明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1910)ツクル森!いざ魅惑の京北へ・・・(11月7.8日参加します)

2020年10月30日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201030 22:00)

● ツクル森とは?

京都市右京区京北で「ツクル森」というイベントが開かれます。2018年から数えて3回目です。まずはホームページとFacebookのイベントページをご覧あれ

ツクル森
https://www.tsukurumori.com/
ツクル森2020 ~新しいつながりへのお祭り~
https://www.facebook.com/events/736230863597224

両ページより引用します。

【コンセプト】
みんなの「ツクル」がつながる、ふくらむ。
京北の里山には、個性豊かに自分らしい暮らしをツクル人たちが住んでいます。
その多様な創造の力をもちよって行われる、「ツクル森」アート・クラフト・世界の音楽会。
ツクル森は作家もお客様も想像が溢れ出る喜びを感謝する場。
その地にある材を使い、個性豊かな小屋を建て、原っぱや森にアートを展開したり、
自然素材を使って楽器をつくりプロのミュージシャンと共に奏でたり。
「創る手」を持つ大人たちが思いっきり楽しむことで、子供たちが創る喜びを体験する。
そんな皆さまと共に、あうるの原っぱにここにしかない景色を共創します。

【ツクル森2020の、多彩な内容】
森と草原をキャンバスにした、アートの展示会。里山の作家による陶芸、木工、織物、染物など多数の作品や、地元野菜にオーガニックフード、ジビエ、多国籍料理など約25店!東欧や北欧、南米からアフリカ、沖縄に至るまで…多彩な音楽の
ステージ。楽器作りのワークショップや、世界のダンス・ワークショップ、青空ヨガ etc。
今年初めてスタートする「未来をツクル・トークショー」では、この時代に加速している変化の兆しと、この地に引き寄せられる人びとの「導かれ力」をコンセプトに「コミュニティ」「ワーク&ライフ」「食と土」「森と創造」といった4つのテーマでトークイベント
をおこないます。

***

うーん。とにかく楽しみです。
ちなみに昨年も参加して森についてお話しする予定が、台風の強風で延期に。それがちょうどアメリカ行きと重なって涙の断念となりました。
今年はコロナ過の中、少ないスタッフで頑張って開催すると聞いて、僕が参加している京都の市民グループ「ウチら困ってんねん@京都」総勢10名でスタッフも兼ねていくことにしました。
僕は前日6日に京北入りし、設営から手伝います。8日も片づけに最後まで参加し、9日に京都市に戻る予定です。


ツクル”コミュニティ”に参加します(7日12時~13時)

今回は7日に開催されるツクル”コミュニティ”にも参加します。
https://www.tsukurumori.com/artist/talkshow/

「京北のコミュニティの魅力は何なのだろうか?Iターンと外からの視線を交え、映像クリエイター、ジャーナリスト、ソーシャルデザイナー、ミュージシャン、ライターの様々な視点からこれから目指すコミュニティのあり方、最先端の京都里山を語るダイアログ。
登壇者:丹下紘希、守田敏也、柳澤史樹、曽 緋蘭、きしもとタロー
司会:廣海緑朗」

・・・とある。うーむむむ。さて何を話そうか。
実は僕は一時期だけれど京北に住民票を置いていたこともあるんです。たくさんの友人たちとログハウスをシェアしていて。
京都市内から山道を抜けること1時間。すごく癒される場でした。冬の雪の深さも楽しかった。そんな中でどんどん京北、美山、そして芦生の森の素晴らしさに目覚め、森と戯れる素晴らしさを知りました。

そうだな。その時のことを話そう。
みなさん。ご存じですか?この地域が世界の中でもっとも生物種が多様な日本の中でも、さらに特別な地域であることを。
冷温帯と暖温帯が重なり、広葉樹と針葉樹が混淆している。日本海側気候と太平洋側気候も交差していて、それだけに樹木も昆虫もとても多様なのです。

その森を歩くと不可思議な森のドラマに圧倒されます。
例えばこの山塊に多いトチの木。かなり年月が経ってから四方に枝をはりトチの実をならせる。トチの実は高いところから落ちて割れる。

下にはリスやネズミたちが待っていてさっそく食べようとする。でもタンニンという渋み成分が豊富で食べられないのです。リスやネズミたちはそれで土の中に実を埋めます。タンニンが分解するのを待ってから食べるために。
でもちょうど食べごろになった時に、戻ってこれるリスやネズミは減っている。自然界の厳しさの中で生き延びれなかったりするためです。そうなると実はやがてしっかりと芽を出し、根をはり、次世代が育っていく。さあ命をつなぐためどちらがどちらを利用しているのでしょう?

