守田です(20220521 23:30)
● 玉村町講演をお送りします
5月14日に群馬県玉村町でお話しました。
たんぽぽ小学園というとても素敵なオルタナティブスクールの場をお借りしてでした。
いつも僕の群馬訪問をアテンドしてくださる、この学園の先生の一人でもある木村香織さんが、司会も務めて下さいました。
たんぽぽ小学園での講演風景
● 群馬の被曝と『ウクライナ政府報告書』
僕が初めて群馬を訪れたのは2015年4月。前橋市で行われた「アースデイ群馬inまえばし」に参加しました。
その時、僕が活用したのが『ウクライナ政府報告書』(2011年4月)でした。チェルノブイリ原発事故での被曝による被害が克明に記載されていました。
しかも国際原子力マフィアが、がん、白血病、白内障ぐらいしか被曝被害を認めないことに対し、もっとたくさんの病が起こっていることが明らかにされていました。
ウクライナの人々に医療援助や、被曝の苦しみを癒す社会的手当てが必要なことが明らかでした。
しかし2014年にアメリカの関与の元にクーデターで政権が転覆され、その後に内戦的事態が生まれてしまいました。今の戦争もその延長で起こっています。
僕は2015年に群馬を訪れたときに、この書を手引きに、群馬の方たちに、身体と命を守ることを訴えました。福島原発事故で起こりうることが書かれていたからです。
今回もこのことを軸にしながら、ウクライナの事態を「こう捉えたら良いのではないか」という点をお話しました。
ウクライナ政府報告書 2011年4月
● 戦争について、参政党について
後半で戦争そのものをどう捉えるのかについてお話しました。戦争はたくさんの被害を生みます。市民が犠牲になることに多くの方が心を痛めています。僕もとても胸が痛いです。
でも僕は戦争の残酷さは、若者に人殺しをさせることにあることにもあると思っています。たとえ「正義」であろうと、人殺しはそれを行った人を傷つけます。その人殺しを、いまウクライナとロシアの若者がさせられています。
市民の犠牲を防ぐとともに、兵士たちを殺し合いから解放したい。だから僕はいかなる戦争にも反対です。
ウクライナ東部を攻撃したウクライナ兵の中から自殺が相次いでいた 2017年6月
この点を踏まえた上で、日本の侵略戦争の連続だった時代を美化する人々のことを、どう考えるかについてもお話しました。
その一つとして、参政党のことに触れました。典型的な「歴史修正主義」を唱えているからですが、問題はなぜこのような主張が繰り返されるのかです。
僕は戦争に反対する側、平和勢力が、日本の悪さばかりを強調し過ぎてきてしまったからではないかと問題提起しました。
「日本」とひとくくりにせず、政府と民衆を分けなくてはいけない。
そうみたとき、この国の民衆=わたしたちの先輩たちが、平和のために本当に素晴らしい活躍を重ねてくれたことが分かります。
その恩恵を私たちはたくさん受けています。その歴史を語り継ぐことの大切さに触れました。
以上、ぜひ動画をご覧下さい。
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注目動画
そのときあなたはどうしますか 「原発事故からのいのちの守り方」を考える 美浜町にて 2022年4月24日
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