ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

映画「荒原の女」

2016年01月22日 21時36分36秒 | 映画
西部劇パーフェクトコレクションに収録されたもの。このシリーズは珍しい西部劇を楽しめるので重宝している。

「荒原の女」は監督がノーマン・フォスター。知らない名前だ。主演が、ロレッタ・ヤング、ウィリアム・ホールデン、ロバート・ミッチャム。

懐かしい名前の俳優たちで、このキャストを知ると、本格的な西部劇を期待してしまう。大体、俳優で、映画の傾向がわかるというもの。

この映画の中身はというと……予想とは全然違う。アメリカ開拓初期の話で、前込め銃の時代である。

全体的にみると、喜劇タッチである。ウィリアム・ホールデンとロバート・ミッチャムは配役が逆である。俳優のイメージの逆をとったらしい。ウィリアム・ホールデンがお堅い男やもめ、ロバート・ミッチャムが気のいい狩人。

史実としてみれば、結構興味が起きるところがある。男やもめであるウィリアム・ホールデンは息子の教育と家事のために女奴隷を買いに砦に行く。開拓時代には奴隷売買が当たり前のように行われていたらしい。

奴隷というとすぐ黒人を思い起こすが、この映画ではロレッタ・ヤングが演じている。つまり、白人の奴隷もいたということである。親の借金のために奴隷に売られたのである。

奴隷として売買されたが、一つ屋根の下に独身の男女が住むのはまずいということで、結婚という形をとる。偽装結婚である。

このあとの展開は予想通りで、二人の間に心の触れ合いが起き、恋愛感情が起きる。しかし、お堅いウィリアム・ホールデンはなかなかそれを認めようとしない。

最後は、型通りのハッピーエンド。

最初は異様な関係で始まるが、ラブロマンスとしてみれば、なかなかに爽やかな出来栄えである。

西部劇としてはどうかと思うが、ラブロマンス映画としては合格。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする