明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2387)放射能汚染水を水で薄めたら安全ってホント?原発が動かないと電気が足りなくなるってホント? 明日3日、京都市伏見区向島でお話します!

2023年12月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20231202 23:30)

原発についてお話します

「明日に向けて」執筆を再開したらいきなり2本!!どうかご容赦を!明日3日午後4時より、伏見区向島で原発についてお話します。
主催は「笑顔つながろう会 311メモリアルキャンドルin向島実行委員会 共催:愛隣館研修センター
ちなみに伏見区向島は、明日午前中に訪ね歩く旧伏見市から宇治川を渡ったところにあります。近鉄電車で丹波橋を出て、大きな曰くのある緑の鉄橋を渡った次の駅が向島です。
ともあれチラシをご覧下さい。



薄めて安全詐欺にご用心!

企画のタイトルは「福島第一原発事故から学ぶ私たちの暮らし」です。ここで今回の記事のタイトルの内容でお話します。
まず初めに話すのは放射能汚染水問題について、「薄めて安全詐欺」についてです。

これ、とても単純な話です。放射能汚染水を海に流すとき、問題なのは流される放射能の総量です。薄められていようが濃くなっていようが、総量が変わらなければ危険性も変わらない。
だから本当は総量規制が必要なのです。ところが原発は総量規制をしてこなかった。放射能が膨大に出るので規制量を決めたらそこで運転を止めなければならなくなるからです。

それで「濃度規制」が採用されてきた。どれほどの放射能が出続けても、よりたくさんの水を調達して薄め、濃度を下げれば流せるからです。
こんなの悪質極まりない詐欺です。危険なものを延々と放出できる方法です。薄めて安全詐欺に用心しなければ。


守田講演スライドより 以下も同じ


実は膨大な汚染水がすでに流されてしまった

しかし放射能汚染水問題の本質はもう一段深いところにあります。「薄めて安全詐欺」ばかりではない。
事故から何年もの間、福島原発の現場からもの凄い量の放射能汚染水がすでに海に入ってしまったのです。

いま東電が行っているパフォーマンスはこの点を忘れさせようとするもの。いま流しているものが安全か危険かに話の焦点を持って行こうとしている。
もちろん今流しているものも危険ですが、事故後に東電が海に注いでしまった放射能は、それと何桁も違うような量と濃度のものでした。薄めもしてないし危険な核種の除去もしてなかった。

残念ながら海はもう手酷く汚染されてしまった。だからまず東電と国を処罰しなければなりません。その上で責任を果たさせないといけない。
またもうこれ以上、どんな形での汚染も許されるはずはない。その点を見すえて、放射性汚染物質を膨大に作り続ける原発を停めるべきなのです。



私たちも深刻に被曝している!

さらに大事なのは、ものすごい汚染がなされてしまったことで、私たちが深刻に被曝していることです。
そもそも私たちの下には福島原発事故で大量の放射能が降り注ぎました。その上、命の源である海が汚染された影響が私たちに戻ってきてないはずがない。

海に注いだ汚染水は海洋生物に大きな被害をもたらしています。また海水は蒸発し、雲を作りだし、やがて雨になって大地に戻っています。
水は循環している。だから海を汚せば私たちに返ってくる。

それらを考えれば、健康被害が蔓延してないはずがない。実際に僕はたくさんの大変な実態を聴き取っています。
ところが放射能による被害はたったの一件も報告されてない。明らかに隠蔽されているのです。ここを覆して命を守りましょう。これこそが汚染水問題の本質です。



電気が足りなくなる詐欺にご用心!

もう一つ、大きな詐欺が蔓延しています。「電気が足りなくなる詐欺」です。これは古典的な詐欺でもあります。福島発事故前に「原発が無くなったら日本は化石時代に戻る」とまで言われていたからです。
ところが私たちは2013年から15年にかけて原発ゼロを体験したれど、化石時代に戻りなどしなかった。なぜかというと原発が不安定な電源であるため、電力会社がバックアップの火力発電を持っていてそれが稼働し、何も困らなかった。

それどころか福島原発事故後、多くの人々が省エネの努力を重ね、電力が無駄に使われていたことに気が付いてし、電力需要総体が下降しました。電気は使いすぎだったのです。
「このままではウソがばれる」と、原子力を推進する人々は、温暖化対策を持ち出していますが、これもまったくの詐欺。ウランの発掘、加工など膨大な化石燃料を使っているし、そもそも原発は海温め装置なのです。

さらにわずか一時の発電のために、十万年とかいうオーダーで管理しなければならない核のゴミを作りだしている。そのために天文学的な数値のエネルギーや資金が必要だし、しかもものすごい危険性が存在し続ける。
そんなものと火力発電を比較すること自体が間違っている。環境にもたらす不可は原発の方が問題外に大きい。「電気が足りなくなる詐欺」に騙されず、原発と核こそ、現存する最大の危機であることへの社会の目覚めを促しましょう。


明日はこれらの点を分かり易くお話します。ご参加下さい。いつものようにfacebookからLIVE配信もします。

#福島原発事故 #放射能汚染水 #薄めて安全詐欺 #電気が足りない詐欺 #東京電力 #原発再稼働反対 #被曝被害

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12月3日「福島第一原発事故から学ぶ私たちの暮らし」のチラシです

2023年12月02日 18時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

12月3日のチラシです。

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明日に向けて(2386)伏見の魅力、再発見!! 明日3日日曜日午前中に京都市伏見区を歩きます!

