二人のそんな会話に割り込むように、
真面目派は問いかけた。
「ねえ。
クラスの風紀の調査って、
何をすればいいんだい?」
急なこの言葉は、
二人を戸惑わせた。
ヒネクレ派は、
「止めとけ、止めとけ。」と言う。
行動派は、
「いや、やるんだ!」と、意気込む。
そもそも、
風紀の乱れというが、
一部の女子生徒間の噂話に端を発している。
「教師と誰かが交際している」
果ては、
「いや、中絶した」と。
果たして、
一生徒が立ち入っていいものかどうかも怪しいのだが・・。
取りあえずは、
噂の出所を探る事から始めることになったが、
結局はわからず終いに終わるだろう。
しかし、
三人は取りかかるだろう、
今までも三人で行動してきたのだから。
仲が良いというか、
仲間意識が強いというか。
しかし、
この三人とて喧嘩はした。
一度ならず、
仲違いしたこともある。
が、いつも、
真面目派の懸命な努力で、
又元に戻る。
他の二人にしても、
やはり三人が良いのだ。
水と油の性格が、
妙に心地よいらしい。
真面目派の男が、
接着剤の役目をしているのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます