穴水町大町に鎮座される「穴水大宮(あなみずおおみや)」。御祭神は『宗像三女神』『正一位稲荷大明神、大山咋命、加具頭知命(かぐつちのみこと)、宇迦魂命、少名彦命』。延喜式内社「辺津比咩(へつひめ)神社」とされます。
社伝に【本殿正殿の地中に大概六尺四方の神秘な石棺あり、神代の宝器・旧記等が納められているという。(中略)桜谷と称する洞穴より出ずる清泉を真名井と言い、穴水とも同意なり(中略)。元祿度より亨保度まで徳川家の御領に相成り、代官在住支配の節も、当社は郡中の総社と定められ尊敬の御社にして、即ち、寄附の金幣・金灯籠など今なお現存す。又、北陸最古の絵馬(帆掛船)あり。永治度『西行法師』当社へ参拝の折、奉納詠歌などもあります。文徳天皇仁寿年始正六位に叙位、格天皇文化4年正一位の神位を奉授された。孝徳天皇の御宇より神祗官から祈年の奉幣があった。】
社殿の内には北陸最古の絵馬が奉納されているそうです。
拝殿前より神域を守護されるのは、貴族的風貌が凛々しい顔立ちの狛犬さん一対。吽形さんは角を、阿形さんは鞠に手を置いています。台座の位置が高いので、下から見上げると目と目があって・・なんだか照れ臭い(笑)
境内の一画に『西行法師』参拝の折に奉納したという詠歌。
【 立ち帰り 辺津の入り江に 舟とめて いくたびも見む 能登の島山 】
所願成就の絵馬は、穴水大宮に残る「北陸最古の帆掛船奉納絵馬」をなぞったもの。
「戦慄記念・主砲」
参拝日:2015年5月22日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます