老いの考察~武器を~
寒いけれど
とても、冷たいけれど
寒中の寒底のようだけれど
僕は、歩き続ける
自が意思の強度を計る為に
自が意志の強度を試す為に
寒風よ
僕を擦り抜けて行け
冷気よ
僕の芯を浸して行け
兎に角、今朝の僕は
困難に向かって
真正面から挑むのだ
誰の指図でもない
誰の依頼でもない
自ずからの決意で
寒の荊に立ち向かうのだ
頼れるのは、唯、己がspirit
七十有余年、培ってきた気魄
そういう物一つ持たないで
老いの行先に
如何して、希望を探せる?
遮二無二、我武者羅に、只管に
生き抜いてゆく為の
一つの武器を!!
寒風よ、吹き抜けるがいい
冷気よ、この頬を抉って行け