珠洲地域の中心部に当たる飯田町、潮の匂いに惹かれて漁港にやってきました。漁業に従事される方には決して早いとはいえない時間のせいか、人の姿は見られません。瀬戸内海の小さな漁船しか知らない私には、ここに横付けされた船はどれもとても大きく見えます。
港の一角に見つけたイルカの壁画。能登の沖では、昔イルカ漁が盛んだったと言います。「イルカ漁」なんて書くと、漁業に従事しない無関係者が「イルカが可哀想!」とか喚きそうですが・・・。でもそんなことを言ってたら、牛も豚も鶏も魚も、否植物だって、命を提供してくれる全ての食料が可哀想になりますよ (ーー゛); ともあれ、この近辺でも、こんな風に水面を遊ぶイルカの姿が見られるのでしょうか?
珠洲市の飯田町内を抜けて、ほんの少し山側へと車を走らせます。お目当ては珠洲市上戸町寺社にある、推定樹齢900年と伝えられる「倒さスギ」。とりあえず、見た目で理解できる(笑)天然記念物は、押えておかなければデス。
伝承によると、昔、八百比丘尼が巡錫(じゅんしゃく)で高勝寺に訪れ、昼食後に使用した杉の箸を地面に差したところ、たちまち根付き枝葉が出たとか。枝が下を向き地面を這うような姿から「倒さスギ」呼ばれるようになりました。
樹高21m、幹周7m・・内側から見上げれば、生茂った葉に視界が遮られわずかに空の青が見えるのみ。これほどの巨木が900年の時をかけて育った事を思うと、自然界の凄さにただただ圧倒されます。
上戸町の「倒さスギ」は、昭和44年に石川県指定天然記念物に指定されました。
ここから再び海岸線を走り、珠洲神社、金剛崎、狼煙を経て折戸町木ノ浦の椿峠に。2011年に一度来ていますが、今回もまた「椿展望台」に立ち寄ってきました。
眼下に広がるヤブ椿の林と、その向こうに広がる能登・外浦の海岸線、何度見ても雄大で美しい。「奥能登絶景海道」、看板に偽りなしです。
2月下旬から4月頃にかけて、この椿山一帯にはヤブ椿が真っ赤に咲き誇るとありました。 さぞかし見事であろうと思いながら、結局その季節に訪れる機会がありませんでした。
展望台広場の中心に、一本の大きなヤブ椿の木が植えられています。濃い葉陰の下に立つと、何とも言えずさわやかな風が吹き抜けていきます。
ツバキ展望台を後に、奥能登絶景海道をドライブ。途次に見かけた小さな島と橋桁らしきもの・・お天気が良いと何でも素敵に見えるね(〃∇〃)
訪問日:2015年5月23日
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