昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム 黎明編 =捧げる詩=

2023-02-03 08:00:58 | 

白馬に乗って見た夢は パリの空の下 

  そびえ立つエッフェル塔 ―― 見上げたっけ
  いかめしい姿の凱旋門 ―― 見下ろしたっけ
  時代遅れのマロニエの並木道 ―― 見ていたっけ

白馬に乗って見た夢は パリの空の下 

  清く流れるセーヌ川 恋人の語らう裏町
  やせこけたのら猫の声 ―― ニャーオ!
  真っ黒の髪茶色の瞳―― 名付けて “ニケ”

白馬に乗って見た夢は……

目が覚めた少年の腕の中に ミケ猫一匹
                   ―― 贈り物

 


=背景と解説=

幸せな時期でした。
ただ、まだどこか、不安がる自分がいましたね。

 エッフェル塔=未来
 凱旋門      =現在
 並木道      =過去 といった感じでしょうか。

ニケというのら猫に、投射しています。
コロコロと笑う少女で、気まぐれというか移り気というか、とにかく振り回されたものです。



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