昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~ふたまわり・第一部~(四)の十二

2011-04-19 21:01:21 | 小説
そんな張り切りぶりは、当然のことに他の社員にも刺激になる。
「よーし!俺たちも、連れて行って貰おうぜ。」
合言葉の如くに、全員を奮い立たせた。
「五平よ、上手く行ったようだな。
竹田も、元気になったじゃないか。」
「やっぱり、これを狙ってですか?」
「あぁ・・ここまで上手く行くとは、思わなかったがな。」
満足げに頷く武蔵に、五平は頭を下げざるを得なかった。
叱り飛ばすだけでは、これ程の効果は出ない。
飴と鞭を使い分ける武蔵の手法は、五平には真似が出来ないものだ。


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