日時:2023年7月6日(木)10:00~12:00
テーマ:「部落問題とささえあいのまちづくり」
講師:暮らしづくりネットワーク北芝の皆さん
第2回イキイキさわやかに学ぶ会では、講師の暮らしづくりネットワーク北芝の皆さんに、
「部落問題とささえあいのまちづくり」をテーマに講習会をしていただきました。
部落問題はいつからあったのか?
◎古代
・平安時代から存在していた。
・江戸時代では"えた"、"非人"と呼ばれみんなが嫌うような血の仕事、埋葬の仕事、犯罪者を取り締まる仕事、死んだ牛から皮を取る仕事などに就いた。
・明治維新後(明治4年)、解放令が出された。差別的な身分は廃止されたが社会的には実質的差別が根強く残った。
◎現在
・残念ながら部落差別がなくなっていない。学校で部落について教えるからなくならないのではないか、と言う人もいる。
・今はインターネットの時代、間違った情報や偏見に満ちた情報が出回っている。正しい知識理解を持つことが差別をなくすことになる。
今の時代、差別をするなんてナンセンスだ、と言う人もいる。
・実際、土地差別、結婚差別、就職の差別などが今もあり貧困課題や負の連鎖が続いている。
プールで洗濯機と言う遊びをしたことがありますか。みんながぐるぐる同じ方向に回っている時は、流れに逆らって立ちどまることは難しく、力がいることです。
一人ずつが、何人か立ち止まることで、その渦を変えることができるかも知れません。
一人ずつが、立ちどまる勇気を持つことが社会を変え、差別をなくす一歩になっていきます。
暮らしづくりネットワーク北芝の取り組み
暮らしづくりネットワーク北芝は、箕面市萱野にある北芝地域の課題解決の為に活動されている団体です。
地域教育「北芝のまちづくり」として子供達の為にも様々な活動をしています。
活動内容
・放課後ディサービス 麦の子
・みんなの朝ご飯広場 芝樂市
・日中の居場所 ぴあぴあルーム
・子どものたまり場 お菓子のお店 樂駄屋
・お惣菜とお弁当のお店 510deli など
子どもが自分らしく、楽しくいられる居場所作りを進めています。
また、ここを利用していた子ども達が成長し、その子達が提供する側としてお手伝いをしたり、と素敵な支援の輪が広がっているそうです。
地域で暮らす人達が「出会い、つながり、元気」を求め、貧困の連鎖・偏見に負けない「誰もが安心して暮らせるまちを作りたい」という思いが受け継がれ、差別のない未来の一歩だなと感じました。
今回の講習に参加して、部落問題について知ってはいましたが、今なお苦しんでる方々がいらっしゃる事にとても胸が痛みました。
この問題は根拠のない情報を捉える側の勝手な解釈で起きています。
『溢れかえる情報の見極めに気をつけること』、
『良くない!と思う事には一度立ち止まって考えてみること』で、差別のない社会に繋がるという事を学びました。
全ての情報をチェックする事は簡単ではありませんが、立ち止まって今一度考えてみる事からはじめてみようと思います。
その行動が、子ども達の明るい未来に繋がり、どの子も自分らしく、自由な選択が出来る社会になる信じています。