日時:2023年6月15日(木)10:00~12:00
テーマ:人権について考えよう~’’ふつう‛‛の日常から一歩深めて考える人権~
講師:栗本敦子 氏(Facilitator’s LABO)
第一回イキイキさわやかに学ぶ会では、講師の栗本敦子さんに、
「人権について考えよう ふつうの日常から一歩深めて考える」をテーマに講習会をしていただきました。
最初はグループに分かれて、グループワークを行いました。
議題は【宇宙人がやってきた】を例に、人間だと分かってもらうには、どんな情報を提供すればいいか、意見を出し合いました。
•言葉を話す
•おしゃれをする
•料理をする
•歩く
•走る
•字を書く
•笑う
•お金を使う
•乗り物を運転する
•機械、道具を使う
など、各グループ20個ほどの項目をあげました。
この中から全ての人間に当てはまり、動物等はしないものはあるのか、考えてみました。
•人間は言葉を話す
•でも誰しもが話せるわけではない
•乗り物を運転できる
•乗り物を運転できない人もいる
というように、全ての人間だけができるものというのはあまりありませんでした。
次に「相手の人権を尊重する」ことについて
相手の人権を尊重することは、相手を好きになる、仲良くするという事ではなく、その人の権利を尊重する事だと学びました。
思いやりのように、与えたり与えられたりするものではなく、人権は無条件に自分が持っているものとおっしゃっていたのが印象的でした。
最後に、この「ふつう」どう思う?について
いくつかの会話を例に「ふつう」はどういう意味、意図で使われているのかを話し合いました。
•ふつうだから全然気づかなかった‥
•ふつうの学校だと‥
•ふつうに就職したいなら‥
会話の例に出てきた「ふつう」という言葉です。
この例文の会話を聞いて、私自身も何気なく使っている「ふつう」が多くありました。
この「ふつう」には、
どんな意味、意図があるのか
•多数派、平均、常識
•正しいと思っている
•無意識に使っている
この「ふつう」にはどんな危険があるのか
•自分にとっての常識
•少数派を否定してしまう
•結果的に排除してしまう
と考えられます。
そして、「無意識」こそがカギだそうです。
多数派が「ふつう」であり、正しいわけではない。
無意識で使っている「ふつう」「あたりまえ」が相手や周りの人の「ふつう」では必ずしもないという事を改めて感じました。
多様な人がいる事を前提に、多数派が「正しい」わけではない、自分の「ふつう」「あたりまえ」を問い直す事が大切だと学ぶとても貴重な機会となりました。