明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1267)民衆運動の活性化こそが国の方向性を変える!(各地でお話します)

2016年05月31日 08時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です。(20160530 23:30)

このところ各地でいろいろな取り組みが活性化していて、僕への講演依頼もどんどん増えています。ありがたいことです。
どうしても準備などに追われて「明日に向けて」の投稿が少なくなってしまっていて申し訳なく思っています。なんとかパワーアップを図ります。
また今宵も遅い投稿になってしまいますが、夕食後に寝てしまったためです!睡眠をしっかりとらないと必ず身体のどこかに不具合が出てくるので肝に銘じて寝るようにしていますのでどうかご心配なく。

さて6月はずいぶんあちこちに呼んでいただいています。
とくに滋賀県からずいぶんお声掛けいただいているのですが、実は昨日29日日曜日にも栗東市で行われた大きな企画に参加してきました。
「びっくりちゃっかり140万人しが県民集会」というタイトルですが、とてもバラエティに富んでいました。
Facebookに報告をアップしたのでご紹介しておきます。写真と共にご覧下さい。
https://www.facebook.com/toshiya.morita.90/posts/10207765694078649?pnref=story

この企画に向けてFacebookに載せた紹介記事をここにも貼り付けておきます。

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しがでは数年前から「くらしとせいじカフェ」という催しが各地で行われています。
だいたいが各地のかあちゃんたちが中心となって主催、そこに各党の政治家さんがひっぱりこまれていたりします。

いや僕もひっぱりこまれている1人です。僕の場合は「くらしとせいじカフェ@ながはまorひこねorまいばら」にもう2年は通っています。
この場に他に参加しているのは民進党の国会議員の田島一成さん。毎回、一緒に発題させていただいているので、ずいぶん仲良くなっちゃいました。
やっぱり人と人の関係は会って、膝を交えて話すのが基本だよなあと改めて思わせてくれる場です。

これ以外にも「くらしとせいじカフェ@おうみはちまん」や「@おおつ」にも何度か参加しています。
どこも討論のあり方が面白いです。

その上に「あすのわ」というつながりもあり、それと連動しつつ、各地で福島・東日本の子どもたちを迎えた保養キャンプが休みの度に各地で行われている。
そんなこんなの力が政治にもしっかりと影響を与え、高浜原発再稼働が強行されたときには、関西の知事で唯一、三日月滋賀県知事だけが鮮明に反対を表明してくれました。
そういえば三日月さんをまるっと囲む会にも参加させてもらったなあ。あれは「くらしとせいじカフェ」のどこになるんだろう(笑)

僕がいいなあと思うことは、このしがの運動、センターや、リーダー、ボスがいないかよく分からないことです!
各地で人がにょきにょき立っていて、連携していて、わちゃわちゃ交流していて、何かがあるとさーっとまとまって流れていく。
僕も知らない間に?さーっと一緒に流されていく。そんな感じがあります。
これって新しい「連帯」の形なのではないかなあとか思うのです。

さて今回はそんなしがのパワーが集まる集会です。
前知事の嘉田由紀子さんもしっかりラインナップに入っています。
池田浩史さんは、滋賀在住のドイツ・ファシズム研究の第一人者だあ。京都精華大学でご一緒していろいろと教わったなあ。

すべての企画のおおとりは、きむきがんさんがひっぱる市民参加型野外劇『米喰う花』!これも必見です!
うーん、興奮の一日になりそうです。

みなさま。とくにしが県外のみなさま。
ぜひしがで起こっているこの面白い動きに触れに来てください!!

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実際、5月29日の企画もここに書いたとおりの楽しさに溢れていました。『米喰う花』、やはり凄かったです!
けしてしがだけのことではなくて、福島原発事故から5年、僕はこの国の中にはこうした自主的で創造的な動きがとても増えたと思っています。そしてその延長上にこの国の変革が見えるように思います。
大切なのは政治を誰かに任さないこと、政治家や官僚に委ねてしまわずに自分たちが担うことです。

政治はけして議員になって行うだけのものではない。もっと多様な、創造的で、面白い関わり方ができるのです。
そのことに多くの人々がどんどん覚醒しているのだと思う。29日のしがの試みにもそのことが強く表れていました。

