昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

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2011-09-10 18:41:30 | 小説
ひと月ほど経った頃、学校内がまた小夜子の話で持ちきりとなった。
「ねぇねぇ、お母さんに聞いたんだけど。」
「あぁ、知ってる知ってる。小夜子さまのことでしょう?
すごいわよね。知恵熱だなんて、冗談おっしゃってたけど。 」
「世界のモデルさんですってね?妹にしたい、なんてねえ。 」
「世界中を旅してるんですってね。
いいなぁ、色んな国に行けるんですものね。 」
教師間でも、喧々ガクガクの議論となり、退学処分にすべきという意見も出た。
「けしからんです、問題です。嘘を吐いていたわけですから。」
「でもまぁ、気持ちが分からないわけじゃありません。
アナスターシアと一緒できるなんて、一生に一度あるかない、、、」
「とんでもない!まだ学生ですよ、あの子は。校内態度も色々問題を抱えています。」


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