「ただいまあ、お父さん。楽しかったよ、ありがとうね。
今度はね、お父さんもご一緒にどうぞだって。来年の早い時期にまた来られるようにするからって。
それまでにね、あたしは、絶対英会話が出来るようになってなきゃ」
キャッキャッとはしゃぎ回る小夜子に、茂作はにこやかな表情を見せるだけだった。
昨日までの、いや小夜子が帰って来るまでの憔悴しきった顔が、ただいまの声と共に、消え去った。
一気に生気が戻った . . . 本文を読む
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