旅の楽しみの一つが道の駅めぐり、ここは珠洲の海岸沿いにある「道の駅・すず塩田村」。記念スタンプには、打桶(おちょけ)で潮撒きをする人の姿が描かれています。
塩ポン酢目当ての二度めの訪問ですが、今日は少し時間に余裕があったので、揚げ浜式塩田での塩作りの様子を見学させて頂きました。
日本最古の製法で作り続ける珠洲の塩、まずは海岸の海水を汲み上げる事から始めます。 今、目の前に広がる海はそんなに荒れている感じではないですが、これが早朝なら・・・海風は予想以上に強く、打ち寄せる波は驚くほど強い力で、思い荷を担ぐ足元をすくいます。潮汲み3年、潮撒き10年と言う言葉があるそうで、ただ水を汲めば良いと言う訳ではありません。
人の力と自然の恵みだけを頼りに手間ひまかけて、そうして約600リットルの海水から、120kgの塩ができます。この塩田村では、今も多くの方が古来の製法にのっとって、日本古来の美味しい塩をつくり続けています。
船の舳先をイメージした展望台、前回見かけたものですが、今回は無かった様な気がします。 あの時は舳先につけられた日の丸と、眼前の日本海の荒波が何とも素敵で一緒に写真も撮りましたが、どこに行ってしまったんでしょう。
道の駅を後にして5分ほど走ったところで、次の目的地「真浦海岸」に到着。 目的は「垂水の滝」ですが、その手前で不思議なモニュメント?らしき岩を発見。
何故こんな道路沿いにこんなモニュメントが?? と思ったのですが、実はモニュメントではなく、本物の岩を配したポケットパークでした。主役は二つの「帆立岩」。なんと約2千万年前に作り出された海底火山の凝灰石なんだそうです。
長い長い年月、波や風の浸食が巨大な岩肌を削り、そうして生み出された不思議な造詣。巨大であった筈の岩石は波の力で少しずつ崩されてゆき、自らが波の形となってしまいました。 当初は海岸線の波打ち際にありましたが侵食が激しくなり、現在地に移された旨が案内に記されています。
一日の旅の終りは大概の場合、車中泊のための道の駅(時々、高速のPA・SA)でお土産選び。「道の駅・すずなり」では、2011年と2015年の二度、車中泊でお世話になりました。
ここは2005年まで運行されていた「のと鉄道能登線の珠洲駅」だった場所だそうです。廃線となった後、その跡地にバスターミナル&タクシーのりばを併設し、道の駅として整備されました。
日帰り温泉の場所を聞いた時には、一緒に地図とにらめっこをして下さり、お土産にお勧めのものをと聞けば、真剣に説明をして下さったりと、本当に懐かしい思い出が一杯です。
車で旅をするものにとってこのような道の駅は、本当にありがたく大切な場所です。
改めて、その折は有難うございました
訪問日:2011年10月17日&2015年5月22日
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