大雪で会津若松から移動することも出来なかった12/25の夕方。夜になってビジネスホテルで宿泊し、朝7:00に起床しました。昨日から降り続けていた雪は、朝になっても降り続けており、会津若松駅前は白銀の世界になっていました。明らかに、前夜よりも自動車が走っておらず、駅のバスターミナルにはバスが動かないまま停車。高速バスの発着所に行ってみたものの、本日は全て運休。会津若松駅では、列車の発車案内が、朝の8:00頃なのに15:00台になっていました(会津鉄道だけは始発時刻を表示。ただし、実際には運行されず)。つまり、15時頃まで復旧に時間がかかるという告知なのでした。
ビジネスホテルから見た、会津若松オフレールステーション。貨物のコンテナをトラックで扱う場所。貨物列車が運行されているわけではない
雪に埋もれた会津若松駅。雪が多すぎて、駅舎の下の方が隠れているのがおわかりになるだろうか
前夜よりさらに雪の積もった会津若松駅、1番線と2番線。中間の留置線は雪のみで埋まる
583系も719系も、結局雪で動けなかったのだ
12系のばんえつ物語用客車も雪に埋もれた。C57は機関庫へ待避
会津鉄道線用のホーム。完全にホームの高さまで雪で埋もれており、これで列車が運行されるわけがない
さて、15時まで運行無しと、JR東日本のサイトにも掲載されていたので、そこは知っていたのですが、実際に駅に着くと早ければ10:30に583系を郡山直行で、719系4連を後続の各駅で運行させるとアナウンスが。最も、8時の時点ではまだ降雪もあり、除雪に時間がかかるとの説明もあって、583系の空き座席を確保して待つしかありませんでした。583系には、前夜列車ホテルとして利用した方々もたくさんいたため、9時半頃には座席は満席。新しく来た乗客は扉付近の通路で立ち始めました。
583系の側面は「臨時」の表示。この状態は前夜から変わっていない
9:20頃、ドーナツ2個(中身はランダム)と飲み物(牛乳orオレンジジュースorリンゴジュース)の配給。駅のコンビニは前夜のうちに御菓子とカップ麺以外の食料はほぼ尽きており、輸送のトラックも来れないため駅弁も販売無し。駅近くのミスタードーナツで、駅が発注したものが配られた。なお、前夜からの乗客以外にも配られている
9:30頃、1、2番線の間の留置線に除雪用のロータリー車が出現。新潟トランシス製の除雪用ロータリー車(投排雪保守用車)ENR-1000形です。車籍がない車両のため、線路閉鎖を行わないといけないタイプですが、どのみち列車走ってません(DD53がいりゃあなあ・・・)。こいつが会津若松から磐梯熱海までの除雪を行うため、9:45頃にゆっくりと走っていきました。この頃には降り続いていた雪も止んでいました。
投排雪保守用車、ENR-1000形。そういや同型を三厩で見たような気が
発車したENR-1000形。ちゃんと側面に「あかべぇ」が描かれていて、会津所属であることがわかる
さて、まだまだ発車には時間があります。しかし、することがありません。結局、ちょこちょこ写真を撮ったり、車内で臨席の人と話したり、土産物でも物色してきたりでずっと待ち続けました。予定の10:30になっても除雪は思ったほど進まず、除雪車は猪苗代の手前くらい。磐梯熱海まではまだまだ距離があります。発車時刻が、10:30から11:20、12:00と何度か変更され続けました。
晴れてきて、きれいに姿が見えるようになった583系
さすがに片付ける時間もないようで、駅にはクリスマスツリーが出しっぱなし
583系が動けるように、583系の前は人力による除雪が行われた
一方、車庫ではキハ40系がほとんど雪に埋もれていた。只見線用だが、只見線は、本日12/27時点でも区間運休であった
手前が各駅用の719系。こちらの乗客はそれほど多くなかった。奥はばんえつ物語用の12系
