降って来るもの

写真と散文とぽえむ

万甫の言説録~虚実~

2024-06-06 21:20:17 | 詩30

     万甫の言説録~虚実~

 

実物の事は

何ら気にしないでくれ給え

何しろ

私自身にも解らないのだよ

あ、それから

実像など掘り下げないでくれ給え

誰でもが、きっと

本物と出会うのは怖い筈だからね

 

此の世は、虚実の天国なのさ

誰彼となく

それを受け入れ

従容と、この世界に居るんだ

 

さてさて

此の私の実像は如何?

知らないが良い

その方が良いに決まっている

あやふやの儘がいいんだ、きっと

 

自分で自分が見られないように

虚実の安定で居る方が

幸せなのに違いない、きっと

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万甫の言説録~白黒~

2024-06-05 21:01:02 | 詩30

     万甫の言説録~白黒~

 

目覚めて暫く

障子の向こうの、薄明を

ぼんやり眺めていると

ふと、白い色の

その色合いの濃淡で

大凡の時間が

把握できるようになった

僕の夜明けの主戦場は

何時だって

夜と朝の端境

黒と白の混色の狭間に、存在する

つまり、僕は

夜明け前の戦士と言う訳だ

 

だから”どう?”という話ではないけれど・・

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万甫の言説録~無尽蔵~

2024-06-04 22:09:59 | 詩30

     万甫の言説録~無尽蔵~

 

よくよく考察してみれば

滞命の日日が

目に見えて減少しているのが判る

此の歳に為っても

今頃になっても

知らないことが

解らないことが

理解できないことが

赤っ恥を掻く機会が

 山ほど有る

何と些細な世界を泳いでいたのかと

唖然慄然愕然の為体

けれど

所詮、已む無し

世界の中の一粒なら

砂丘の砂の一握なら

それも又、然りのこと

 

それでも前を向いて

息絶える其の時まで

無尽蔵のキラ☆キラを

希求してゆきたい

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Here

2024-06-03 21:08:02 | 詩30

     Here

 

特別なヒーローに為らなくても

hereは彼方此方に居る

きっと

時々の自分もそうだし

哀楽の途次にも

幾度も顔を見せる

 そうだよ

ヒーローの定義は個々人が決める

例えば

僕のanataだったり

僕の彼だったり

僕のdripだったり

僕のgranddaughterだったり

 

特出のヒーローに成れなくても

胸に生きるhereで

僕らも一緒に煌く

僕らも偶に同化する

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万甫の言説録~自覚~

2024-06-02 17:29:38 | 詩30

        万甫の言説録~自覚~

 

無尽蔵に降ってくる

予感はないけれど

何時までも

僕の空を掠めてゆく感触も

何処までも

過ってゆく楽観の気分も

それだから

正直に言えば

限りなくwriterで居られるという

お墨付きは

手にしていないけれど

それでも

今を生きているこの時間は

大丈夫!!の覚えがあって

僕の書くは続いている!?

 

そんな果敢無いものに縋って

生きているんだ

きっと

人間なんて

誰も彼も

それぞれに自覚する・・

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滞在命日

2024-06-01 22:03:27 | 詩30

    滞在命日

 

与えられた時間を

何とか

生き抜いてきたし

何とか

生き抜いていきたい

 

此れと云う

特別仕様の要素も才能も

特別を助長する原動力も

人並みの部類にしか過ぎないけれど

其れは其れとして

人間って生きてゆける

 

箇条書きに出来ないけれど

延命の細部に及ぼす数多の幸運で

僕は此処まで

生き永らえてきたのだ

 

此の後も

そんな旨い具合のヴェールで

庇護され続けるか否かは

全くもって不明だけれど

其れを信じて

残りの此の先も

出来れば平然と

時を繋いでゆきたい

 

何しろ

此の惑星での

僕の滞在命日は

此の水無月の途中で

何と「27375日」にも成る

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万甫の言説録~ピンとキリ~

2024-05-31 21:27:34 | 詩30

     万甫の言説録~ピンとキリ~

 

生れて此の方

自分が一番なのだと

思ったことも

考えたことも

感じたことも

無いけれど

然りとて

自分が底辺に住んでいるとも

思わないし

考えないし

感じないし

そんな風に

卑下したことも

嫌悪したことも

否定したことも

幸いにして無い

つまり

良くも悪くも手際よく

ピンからキリの間を

その中庸の居心地の具合を

その喜楽さを生きてきたから

きっと

ピンキリの極限では

生きられないのだ

 

それが大概の人物の現実で

そう言う事なら

僕も大衆の一人の哀楽を

存分に味わってきたと云える

 

それで良かったのか

物足りなくないのか

なかなか

判断に迷う分析だけれど・・

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万甫の言説録~明暗~

2024-05-30 05:56:28 | 詩30

 

     万甫の言説録~明暗~

 

目蓋の裏で少しずつ

濃くなってゆく明るさが

きっと

僕の目覚めを支配している

 

初夏の夜明けは早くて

午前四時のひと壁を乗り越えると

暗さの牙城は

呆気なく崩れ落ちるのだ

 

明暗は鮮明に立場を変える

けれど

必ずしも

明が善で暗が悪ではない

 

経緯は須らく

個人的な判断に因るもので

それは

個人的な結論にしか如かず

 

明暗は公平に

誰にも幸運の機会を附与する

ともあれ

思惑の種種を内包して夜は明ける

 

明の象徴たる太陽は

今し山塊の頂から

運命の明るさを平等に齎し

halfmoonの下弦の月光は頭上に在る

 

 

             5/30 06:10 万甫

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万甫の言説録~無理~

2024-05-29 06:22:56 | 詩30

     万甫の言説録~無理~

 

そうだよね

書く事が無ければ

書かなくていいし

書きたいと思わなければ

書かなくて勿論いいし

書けない時は

書かなくても誰も不都合じゃない

そうなんだよね

何も無ければ

何も無い儘でいいのだし

何を起こす気にも為らなければ

何も起こさなくていいんだ

stressは何時でも

無理から生まれる

有りの儘でさえあれば

きっと

時間は穏やかに流れる

そうに違いない

それはそうなんだけど・・

 

バレリーナが咲いた

可憐な花たちに囲まれている

  

    

    

                5/29 06:22 まんぼ

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万甫の言説録~其の棘~

2024-05-27 21:16:28 | 詩30

     万甫の言説録~其の棘~

 

心や胸の何処かに

引っ掛かりが出来ると

時間が上手く流れなくなる

 

指先に刺さった極小の棘が

神経の先端を

占領してしまうように

意識が其処に貼り付いて

剥がれなくなり

其れは其れは

平穏から遠い

難儀な事態に直面するのだ

 

生きてゆくって

なかなかにシンドイ・・、事だが

其れでも

人には其其に

其れなりの智慧が備わっていて

其其に

何事も無かったように

生きることを続ける

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