”荒々しい瞬間の暴力が飲み込んでしまう”
そしてその飲み込まれた世界は、
誰も居ない浜辺でたった一人で泳いでいるわたしを、
もう一人の私が見ている所。
”ぴかぴか光っているものは、一時の為に生まれたもの。
本当のものは、滅びることなく後世に伝わります”
人間の愛とは、いわゆる前者のようなものでしょう。
彼は 幸せ者です。
わたしに○された-ただその一点で、わたしの心に わたしを知る人の心に
いつまでも記憶されるのですから。
後世にまで伝わるのですから、たとえ記憶の片隅のことだとしても。
”わたしが後世のことなぞかまっていたら だれが今の世の人を笑わせますか”
この世から 笑いという笑いが消え
哀しみという哀しみが消え去る
━ そう、「人でなしの国」
そしてそれが、「超人の国」でしょう
Such is life,will once more!
=by Nietzsche
(背景と解説)
“ ”内は、引用だと思います。
引用元は、はっきりとしませんが、多分ですが……。
ゲーテ作「ファウスト」ではないかと、思います。
この頃のわたしは、とにかく人間不信のまっただ中にいました。
原因は、はっきりしています。
ただ、当時信じ込んでいた事実とはまったく真逆なことだったことに、いつ頃に気付いたのかは判然とはしませんが、かなりの衝撃を受けたことは事実です。
その折りのことを小説として書き上げています。
[ドール]というタイトルですが、後日に。
最後に、「彼」はわたしです。
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