珠洲市三崎町、能登半島の突端・金剛崎の小さな入江にある「葭ヶ浦(よしがうら)温泉」。かっては船でしか行けない海辺のギリギリに建ち、奥能登最先端の秘湯とも評され、約450年前から続く一軒宿の温泉。
能登の旅を計画中に、初めてネットでこの画像を見たときの衝撃は、今も鮮明に覚えています。市の観光案内やウイキペディアなどによると、数年前まで電気が通っていなかった為、館内の照明はすべてランプの灯りだけでまかなわれていたとか。現在は電気も通り通常に供されていますが、客室には今も変わらずランプが灯され、その幻想的な美しさゆえに「ランプの宿」と呼ばれ、海外の富裕層からも注目を集める名所となっています。
「葭ヶ浦温泉」の創業は天正6年(1578年)。もとは刀禰(とね)家が営んでいた廻船問屋。豪商であった刀禰家には千石船が出入りし、その為の港は現在よりもさらに絶壁の入り江にありました。そのため陸路からの出入りは難しく、ほとんど船を使って海から出入りしていたと言います。
初めて見た「ランプの宿」。その時の感動は何年たっても褪せる事はありません。秋の午後、打ち寄せる日本海の波は岩にぶつかり、真っ白の泡となって砕け、岩を噛んで渦になります。宿泊者以外立ち入り禁止なので、私達が見るのは駐車場の上からと言う限られた場所から。
お手頃価格のコンデジに目一杯頑張ってもらって、何度も何度もズームを繰り返し・・そうして最初の訪問から三年半たっての再訪では、もう少しグレードアップしたコンデジに頑張ってもらいました( ̄^ ̄)
ところで、この素晴らしい上からの眺めを、更にもっとよく見られる場所があるのですが・・それが海抜30mに位置する空中展望台「スカイバード」。敷地内にある「聖域の岬」に行く事も出来て、入場料は大人1名500円。ですが足場が無い空中の高所なんて、たとえ十倍のお金を貰っても無理!絶対に!無理!(笑)
二度目の来訪は五月の午前中という事もあって、時間的に付近の散策が出来る余裕があり、海に続く遊歩道をのんびりと散策。眼下に見えるのは、「ランプの宿」のプライベートビーチ「みかづきヶ浜」。当然一般人は立ち入り禁止。というか降りられないようになっています。
駐車場の一画にある石のモニュメント。真四角な穴は絶対に覗き窓を意識してるに違いありません。 だってこの穴から見えるランプの宿も日本海も、まるで小さな絵葉書みたいに素敵。
訪問日:2011年10月16日&2015年5月23日
でも、素晴らしい風景ですね。
でも確か、かなり先まで予約で埋まっているとか・・
庶民の私は、上から見るだけで満足しておきます(笑)