そんなドラマがめくるめく繰り広げられている森の中。そしてその森に囲まれた京北の中のコミュニティ。
その魅力は何なのか。どんな可能性があるのか。みなさんのご意見を聞きながら、僕の思うところを語ってみたいです。

 

福ちゃんの法律相談会も(8日午後1時から3時)

さらに翌日8日には、午後1時から福山和人弁護士=われらが福ちゃんによるオープンな法律相談会が行われます。
僕が司会をさせていただきます。毎年「人生救われた!」という方がいるそうですよ!
「ウチら困ってんねん@京都」のみんなでスタッフとしてこの企画を支えます。

日ごろ困っていること、悩んでいることで「弁護士さんに相談してみたい!」という方、ぜひ来てください。
オープンな会が終わった後に、個別の相談も受けてくださるそうです。


ツクル森2019での「福ちゃんの法律相談」の風景 HPより


ともあれみなさま。ツクル森でお会いしましょう!

今年は残念ながらのコロナ禍で、1000名までの予約制による人数制限が設けられているそうです。
お申し込みをお早めに!

#ツクル森 #京北 #里山 #山里 #あうる京北

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明日に向けて(1909)スープが濃いラーメンをお湯で薄めれば塩分は大丈夫?ー放射能汚染水を薄めたら安全というのはひどい騙しのテクニック

2020年10月30日 16時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201030 16:30)

スープが濃いラーメンをお湯で薄めて飲む?

10月27日に行われた「にょきにょきオンラインサロン」で、台湾から参加の田崎敏孝さんが「海を汚すのは国際問題」という大切な指摘を行ってくださったことを前々号で紹介しました。
さらに田崎さんは放射能汚染水を総量規制せずに、濃度規制だけで放出してしまうことのおかしさを強調されました。
というのは今回の問題に限らず、原発では放射性物質の排出基準を濃度で決め、それに沿って海に流しています。そのため今回の福島原発汚染水問題でも、空気と水で薄めて排出すると言っています。東京新聞の説明図を添付します。


東京新聞の説明図

これに対して田崎さんこんなうまい例をだして説明してくださいました。
「塩分を控えるように言われているおじいさんが、ラーメンを食べていました。塩辛いスープだったけれども最後まで飲んでしまった。
そのお爺さんがまた同じラーメンを食べだしました。スープに塩分が多いと聞いたお爺さんは、今度はラーメンをお湯で薄めました。それでまたスープをみんな飲んでしまった。・・・さてこれでいいのでしょうか?」と。


ネットより

サロン参加者一同、大笑いをしてしまいましたが、その通りなのです!ラーメンをお湯で薄めたって、身体が採りこんでしまう塩分の量が変わるはずがない。
でもラーメンの話なら笑えることが、放射能汚染水の場合は、冗談でなく本気で行われようとしている。もちろん汚染水を水で薄めたって、海に入る汚染物の量はまったく変わらないのにです。
にもかかわらず「薄めると安全になる」と東電や政府は言う。ひどい騙しのテクニックです。放射能の問題はこんな嘘と騙しが本当にたくさん横行している。


田崎敏孝さん(左上)の話に大笑いしたにょきにょきオンラインサロン参加者


こんなのはどこの原発でもやっていること?

また「こんなことは他の国の原発でも行っている」などという指摘があちこちからなされています。トリチウムの入った汚染水を捨てているのは日本だけではないと。
これへのお答えはこうです。「その通りです。だから私たちは世界中の原発に反対しているのです。原発が環境を汚染してないなんてまったくの嘘ですから」と。
しかも世界中どこでも放射性物質の排出は濃度規制だけで行われています。原子力ムラ・・・いや原子力マフィアは世界中で同じ騙しのテクニックを使っています。

こんな話もあります。「日本のトリチウムの規制値は1リットルあたり6万ベクレル!他の放射性物質よりも危険性が低いからだ。」
これには二つお応えししたい。一つには6万ベクレルとものすごく緩い規制値にしているのは、トリチウムがもっとも取り去ることが難しい放射性物質だからです。ゆるゆるにしないとそもそも原発の運転ができないのです。
また他の放射性物質と比較するには、量を問題にしないと話になりません。原子一つが持つ危険性が小さくとも、量が大きくなれば危険性は増します。誰にも分かることです。

そもそも危険性が本当にないのなら規制などしなくて良いはずです。
実際にはトリチウムは放射線を出す水素ですから、危険性が「ない」などとはとても言えない。だから規制が設けられてきたのです。もっとも「濃度」という逃げ道を作りながらですが。
トリチウムのことだけ考えても、原発は世界のどこからもなくすべきです。


原発ミニ講座 第2回トリチウム(20141206) 講師:村上茂樹さん より

原子力マフィアは本当にひどい嘘つき集団!そもそも中心にいたのは広島・長崎でたくさんの人を殺害し、その前後に死の灰をばらまく核実験を平気で繰り返してきた人々ですから。ただの一度も裁かれることなくです。
騙されるな~~の声を広げましょう!

#汚染水の海洋放出決定に抗議します #福島原発 #放射能汚染水 #トリチウム #原子力マフィア

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