[昭和の恋の物語り]
再掲載作品です。
(前タイトル:風よ、伝えて! ~恋のGT~)
一昨年(平成23年)、市文芸祭に出品しました。
市長賞(二位)を頂きました。
審査員の方に、
「真理子ちゃんのお話がもう少し欲しかったですね。」
と言われました。
三十枚という制限の中では、どうしても書き切れませんでした。
で今回は、そのことも含めて少し書き足しました。
~~~~~~~~
(二十一)
「ごめんなさい、お待たせしました。」
横断歩道で車の窓を叩いてくる。
スーパーの駐車場はすぐそこだ。
まさか交差点での乗り込みとは考えていなかった俺は、
慌てて「駐車場に入るから。」と、手で合図した。
意外にせっかちなんだ。
俺の意に反し、真理子ちゃんは後部座席に座った。
が、内心ホッとする気持ちもある。
そんな俺の気持ちを察してか、
「あとで席を交代するから、今は我慢しなさい。」
と、事務員からのありがたいお言葉があった。
「そ、そんなこと。べ、別に……」
しどろもどろになってしまった。
真理子ちゃんも又、耳たぶまで真っ赤になっていた。
そんな意識させちゃだめなのに、事務員のバカ!
再掲載作品です。
(前タイトル:風よ、伝えて! ~恋のGT~)
一昨年(平成23年)、市文芸祭に出品しました。
市長賞(二位)を頂きました。
審査員の方に、
「真理子ちゃんのお話がもう少し欲しかったですね。」
と言われました。
三十枚という制限の中では、どうしても書き切れませんでした。
で今回は、そのことも含めて少し書き足しました。
~~~~~~~~
(二十一)
「ごめんなさい、お待たせしました。」
横断歩道で車の窓を叩いてくる。
スーパーの駐車場はすぐそこだ。
まさか交差点での乗り込みとは考えていなかった俺は、
慌てて「駐車場に入るから。」と、手で合図した。
意外にせっかちなんだ。
俺の意に反し、真理子ちゃんは後部座席に座った。
が、内心ホッとする気持ちもある。
そんな俺の気持ちを察してか、
「あとで席を交代するから、今は我慢しなさい。」
と、事務員からのありがたいお言葉があった。
「そ、そんなこと。べ、別に……」
しどろもどろになってしまった。
真理子ちゃんも又、耳たぶまで真っ赤になっていた。
そんな意識させちゃだめなのに、事務員のバカ!
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