さてその滋賀での「くらしとせいじカフェ」が6月4日に2か所で行われます。
午前11時からは@ながはま、午後6時からは@近江八幡です。

しがの試みには各党の政治家さんや僕が引っ張り込まれていると書きましたが、4日のながはまでは民進党の田島一成さんと僕が発題してみなさんとお話します。
参院選の滋賀野党統一候補に絞り込まれた民進党の林久美子さんも来られるのだそうです。
もう一人、京都から石田紀郎先生も参加されます。石田先生は元京大教授で京都市民環境研究所を主催されている方で、京都でも滋賀でも環境運動のあらゆる場に顔を出されてきた方です。
フットワークも大変軽く、僕が「くらしとせいじカフェ」の魅力を話したら「ほうか、ほんなら見に行くわ」と即座にポンとひとこと。この身の軽さがすごいんだなあ。

この日は午後6時から近江八幡でもカフェ。
こちらは民進党の元衆議院議員の徳永ひさしさん、近江八幡市会議員の竹尾こうじさんが参加。
僕が「湯沸かし器にいのちをとられてたまるか」のタイトルで1時間ほどお話し、お二人とのトークを行います。
とくに竹尾こうじさんが「ただうんうん言っているだけではつまらないので、原発推進の立場になってつっこんでいいですか?」とのこと。
ウエルカム!!待ってました!!こういうのもやりたかったのです。
・・・といつもながらしがの方たちにのせられている僕です。

さて一方で京都市でも呼んでいただいています。
一つ目は6月2日、佐古助産院にて。「のびの会」というここで子どもを産んだお母さんたちを中心にする会に招かれました。
オープンな企画ではないのですが、もう3度目になるでしょうか。
僕にとって「福島事故と産婦人科医療」という考察を深めるきっかけを与えてくれた場でもあります。
今回も命の問題と原発の関連からお話をします。

もう一つは6月5日。主催は「障害者自立支援法に異議あり!応益負担に反対する実行委員会」です。

現在の新自由主義は人々を、世界を、市場競争に追い込めば理想的な結果が得られると言うまったくもって誤まった理論によって成り立っています。
すべての人がこの弱肉強食の論理によって傷つけられているのですが、その中で、この方向性のあやまちを気付かせてくれるもっとも大切な存在がさまざまな「ハンディ」と呼ばれるものをお持ちの方たち。
この方たちに接していると効率優先主義がいかに歪んで誤まったものであるのか、人間の尊厳をはき違えたものでしかないのかが見えてきます。

そもそも私たちは生まれ落ちてから長い間、大人たちに守られなければ生きていけません。同時に人生を閉じていく最後の局面ではやはり誰かの大きなケアの中に包まれなければ幸せに旅立っていくことができません。
いやそうではないのです。子どものときと晩年は顕著なだけで、実は一生の間、私たちは誰かにケアをされ、反対にケアもし、生きているのです。
「この方たちに接していると」と僕は書きましたが、現に僕も今、体調の不具合をかかえています。またより大きな「ハンディ」を抱えた状態に度々陥り、たくさんの方に助けられました。同時に僕もまたいろいろな方を支えてきてもいます。

そうなのです。そもそも私たちに自分でできることはわずかであって、いつも誰かに支えらえているのです。看護も介護もされて生きているのです。
しかしそうしながら反対に誰かを支えているのがリアルな私たちです。子どもだって守られているばかりではない。子どもたちの笑顔の力こそが私たちの眼を未来に向けさせてくれるのですから。その生命力が万人に元気を与えてくれるのですから。
その意味では特殊な「この方たち」なんて本当はいないのです。私たちは支え合っているのであって、誰もがその中での素敵な輝きを持っているのです。

新自由主義はそのことを忘れ去っている。そうしてパワーだけを追い求め、人々を競争に追い詰めてきました。原子力発電はある意味ではそうした社会の象徴でもあると思います。暴力の頂点に君臨してもいるのだからです。
5日はこうした誤りについても論じてみたいと思っています。

さらに6月8日から3回連続の講座に呼んでいただけました。
コープ自然派奈良さんからの依頼です。「原発災害への対処法」を3回にわたって話して欲しいとのことでとてもありがたいです。
実はこの打ち合わせを4月16日に小出裕章さんとジョイント講演したときに行わせていただいたのですが、そばにいらっしゃった小出さんが「3回ですか?うらやましいなあ」とおっしゃってました。

