日御碕へ続くドライブウェイの途中、緑の山あいから「日御碕神社」を俯瞰できる場所があります。向こうに見えるのは日本海の海の青、濃い松林の緑の中に、桧皮葺の茶色と鮮やかな朱の神殿。 手前に見える工事中の無粋な灰色はこの際無視で(笑)
2011年、駐車場から見る重要文化財指定の回廊を背景に、ご亭主殿ポーズ(笑)
花崗岩製の鳥居を入った所に「和布刈(めかり)神事」を表した木彫のレリーフ。説明板には【ウミネコが口にくわえたワカメを日御碕神社の欄干に落としたという故事にちなみ、毎年1月5日に宇龍(うりゅう)の権現島で、『和布刈神事』が行われています。】とあります。
「神の宮」参拝の後、山側を奥に進むと、石段を挟むように稲荷社の朱の鳥居が見えてきます。 石段を登りきった先にささやかなお社が奉られ、二対の神狐さんが神域を守護されています。
社の側近く、来待石で作られたと思われる神狐さん一対。稲荷の狐を怖そうという人もいますが、本当は「稲荷の狐」はとても優しいのです。
朱の面影が僅かに残る重文指定、檜皮葺の「宝庫」。収められているのは神社の歴史でしょうか。
「宝庫」の右手に並ぶ摂社には「大山祇社・日和碕社・八幡社」など、十九社が祀られています。
「神の宮」のある高台から石段を降りて、「日沈の宮」の社殿近くまで来ました。御製碑の後方に奉られるのは「蛭児(ひるこ)社」。伊邪那岐:伊邪那美二神の最初の御子神を奉ります。
2015年は生憎の工事中でしたが、禊所の脇から楼門に続く回廊を抜けて、外に出られます。 それほど距離はありませんが、朱塗りの回廊に立っていると、気持ちまでが朱に染まりそうで、とても不思議な感覚に襲われます。
海岸へと続く道の途中に祀られる境外摂社「宗像神社」。『宗像三女神』を御祭神とします。 全ての「道」の神とされる『宗像三女神』、この海辺においては航海の神でもあったのでしょう。
ニャー・・ニャー・・と、海側に立つ鳥居の向こうからしきりと聞こえてくる不思議な鳴き声。 和名の「うみねこ」とは、その鳴き声がまるで猫のようだからとか・・よくも名づけたものです。
さぁ、それでは『天照大神』が最初に祀られたという神の島、ウミネコたちの聖地「経島」のビューポイント「日御碕漁港」へ!
参拝日:2011年5月17日&2015年4月21日
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