雪かきされた583系の前
これは583系が少しだけ移動した後。パンタグラフと架線の雪を落とすために、発車前に少しだけ移動したのだ
10:55頃。雪は降り止んで日が差してきたが、そう簡単に溶けるような量ではない
車体間のケーブルにすら雪が積もる。動いていたら積もるような場所ではないが、動けないから積もってしまうのだ
結局最終的に、12:12発車と予告され、12:12に最終確認中の放送があった後、12:25頃にようやく583系が発車しました。発車時には通路にも人が入ったんですが、満員の車内には発車と同時に自然と拍手がわき起こりました。普段の快速や臨時特急すら停車する駅もすっ飛ばし、名付けて臨時特快「あいづライナー」は一路郡山を目指します。
会津若松駅を離れ、会津の雪景色も見納めになる
隣の広田駅では719系が立ち往生していた模様
車窓は銀世界。美しい風景だが、みな疲労感で一杯。写真を撮っている人は少なかった
列車は順調に走っていったんですが、翁島駅の寸前で一度非常停止。踏切で緊急停止ボタンが押されたようで、列車は確認のためゆっくりと踏切に近づき再停止。結局何も見つからなかったそうで、ほどなく運転再開となりました。
翁島駅の駅名標
翁島駅を越えると、横側に磐越自動車道が近づきます。しかし、積雪のために通行止めしているようで、自動車道には車が一台たりとも走っていませんでした。一般道はある程度自動車が走っていましたけど、やはり雪が降ったときに一番強いのは鉄道のようです。只見線が廃線されない最大の理由ですからねえ。
磐越自動車道に自動車の姿は見えない
磐梯熱海駅では一旦運転停車。ドアは開けませんが、保守作業の作業員の方々を降ろすために停車しました。横には、会津若松から先行していたENR-1000形が待っていました。除雪作業、お疲れさまでした。
磐梯熱海駅で。車内から除雪車の先端を撮影
会津若松を発っておよそ2時間20分。13:43頃、ようやく583系臨時特快「あいづライナー」は郡山駅へ到着しました。磐梯熱海から郡山は自力で雪をかいてきたため、583系の前面は雪化粧となっていました。
郡山に到着した583系
前夜の「SL X'masトレイン」に乗車予定だった方々は、その後新幹線のキップを渡され、大宮経由で新潟へ向かわれました。私は元々、前夜は福島に宿泊予定で、朝から山形へ向かい、山形で撮影後に帰ってくる予定だったので、14時前に郡山に着いたところでもう撮影時間もありません。列車の発車が遅れたこともあって、昼食を取っていなかったこともあり、新幹線の指定券を切り替えて食事休憩。休憩後に15:01発の「やまびこ58号」で東京へ帰りました。
郡山駅。さすがに郡山駅前は除雪済みでほとんど雪がない
新幹線ホームから郡山駅構内を眺める。水郡線用のキハE130系が雪の中で休む。とは言え、会津に比べれば全然少ない雪だ
E2系0番台の「やまびこ58号」。元々山形→東京で指定席を取っていたので、郡山→東京だとけっこう差額があることから、差額+980円でグリーン車に切り替えてゆったり帰りました
自動車300台が一晩以上脱出できなかったほど降った会津の雪。列車も一晩脱出できませんでしたけど、なんとか無事帰れて良かったですね。それにしても、私の旅行でここまで予定が狂った旅行は初めてでした。元々、旅行時は予定に余裕を設ける質なんですけど、今回は想定以上でしたねえ。雪は怖いですな。
ビジネスホテルから見た、会津若松オフレールステーション。貨物のコンテナをトラックで扱う場所。貨物列車が運行されているわけではない
雪に埋もれた会津若松駅。雪が多すぎて、駅舎の下の方が隠れているのがおわかりになるだろうか
前夜よりさらに雪の積もった会津若松駅、1番線と2番線。中間の留置線は雪のみで埋まる
583系も719系も、結局雪で動けなかったのだ
12系のばんえつ物語用客車も雪に埋もれた。C57は機関庫へ待避
