多可町加美区鳥羽に鎮座される「青玉(あおたま)神社」。延喜式の「天目一神社」に比定される式内社(小社)の論社。御祭神は『天戸間見命(あまのとまみのみこと)別名:天目一箇命』。『大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)』を合祀。
参道両脇に立ち並ぶ杉の巨木群
「創祀年代は不詳。初め、三国嶽の山頂に鎮座。後、山麓に近い現在地に遷座す。明応2年(1493)、社殿焼失。宝暦11年(1761)、社殿造営。安政3年(1856)、社殿焼失。再度再建。明治7年(1874)、村社に列せられる。」兵庫神社庁HPより
覆い屋の下に鎮まられる本殿。脇障子の彫刻をかろうじて捉える事が出来ました。
この獅子の面構え、中々の迫力でしょう(⌒∇⌒)
うっそうと茂る木々を背景に静かにそこに在る拝殿。拝殿前左右に神域を守護される狛犬さん一対。
境内の一画、木立の深い緑と、わずかに見える空の青を映し出す神池。
その一画の岩の上に「青玉」が安置されています。「青玉」の名は、天戸間見命が神木に触れたところ、片眼を失明して青色になったことから、青玉と呼ばれるようになったとの伝承があるのですが・・・何だろう、その空間だけが一種不思議な雰囲気に包まれているような・・。
「乳の木」と呼ばれる樹齢500年の銀杏の大木。高さ25m・幹回り4m、太い枝に大きな乳房に似た変形枝があり、乳の出がよくない母親や乳房の悩みにご利益があると伝えられています。
本殿へと至る参道の両脇に群生する杉の木。
拝殿近くの7本の大杉は、推定樹齢600~1000年といわれ、兵庫県指定の天然記念物として登録されています。
樹齢千年と伝えられる最も大きな杉は、高さ45m、幹回り11m。地上8mから二又に分かれており、その寄り添うような樹形から「夫婦杉」と呼ばれています。
夫婦円満・縁結びのご利益があると言われる「夫婦杉」。傍らには夫婦円満の秘訣が・・・「20代は愛で」「30代は努力で」「40代は我慢で」「50代は諦めで」「60代は信頼で」「70代は感謝で」「80代は一心同体で」そしてそれからは「空気のようなふれ愛で・・・」。我慢と諦めは・・できれば御免こうむりたいかな(-_-;)
参拝日:2014年11月20日
------------------------00----------------------
御神名一口メモ
『天戸間見命(あまのとまみのみこと)別名:天目一箇神(あめのまひとつのかみ)』、日本神話に登場する製鉄・鍛冶の神。「目一箇」は「一つ目」を意味し、鍛冶が鉄の色でその温度をみるのに片目をつぶっていた。または片目を失明する鍛冶の職業病があった事からと伝える。