堺市北区百舌鳥赤畑町に鎮座される「百舌鳥(もず)八幡宮」。御祭神は『応神天皇』。『神功皇后・住吉大神・春日大神』を配祀します。
由緒「所伝によれば、神功皇后が三韓征討の事終えて難波に御帰りになった時、この百舌鳥の地に御心を留められ幾万年の後までもこの処に鎮りまして、天下泰平民万人を守ろうという御誓願を立てられ、八幡大神の宣託をうけて欽明天皇の時代に、この地を万代(もず)と称し、ここに神社を創建してお祀りされたと伝えられています。後白河天皇の保元三年、石清水八幡宮の別宮となる」公式HPより
府下屈指の大きさと言われる社殿。享保11年(1726)再建の本殿・幣殿・東華門が整った美しい姿を見せています。
文政13年(1830)再建の拝殿
拝殿前より神域を守護されるのはどことなく異国風の顔立ちを持つ、浪花型住吉式の狛犬さん一対。狛犬と言うより「猿(ましら)」のようにも見えます。天保年間の建立と思われますが、それ以上は読み取れません。
向拝より参拝者を見下ろす「龍」
屋根の留め蓋より神域を守護される飛び獅子さん。何かよほど良い事でもあったのかと思わせるほど、陽気で楽しい顔立ちの一対。
絵馬殿に奉納されていた「浮彫:神馬」の大型絵馬額。
境内入り口より神域を守護されるのは、天保7年(1836)建立の浪花タイプの狛犬さん一対。強すぎる春の日差しが影を落とし、絵的には今ひとつ不鮮明。
樹齢約800年の御神木「百舌鳥八幡宮の大楠」。大阪府指定天然記念物で、胸高径1.8メートル・幹周5.2メートル・樹高25メートル。
「摂社:招魂社」と「忠魂碑」
招魂社の玉垣内より神域を守護される狛犬さん一対。以前、何かで見た写真では、もっと可愛い好みのタイプの狛犬さんがいた筈だったのですが・・世代交代は仕方ない事なのでしょう。
招魂社の右手、社殿造営工事中の「摂社:若宮社」
社殿工事中の為、守護の任をお休み中の浪花型の狛犬さん一対。御旅所の狛犬さんと似通った「可愛い坊ちゃん」タイプです。
「摂社:市杵島社」『弁財天』が鎮座されます。
「摂社:水神社」
「摂社:稲荷社」
御旅所
御旅所を守護される浪花タイプの狛犬さん一対。浪花タイプとしては珍しく、可愛い顔立ちにはまだあどけなさが残って見えます。
百舌鳥八幡のふとん太鼓は堺市の中では最大の規模だとか。祭礼の宮入には、ここにお神輿が鎮座されるのでしょうか?
百舌鳥八幡宮:石段下に堺の鋳物師『神南辺道心』が建てた道標「文政十三年造之」「右 いゑはら 大鳥一の宮 道(右:家原寺・大鳥大社)」 「すく かうやさん こん古うさん(直ぐ:高野山 金剛山)」
参拝日:2017年4月24日
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