明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2329)マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる 竹峰誠一郎さんをお招きし、京都「被爆二世・三世の会」年次総会記念講演会を行います(13日京都市)

2023年05月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230510 23:30)

竹峰誠一郎さんにマーシャル諸島についてうかがいます

5月13日(土)に京都「被爆二世・三世の会」の年次総会を行います。午後1時半から2時半までです。京都市の阪急西院駅近くのラボール京都にて。ZOOMm併設です。
その後、記念講演として、竹峰誠一郎さんに「マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる」のタイトルでお話していただきます。
講演時間は90分(午後4時まで)。その後、30分ほど質疑応答の時間を設けます。

竹峰さんは明星大学人文学部社会学科の教授で、大学4年生の時からマーシャル諸島に通い続けてこられました。
何年間も通い続け、マーシャルの方たちに深く信頼されています。そんな関わりをまとめた著書に『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』があります。
ぜひ竹峰さんのお話を聞いてください。会場参加でもZOOM参加でも歓迎です。なお竹峰さんはZOOMによるご参加。会場には来られませんのでお間違えなく。

ZOOM参加申込アドレスを記しておきます。
https://forms.gle/PqrFisE5kpYakNpR7

参加費無料です!
リアル・ZOOMどちらからでもご参加ください。
総会も記念講演もご参加自由です。

Facebookイベントページもご紹介しておきます。
https://www.facebook.com/events/207566702136449?ref=newsfeed




マーシャルから世界の被爆を見る

竹峰さんは『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』の「一 クローバルヒバクシャの射程」と題した冒頭の章でこう書きだされています。

「「地球上でもっとも『楽園』に近い」とも形容される太平洋諸島は、核開発の「中枢」と直接的に結びつけられ、核兵器爆発実験(以下、核実験)をはじめ核開発が集中した地域である。
核保有国が太平洋の地をいわば好き勝手に利用してきた様から、太平洋は核保有国の「核の遊び場」(Nuclear Playground)とも呼ばれた。」

とても胸が痛くなる言葉です。ここでは70年代から80年代にかけて反核運動が活発に行われました。そのことを竹峰さんはこう鋭く書かれています。

「太平洋を舞台にした反核運動は独立運動と対に展開され、核開発は植民地主義や人種差別と密接に関わっていることなど、欧米や日本の反核運動では見落とされがちな核開発の背景にある差別構造が浮き彫りにされた。」

しかしその運動の結果、1985年に「南太平洋非核地域条約」を締結されて以降、反核運動の盛り上がりはなく、何より一時期集まった世界の関心もまた遠のいてしまったそうです。
マーシャルには依然として深刻な被曝影響が続いているにも関わらずに。

竹峰さんはそのマーシャルに通い続ける中で、「グローバルヒバクシャ」という世界中のヒバクシャをつなぐ概念に辿り着き、いまも世界の核被害者の保障制度の掘り起こしと比較研究などを行っておられます。
福島原発からの放射能汚染水の放出計画を、太平洋諸島の国々の人々がどう見ているのかなどにも注目し、論稿を発表されています。

とても大事な視点をたくさんつかまれている!!現場を歩きながら。
ぜひ竹峰さんとともに、マーシャルのこと、グローバルヒバクシャのことを一緒につかみましょう。


竹峰さんとマーシャルの方たちとお会いして

実は僕は2019年に、そんな竹峰さん一向にくっついて、アメリカをめぐる旅をしました。竹峰さんと共に共同研究をされてきた丹波篠山市の玉山ともよさんに誘われてのことでした。
訪れたのはワシントン州とニューメキシコ州。ワシントン州には、長崎原爆に使われたものをはじめ、アメリカの核弾頭に詰め込まれたプルトニウムを製造し続けてきたプルトニウム生産炉のあるハンフォードという町があります。
アメリカの核開発の歴史とそこで向き合いました。


ハンフォード リアクターBの前で

同時にこのワシントン州に、マーシャル諸島からの移民の方たちが多く集まっていることを知りました。しかも「タケミネがきた!」と知るとどんどん集まってきて下さる。
着いた日からホテルで手厚い歓迎をうけ、その後コミュニティの中で講演させていただいたり、パーティーに参加させていただいたり、素晴らしい時を過ごしました。


マーシャルの方たちと ワシントン州で

そんな中でマーシャルと日本の深いつながりを実感しました。マーシャルの方たち、幾つも日本語(単語)を使う。また顔つきが日本人っぽい方もおられる。
この地域が第一次世界大戦から第二次世界大戦終結まで、日本が領有し、支配していたからです。そこでアメリカとの苛烈な戦闘があった。だから「太平洋戦争」と言われるわけですが、マーシャルの方たちは激しい戦乱に巻き込まれた・・・。

しかもその後に、日本からこの地域をもぎとったアメリカやイギリスなどによって、「核の遊び場」とされたのです。その歴史に対して、日本は、私たちは、大きな責任を負っている!
そのマーシャルに通い続け、深く温かい信頼を得続けている竹峰さんの活動から、たくさんのものをみなさんとシェアしたいです。

当日、僕は司会とZOOM操作を担当しながら、竹峰さんのお話をサポートします。
みなさん。ぜひお越しください!

#竹峰誠一郎 #マーシャル諸島 #終わりなき核被害を生きる #核の遊び場 #核兵器反対 #南太平洋非核地域条約 #核兵器禁止条約 #太平洋戦争 #グローバルヒバクシャ #京都被爆二世三世の会

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