昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

愛・地獄変 [父娘の哀情物語り] (二十八)

2010-12-05 18:49:47 | 小説
娘と妻の口論時には、
どうしても
娘の味方をしてしまいます。
妻の止めるのも聞かずに、
一週間ほどのクラブの合宿に
参加したのでございます。

正直のところは、
私も内心では
反対でございました。
いえ、
妻の申すような
心配事からではございません。

妻の申しますには、
女ばかりの合宿は危ないと
申すのでございます。
引率の教師が女性であること、
湖畔のバンガローのような宿泊所であること、
等々。

私の反対の理由は、
妻と二人だけの日々が
苦痛なのでございます。
又、
娘と離れての日々を過ごすことが、
苦痛であり淋しくもあるのでございます。

己の都合だけからの
反対心でございました。
自己中心的だとのご指摘、
その通りでございます。
返す言葉もございません。


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