孤独は怖い

人生の達人ならばともかく、平凡な人間にとって、孤独は怖い。他人とつながりたいというのは本能的欲求である。

一人で生活していると神経過敏になる、不安を感じる。

こういう苦痛は頂点に達すると、急激に減少し、無気力感に苛まれることになる。

シニアの単身生活のつらさはここにある。

下流老人という本を読むと、下流老人は①収入がない②財産がない③人との繋がりがない、ことが指摘されている。

最も大事なのは、実は金ではなく、人との関係である。貧乏人でも友人、知人がいればなんとか安定感が保てる。

金があっても人との関係が希薄なら生き甲斐がない。無力感を生じる。

老後というと、すぐ金銭問題が取り上げられるが、人との関係が最重要である。記事になりにくいのは、記事を書く人間は現役世代であるから、孤独の恐ろしさを認識しにくいからである。