会津鉄道線用のホーム。完全にホームの高さまで雪で埋もれており、これで列車が運行されるわけがない
さて、15時まで運行無しと、JR東日本のサイトにも掲載されていたので、そこは知っていたのですが、実際に駅に着くと早ければ10:30に583系を郡山直行で、719系4連を後続の各駅で運行させるとアナウンスが。最も、8時の時点ではまだ降雪もあり、除雪に時間がかかるとの説明もあって、583系の空き座席を確保して待つしかありませんでした。583系には、前夜列車ホテルとして利用した方々もたくさんいたため、9時半頃には座席は満席。新しく来た乗客は扉付近の通路で立ち始めました。
583系の側面は「臨時」の表示。この状態は前夜から変わっていない
9:20頃、ドーナツ2個(中身はランダム)と飲み物(牛乳orオレンジジュースorリンゴジュース)の配給。駅のコンビニは前夜のうちに御菓子とカップ麺以外の食料はほぼ尽きており、輸送のトラックも来れないため駅弁も販売無し。駅近くのミスタードーナツで、駅が発注したものが配られた。なお、前夜からの乗客以外にも配られている
9:30頃、1、2番線の間の留置線に除雪用のロータリー車が出現。新潟トランシス製の除雪用ロータリー車(投排雪保守用車)ENR-1000形です。車籍がない車両のため、線路閉鎖を行わないといけないタイプですが、どのみち列車走ってません(DD53がいりゃあなあ・・・)。こいつが会津若松から磐梯熱海までの除雪を行うため、9:45頃にゆっくりと走っていきました。この頃には降り続いていた雪も止んでいました。
投排雪保守用車、ENR-1000形。そういや同型を三厩で見たような気が
発車したENR-1000形。ちゃんと側面に「あかべぇ」が描かれていて、会津所属であることがわかる
さて、まだまだ発車には時間があります。しかし、することがありません。結局、ちょこちょこ写真を撮ったり、車内で臨席の人と話したり、土産物でも物色してきたりでずっと待ち続けました。予定の10:30になっても除雪は思ったほど進まず、除雪車は猪苗代の手前くらい。磐梯熱海まではまだまだ距離があります。発車時刻が、10:30から11:20、12:00と何度か変更され続けました。
晴れてきて、きれいに姿が見えるようになった583系
さすがに片付ける時間もないようで、駅にはクリスマスツリーが出しっぱなし
583系が動けるように、583系の前は人力による除雪が行われた
一方、車庫ではキハ40系がほとんど雪に埋もれていた。只見線用だが、只見線は、本日12/27時点でも区間運休であった
手前が各駅用の719系。こちらの乗客はそれほど多くなかった。奥はばんえつ物語用の12系
雪かきされた583系の前
これは583系が少しだけ移動した後。パンタグラフと架線の雪を落とすために、発車前に少しだけ移動したのだ
10:55頃。雪は降り止んで日が差してきたが、そう簡単に溶けるような量ではない
車体間のケーブルにすら雪が積もる。動いていたら積もるような場所ではないが、動けないから積もってしまうのだ
結局最終的に、12:12発車と予告され、12:12に最終確認中の放送があった後、12:25頃にようやく583系が発車しました。発車時には通路にも人が入ったんですが、満員の車内には発車と同時に自然と拍手がわき起こりました。普段の快速や臨時特急すら停車する駅もすっ飛ばし、名付けて臨時特快「あいづライナー」は一路郡山を目指します。
会津若松駅を離れ、会津の雪景色も見納めになる
隣の広田駅では719系が立ち往生していた模様
車窓は銀世界。美しい風景だが、みな疲労感で一杯。写真を撮っている人は少なかった
列車は順調に走っていったんですが、翁島駅の寸前で一度非常停止。踏切で緊急停止ボタンが押されたようで、列車は確認のためゆっくりと踏切に近づき再停止。結局何も見つからなかったそうで、ほどなく運転再開となりました。
