出雲市大社町杵築北、奉納山公園の山麓に鎮座される「八大荒神社」。御祭神は『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』。
社名の「八大」は「八大龍王」のことで、「海」や「降雨」をつかさどる神とされます。
創建は不明ですが、地誌「雲陽誌」の記述等から享保二年(1717)以前であると推測。入母屋造り平入の拝殿には立派な注連縄、境内の清掃も行き届いています。
二の鳥居と拝殿の間にあって神域を守護されるのは「文化四年(1807)12月吉日」建立の出雲構えの狛犬さん一対。 阿吽ともに低く構え、美しき御祭神が座すこの地を守り続けています。
自然石の上に来待石で作られた社殿型火袋。これは・・・初見です(^^♪
石段参道入り口に聳える「乳房イチョウ」
一の鳥居向かって右に、歌舞伎の始祖として知られる「出雲阿国終焉地之碑」。
【大社町の鍛冶職『中村三右衛門』の子で、出雲大社の巫子であったと伝えられている『阿国』。天正の頃、出雲大社本殿の修復勧進のため京都へ上がり、世にいう歌舞伎踊りを創始しました。世に「天下一阿国」として知られた彼女が、その生涯を閉じた場所です。】(案内版より抜粋)
もう少し時間に余裕が有れば、碑の横の石段を登り、「阿国塔」まで行きたかった・・・。
その塔には、刀を杖に扇をかざし、あでやかに踊る男装の阿国のレリーフが刻まれているのです。(画像は道の駅:ご縁広場のレリーフ)
『出雲阿国』ブロンズ像は、2015年に立ち寄った「道の駅:ご縁広場」近くに建立されていたもの。右手に扇を持ち、左手に大刀を担いで踊る男装の阿国・・・歌舞伎と言うより、宝塚の始祖と形容したい凛々しさ。
参拝日:2011年5月17日(阿国像のみ2015年4月21日)
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