これ、とても良く分かるんです。今、話をしなくてはならない内容はどうしても1時間半ぐらいではまとめきれない。いつも泣く泣く幾つかのコンテンツを落として会場に足を運んでいます。それでも時間をオーバーしがちです。
その点、3回連続で設定していただけるとがっつり話せるので本当にありがたいのです。自然派コープ奈良さんに感謝です。
ちなみに自然派コープさんは、京都と大阪でも同様の3回講演を設定してくださるそうです。ありがたいです。

さて紹介の最後になりますが、11日には滋賀県甲賀市で「本当に日本は狙われているの??戦争の作られ方 メディアに騙されないで?」というタイトルでお話します。
なんとしても子どもを戦争にとられてなるものかと起ちあがっているお母さんたちが中心の会です。
僕が初めてこの会でお話させていただいたのは、全国でママの会が起ちあがる前のことでした。

その時、集まったお母さんたち、女性たちの眼がらんらんと輝いていたことが忘れられません。子どもを戦争になんか絶対にとられないぞ!という愛に満ちた決意がものすごいインパクトで迫ってきたのでした。
実はそれで途中で時間が分からなくなり、大幅に暴走してしまったのでした。1時間半のお約束だったのに2時間半も話してしまった。しかし話せば話すほど、会場のテンションと集中力があがりっぱなしでした。
そのためちょっとの休憩を入れてからの質疑応答も大変盛り上がり、そのまま1時間、いやそれ以上、お話したでしょうか。

「これはすごいことが起こっている。間違いなく子どもを抱えたお母さんたちのすごい立ち上がりが起こる」とその時僕は強く核心しました。
「守田さん、若いお母さんたちがすごいことになっているんですよ。私、ママの会をたちあげます」・・・と「安保関連法に反対するママの会」の設立に向かった西郷南海子さんが京都での「原発いらないコドモデモ」の後に僕に話してくれたのはその直後でした。

今回の学習会ではとくにアメリカ海兵隊というのがどういう組織なのか、中でも「人殺しをどうやって作っているのか」についてみなさんと学びたいと思います。
そこにこそ、子どもたちを、若者たちを、人殺しにさせない方法のヒントが介在しているからです。
沖縄で殺された島袋里奈さんの死を悼みつつ、平和の方向性を探りたいと思います。

以下、いつもなら企画内容を貼り付けるのですが、あまりに情報量が多すぎるので、ネットから詳細情報を得られるものはアドレスの紹介にとどめました。
ともあれみなさん、さらに民衆の力を高めるために、下からの変革と強めるために、一緒に学び、議論を重ねていきましょう!
お近くの会場へのご参加をお待ちしています!

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6月2日 京都市伏見区

佐古助産院さんで開催されている「のびの会」でお話します。
クローズドな会です。

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6月4日 滋賀県長浜市

くらしとせいじカフェ@はがはま
https://www.facebook.com/events/246770709010939/

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6月4日 滋賀県近江八幡市

湯沸かし器にいのちをとられてたまるか(くらしとせいじカフェ@おうみはちまん)(番外編)
https://www.facebook.com/events/295262297472357/

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6月5日京都市

殺すな 殺されるな
憲法9条と25条を活かす社会を!

憲法公布70年、“羅針盤”をもつ私たち。活かす道を考えあおう。
■日時:6月5日(日) 13:30~16:00
■場所:京都アスニー第8研修室
(丸太町七本松。参加自由・無料)

●講演①平和的生存権を問う
若尾典子さん(佛教大学教授、憲法学、『ジェンダーの憲法学』など)
●講演②原発からいのちを守る
守田敏也さん(フリーライター、『内部被曝』など)

主催 障害者自立支援法に異議あり!応益負担に反対する実行委員会
(事務局:京障連 ?/FAX 075-465-4310)
協賛 京都社会保障推進協議会、新・生存権裁判を支援する会

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6月8日、29日、7月11日 奈良県奈良市

「原発災害への対処法」連続講座
─いまそこにある危険とどう向きあう?─
https://www.facebook.com/events/1752044845018969/

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6月10日 兵庫県篠山市

丹波地区消防団研修会
クローズドです。

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6月11日 滋賀県甲賀市

本当に日本は狙われているの??戦争の作られ方 メディアに騙されないで?
https://www.facebook.com/events/997131813696651/ 

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