翁島駅の駅名標
翁島駅を越えると、横側に磐越自動車道が近づきます。しかし、積雪のために通行止めしているようで、自動車道には車が一台たりとも走っていませんでした。一般道はある程度自動車が走っていましたけど、やはり雪が降ったときに一番強いのは鉄道のようです。只見線が廃線されない最大の理由ですからねえ。
磐越自動車道に自動車の姿は見えない
磐梯熱海駅では一旦運転停車。ドアは開けませんが、保守作業の作業員の方々を降ろすために停車しました。横には、会津若松から先行していたENR-1000形が待っていました。除雪作業、お疲れさまでした。
磐梯熱海駅で。車内から除雪車の先端を撮影
会津若松を発っておよそ2時間20分。13:43頃、ようやく583系臨時特快「あいづライナー」は郡山駅へ到着しました。磐梯熱海から郡山は自力で雪をかいてきたため、583系の前面は雪化粧となっていました。
郡山に到着した583系
前夜の「SL X'masトレイン」に乗車予定だった方々は、その後新幹線のキップを渡され、大宮経由で新潟へ向かわれました。私は元々、前夜は福島に宿泊予定で、朝から山形へ向かい、山形で撮影後に帰ってくる予定だったので、14時前に郡山に着いたところでもう撮影時間もありません。列車の発車が遅れたこともあって、昼食を取っていなかったこともあり、新幹線の指定券を切り替えて食事休憩。休憩後に15:01発の「やまびこ58号」で東京へ帰りました。
郡山駅。さすがに郡山駅前は除雪済みでほとんど雪がない
新幹線ホームから郡山駅構内を眺める。水郡線用のキハE130系が雪の中で休む。とは言え、会津に比べれば全然少ない雪だ
E2系0番台の「やまびこ58号」。元々山形→東京で指定席を取っていたので、郡山→東京だとけっこう差額があることから、差額+980円でグリーン車に切り替えてゆったり帰りました
自動車300台が一晩以上脱出できなかったほど降った会津の雪。列車も一晩脱出できませんでしたけど、なんとか無事帰れて良かったですね。それにしても、私の旅行でここまで予定が狂った旅行は初めてでした。元々、旅行時は予定に余裕を設ける質なんですけど、今回は想定以上でしたねえ。雪は怖いですな。
というネタでネットではwebカムの会津駅の状況、
子供が線路におちた、とかSLが来た、とか
みてましたが、まさか行ってたとは驚きです・・・。
貴重な体験というか、過去最大級のイベントでしたね、、
いやすいません、実は私もホームの雪の目測誤って一度線路落ちました。まあ、列車動いてない上にこの積雪なんで、ケガも何も無かったですけど。
暇な待ち時間は、雪だるま作ったりしているお子さんは多かったですねえ。
自分も一部始終をライブカメラで見ておりました。
どうなるのかと心配していましたが583が駅を出て行ったときの安堵感と感動と言ったら…
もっとも現地ではそれどころではなかったと思いますが…
本当にお疲れ様でした。
はじめまして。コメントありがとうございます。
列車ホテルに泊まられていた方々はかなりきつそうでしたね。子供はまだ雪に興奮して元気そうでしたけど、大人の親の方がまいってました。特に女性でぐったりしている人が多かったように思えます。
ライブカメラってけっこうちゃんと写っているんですね。いや、本当に大変な雪でしたよ。乗客もJR職員もみんなお疲れでいた。
写真を見て実感しました。
中ほどに、休んでいるキハ40形の写真がありますが、1年前の冬には殆ど雪もなく、静かなものでした。
はじめまして。コメントありがとうございます。
私も去年の2月には会津まで行ったのですけど、その際はこんなに雪がありませんでした。
さすがにあれだけ雪に降られると、どうにもならんです。今シーズンは只見線の雪による運休も多いし、関東以外は雪が多いみたいですね。