2023年12月02日 16時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20231202 16:00)

元気に飛び回っています!

みなさま。お元気でしょうか。
長~く「明日に向けて」の更新を滞らせてしまいました。
ひとえに京都市政を変えるために奔走しているためです。

体調不良ではまったくありません。むしろすこぶる元気です!
同時にこの間、自分の発信力を違った角度から強化しようと、TwitterとTikTokでの発信を強めてきました。
その中で新しい可能性を切り拓けたと思います。

今後、「明日に向けて」とSNSの新たな活用をうまくリンクさせて、発信力を大きくします。
ぜひご期待下さい。


伏見訪問の下調べの時に 竜馬通りの蓬莱橋にて 中津めぐみさん撮影


おもろい街京都を豊かに発展させるため、伏見を歩きます!

さてそんな中でいろいろな企画参加、講演を続けていますが、明日3日午前中に伏見を訪れます。
今回も京都文連の皆さんと共にです。まずはチラシをご覧下さい!

伏見と言っても実はとても広い地域で、明日、訪れるのは「旧伏見市」に該当するところ。
伏見城の城下町だった地帯から宇治川にかけての地域、船運もあって人々の往来が活発だったところです。
ここを訪れるのは京都の良い所に光をあて、京都をもっと「おもろい街」にしていくため。市政を変えることを提案している福山和人さんもこれを強く語っています。


 

伏見には堀がいっぱい

それでなぜ伏見なのかと言うと、ここは幕末の歴史展開の舞台であったとともに、明治期にも大きな発展を遂げたところだからです。
たとえば全国で初の市電が通ったのが伏見だということはご存じでしょうか?
その名残が京阪電車中書島駅そばで見られます!明日はそこ午前10時半に出発します。


この目の前の通りが市電の中書島駅への引き込み線だった! 守田撮影

そこからすぐに壕川の堀沿いに行きます。ここは宇治川から入ってきた物資を運搬する舟が行きかったところ。
その舟海で京都に訪れた人を今の京都駅方面に送り届けるために作られたのが市電なのでしたが、壕川にはいまも観光客を乗せた舟が行き来しています。


壕川と十石舟(遊覧船) 守田撮影

壕川から宇治川に出るところには三栖閘門がある。みすこうもんと呼びます。
江戸時代、宇治川と壕川は同じ水位でしたが、明治になり蒸気船を宇治川に通すために掘削が行われました。それで水位に大きな差ができてしまった。
そこで開発されたのが閘門。前と後ろに大きな水門があり、舟を入れて水位を調整するのです。パナマズ運河と同じ仕組みです。これを利用してさまざまな物資が運搬されました。堀の美しさと往時の閘門の姿を見学します。


三栖閘門に遊覧船が入っていく 守田撮影


内側から見た三栖閘門 守田撮影


● 造り酒屋が立ち並ぶ伏見

この壕川の周りに立ち並んでいるのが造り酒屋。酒樽もここを通る舟が運搬していました。
ここに銘酒が多いのは水がよいから。もともと伏見は伏水と言われたのだそうです。
実はそんな伏見に地下鉄を通す計画が持ち上がりました!戦前のことで、伏見に駐屯していた陸軍第16師団の意向が強く働いていました。


江戸時代の中書島のジオラマ 三栖閘門資料館にて守田撮影

しかし地下水がダメになってしまうことを危惧した京都の人々がさまざまな声を上げる中で、なんと陸軍が折れて、地下鉄建設が止まったのです!
いまも京都の地下に大深度トンネルを掘って、北陸新幹線を延伸させようとの計画がありますが、京都市民は100年近く前に一度、地下鉄を食い止めているのです。
その顛末の中で、宇治川の上に日本の他の地域では見ることのできない、実に特異な性格を持っている鉄橋が作られています。


近鉄電車のこの鉄橋に驚くべき秘密が!! 守田撮影


この鉄橋の何がどうして凄いのでしょう?見てのお楽しみです! あ、よく見ると分かるのですが・・・守田撮影

当時、どうやって市民が地下鉄を食い止めたのか。またその結果どんな鉄橋ができたのか。
その謎ときが今回の訪問のハイライトの一つです!
みなさん。ぜひ伏見を一緒に歩きましょう。なお今回も頑張ってfacebookでLIVE配信もしますので、そちらからもご視聴下さい!


秋の一日、紅葉もきれいです!これは黄色ですが・・・ 守田撮影

#京都市長選 #伏見の魅力 #壕川 #造り酒屋 #全国初の市電 #京都文連 #京都の隠れた歴史散歩

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12月3日 伏見の魅力、再発見!!のチラシです

2023年12月02日 14時44分05秒 | 明日に向けて(2201~2400)

京都の隠れた歴史散歩➂ 伏見の魅力、再発見!


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