明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1304)原発と戦争からの命の守り方を高めよう!(講演小旅行中です)

2016年09月22日 23時30分30秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です。(20160922 23:30)

愛媛県松山市のホテルからです。

今日は高知市で講演してきました。再びコープ自然派しこくの高知センターさんのお招きでした。

今日もたくさんの方が参加してくださいました。コープ自然派さんの講演会はどこでもそうなのですが、なかでも子育て世代の女性たちの参加が多いです。

その中に必ずといって良いほど、東日本からの避難移住者が混じっています。避難者が理事になっている場合も多い。

ある意味でコープ自然派さんは、福島原発事故以降、急速に下から変わりつつあるこの国の変革の流れに棹さしているようにも見えます。素晴しいことです。

 

このため今日も参加者がとても熱心で、話しながら、何かが僕のうち側から引き出されるのを感じていました。

まあこれはこの間、どの会場でも感じていることでもあるのですが。

ともあれ素敵な場をあたえていただき感謝です。

 

ところで僕は、高松市と徳島市では「原発と平和」というタイトルをいただき、原発のことに加えて、安保のこと、沖縄海兵隊のことなどもお話ししました。

それもまた僕がどうしても伝えたいことです。

それでも今日の高知と、明日の松山は少し構成を変えています。

なぜなら高知市からは伊方約114キロ、松山市からは約57キロ(いずれも市役所から)とより稼働中の原発に近いからです。

そのためどうしても原発災害対策をあつくした医いからです。

 

では「原発と平和」ということではどうなのかという点で言えば、僕は四国の講演で共通して、原発がもともとはプルトニウムを生み出し、原爆をつくるための装置であった原子炉の副産物として生まれたことを強調しています。

同時に放射線防護学が、広島・長崎への原爆投下後の被爆者調査データをもとに成り立ってきたこと、そのため内部被曝の脅威が隠されてきた事も僕は強調しています。

 

原爆の製造と投下も、放射線防護学の樹立も、携わったのはこれまで戦争でさまざまな大量虐殺を行いながら一度もその反省をしたことのないアメリカ軍でした。

とくに放射線防護学は加害者による被害者の調査という絶対にあってはならない調査の上に、核戦略を延命させる使命をもってつくられてきました。

だからこそ、被曝影響が極めて過小に見積もられたのです。そのためのテクニックが内部被曝の影響の無視でした。

このことが今日まで続いており、さまざまな問題の根幹を形成しています。

 

このような問題の捉え方は、いま、現在を、歴史生成的に捉える視点に基づくものです。だから「基礎」という時に僕は必ずこの歴史を持ち出します。

そのものが何であるのかはそのものの始原にこそある。そのものの形成史にこそ、本質があるのだからです。(哲学者のヘーゲルの言葉です)

実はこの視点で捉えることが物事をもっともわかりやすく把握する道でもあります。

歴史生成的に捉えることでいわばそのものを頭の中で再創造することが可能になるからです。

 

さて講演小旅行はまだ続きます。

明日は午前中に松山市内で講演です。

 

その後、京都市にいったん帰りますが、翌日24日は滋賀県長浜市で尊敬する小出裕章さんとジョイントで講演します。

この企画で特筆すべき事は、実行委の方達が積極的に滋賀の行政にアプローチをしていること。

長浜市長、米原市長とあって、支持を取り付け、また消防団の方たちなどにも話を持っていって、関心を持ってもらえているそうです。

そんな中で企画紹介が長浜市のホームページにも載りました。素晴しいです。

 

翌25日は滋賀県大津市雄琴の個人宅で「戦争からの命の守り方」についてお話しします。

企画タイトルは「危ない!デタラメ安倍政権 どうして止める?フリーライター守田敏也さんと大いに語ろう」です。

 

さてここまでの4日連続講演を終えた後は、10月4日に再び滋賀県大津市膳所で「くらしとせいじカフェ」で平和と憲法についてお話しします。

10月8日は島根原発のごく近くの鳥取県境港市で「原発からの命の守り方」についてお話しします。

10月9日は京都市に戻ってきて詩人のアーサー・ビナードさんとのジョイント企画に参加します。ビナードさんの講演のあと、対談させていただきます。

10月15日は「くらしとせいじカフェ@まいばら」でお話しします。 

なお情報量があまりにも多くなるので今回は明日の松山と翌日の長浜の講演情報のみ貼付けます。

それ以外の企画案内の紹介は記事を改めます。

ともあれぜひお近くの会場に起こし下さい! 

*****

9月23日 愛媛県松山市

『原発からの命の守り方』守田敏也氏講演会

伊方原発3号基再稼働の現実に、ある意味、覚悟して生きていないと!とも思うのです。

「見ざる 聞かざる 言わざる」では守れません。

日時 平成28年9月23日(金)10:00~12:00

場所 コムズ会議室2 住所:松山市三番町6丁目4-20

定員 36名

参加費 組合員300円 組合員外450円

申し込み期限が過ぎています。当日申し込みの方は明日23日午前9時過ぎに守田まで電話を下さい。(09050155862)

 

*****

9月24日 滋賀県長浜市

【原発のうそ・ほんと】

小出裕章氏・守田敏也氏講演会

https://www.facebook.com/events/311241642549079/

http://www.city.nagahama.shiga.jp/events/index.cfm/detail.1.50711.html

 

日時 : 9月24日(土) 13:00~16:00

場所 : 臨湖(長浜市港町4番9号)

料金 : ドネーションシステム

※託児はありませんが親子連れ歓迎です。

 お申込方法

1、イベントページの参加ボタンをタップ

(お連れ様がおられる場合は人数をイベントページに投稿又は村山さおりにメッセージをお願いします)

2、代表者様のお名前と参加人数をdaidai.risa@gmail.comまでメール

3、090-4038-8899(村山) 

講演者のご紹介

小出裕章氏

日本の工学者。元京都大学原子炉実験所助教。京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教。評論家。所属学会は日本保健物理学会、エントロピー学会。研究分野は環境動態解析、原子力安全、放射性物質の環境動態。東京都台東区上野出身。

守田敏也氏

センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会的共通資本に関する研究を進めている。

311以降は原発事故問題をおいかけている。

2012年3月に物理学者の矢ヶ﨑克馬氏とともに岩波ブックレットから『内部被曝』を上梓。

*****

連載1300回越えに際して、カンパを訴えています。

今回はこのような各地をかけめぐる講演活動を支えるものとしての資金提供をお願いしたいと思います。

こうした講演小旅行は各地での調査、とくにさまざまな人士との出会いと学びの場でもあります。

基本的にはそれぞれで講演料や旅費はいただいていますが、毎回の講演の度にかなりの労力をかけて準備し、パワポもカスタマイズしてのぞんでいます。

ともあれこうした活動へのご支援をお願いしたいです。

 

今回も振り込み先を記しておきます。よろしくお願いします。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は

店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金

口座番号 2266615

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