明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2028)緊急トークセッション「戦争と平和 ~原爆と原発、そして汚染水~」でダニーさんと一緒にお話します(5月15日土曜日午後2時から 新所沢)

2021年05月01日 12時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210501 12:00)

新所沢でダニー・ネフセタイさんとお話します

コロナ禍の中ですが、5月15日に新所沢でお話できることになりました。ダニー・ネフセタイさんとご一緒します。タイトルは「戦争と平和~原爆と原発、そして汚染水~」です。
新所沢公民館学習室5.6(西武新宿線新所沢西口徒歩7分)で午後2時から4時半まで
主催は「緊急トークセッション実行委員会」(連絡先 09017028944 白田)。資料代800円です。
https://www.facebook.com/events/941906739955424/

ダニーさんと再びご一緒できることがとても嬉しい。
ダニーさんをご存じでしょうか?イスラエル生まれで、徴兵制でイスラエル空軍に入隊し3年間所属されました。ジェット戦闘機の養成コースに入り最後の最後で選考から漏れてしまいました。
退役後にアジアの旅に出て来日、そのまま秩父に住み着き、木工工房ナガリ家を開設。素敵な木工品を手掛けるとともに、各地で戦争について、人権について、原発について、講演されています。

そのダニーさんとお会いしたのは、2016年3月に生活クラブ生協秩父支部、原発とめよう秩父人、ラパンノワールくろうさぎのみなさんに、秩父のムクゲ自然公園森のホールに呼んでいただいたときでした。
僕は2014年秋にポーランドを訪問してアウシュヴィッツを訪れ、その後にユダヤ人の歴史を深く学んだこともあって、なんとも印象的な出会いになりました。
ダニーさんの一族はポーランドのオシフィエンチムにおられた聞きしました。おわかりでしょうか。ドイツ人には「オシフィエンチム」は発音しにくく「アウシュヴィッツ」と発音したのでした。だから一族は皆殺しにされ、中東にいたおじいさんだけ生き残った。

ダニーさんとはその後、2018年2月に広島県福山市で野田和則さんのお招きでジョイント講演を行わせていただきました。ここにはなんと「ホロコースト記念館」があるのです。講演の前に、野田さんがダニーさんと連れて行ってくださいました。心に深く残る訪問でした。
その後に2019年暮れに、秩父のダニーさん宅でお話させていただいたこともあります。京都でのダニーさん講演会にあいさつで登場させていただいたことも。
その度にダニーさんと「戦争と平和」について意見交換し、共通の、絞り出すような平和への思いをシェアしあってきました。


ホロコースト記念館でダニーさんと 後ろに「労働すれば自由になる」と、アウシュヴィッツなど絶滅収容所の入り口のアーチに掲げられていたのと同じ文字が見えている


戦争と平和について

ダニーさんと「戦争と平和」のタイトルでジョイント講演ができることはとても嬉しい。
ダニーさんは、もう一歩でイスラエル空軍の正規パイロットになっていた方です。「そうしたら自分の性格から言って、毎日、真面目にパレスチナに向けて飛行し、爆弾をどんどん落として、子どもたちを殺していたと思います」と語られる。
しかしダニーさんは最後の選抜で落ちてしまった。その時は絶望したそうですが、今になって「本当に良かった」と言われます。さらにその後の兵役期間も、ちょうどイスラエルが他国と戦争をしなかった時期にあたっていた。

実は僕も若い時、成田=三里塚闘争に飛び込み、ヘルメットをかぶって奮闘した経験があります。1978年3月には多くの仲間と空港を開港を阻むための闘いにも参加しました。高校3年生の時で、以降、何度も三里塚に通いました。
でも僕が参加した時は、60年代後半から70年代初頭にいたる激動の時代が去った後で、だからヘルメットをかぶっていても、警官隊との大規模なぶつかりあいは開港を阻んだ闘い以降はそう多くはありませんでした。
それで僕は少なくとも60年代後半から70年代初頭のように、どんどん苛烈を極めていった闘争に参加することはなかった。端的に言って、誰かが命を落とすような場面に遭遇すことはなかったし、人を傷つけることも経験しませんでした。


それぞれの平和を求める思いを話した後、二人でトークさせていただきました(2018年2月福山市にて 野田和則さん撮影)

ダニーさんと語り合いました。これは「運」だと。少し年月がずれて何かの条件が違っていたら、僕たちは「正義」の名の下に人を傷つけたかもしれないし、殺めていたかもしれない。たまたま、そうしなくてよい星空の下にいたのだと。
僕たちは互いに「正義感」がとても強かったのです。いや、今も強いのです。でも強いからこそ「正義感」に基づく殺人だってしていた可能性もまた強い。そして僕たちは「そうしない巡りあわせの中にいることになって本当に良かった」と思っているのです。
だから、僕たちは平和の尊さを語らないといけない。本当にたまたま人を殺したり殺されたりの中に入らずにすんだからこそ、僕たちは平和を語るべきだし、語りたいのです。「正義」がときに恐ろしいものに化けることも語らなくてはいけない。

そんなダニーさんは『国のために死ぬのはすばらしい?』という本を書かれています。このタイトルの意味をご存じでしょうか。イスラエルの小学校の黒板の上に、この標語が貼ってあるのだそうです。もちろんハテナマークなしに。
そんなダニーさんの前で、僕また戦争と平和について、また原爆と原発について、この10年間でなんだかものすごく深めることができたと強く自負しているので、この日、その蓄積を一気に開花させようと思います。
関東のみなさま。ぜひお越しください。戦争と平和と原爆と原発と汚染水について、ダニーさんと渾身のトークを行います。


自らのイスラエル空軍ジェット練習機への登場写真も披露しつつ「国のために死ぬのはすばらしい?」とのタイトルでお話されるダニーさん 2018年2月福山市にて守田撮影

#戦争と平和 #原爆と原発 #放射能汚染水 #ダニーネフセタイ #イスラエル軍 #アウシュヴィッツ #ホロコースト #実力闘争 #三里塚闘争

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