昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

大長編恋愛小説 【ふたまわり:第二部】(三)の7

2011-03-12 15:42:44 | 小説
「Hi,gohei! 」
後ろから声を掛けてくる、
兵士が居た。
振り返ってみると、
通訳のトーマスに紹介された将校だった。
五平が斡旋した、
オンリーを連れている。
日本人女性には珍しい、
肉感的な女性だった。
もう面接時の、
おどおどした風情はまるで無かった。

「うまく、やってるか?」
「ふふ・・お陰さまで。」
妖艶さを漂わせながら、
キツネの襟巻きを首に巻いている。
着物姿の女性が多い中、
体にフィットした洋服姿だった。
「Good lover ?」
片言の単語で、五平が問いかけた。
「Sure !」
破顔一笑で答えながら、
腰に手を回して熱い接吻を交わした。
「Good!and bye!」
軽く将校の肩を叩いて、
五平は三人を促した。


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