昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (三十四)

2010-06-15 19:52:35 | 小説
Hi!千佳で~す。
元気、してた?
みんな。

千佳はもう、
大変だったんだから。
もうねぇ、
聞くも涙、
語るも涙よ。

お母さんがさ、
突然入院しちゃったの。
それでもって、
即手術!

お父さんなんか、
オロオロするばっかりだし、
お兄ちゃんは仕事に逃げちゃうし。

ぜーんぶ、
千佳におっかぶさってきちゃってさ。

千佳だって、
学校に行かなくちゃならないのよ。
もう、プンプン!

いつもなら七時に起きれば良いのにさ、
六時よ!
信じられる?
といってもさ、
起きられないけどね。

そうねぇ・・
六時半ぐらいかな?
でも、
その三十分が大きいの!
もう毎日が寝不足!


ご飯のスイッチを入れるでしょ、
それから洗濯物を干すの。
お弁当の用意をして、
朝ご飯のおかずも作るの。

メニュー?
・・聞かないの!
それは。

「また、目玉焼きか
ワンパターンだなぁ・・」なんて、
お兄ちゃんに言われてるけど。

良いじゃない!
朝は忙しいんだから。
夕食は、
毎日献立を変えてるんだから。

七時頃に、
のっそりとお兄ちゃんが来るでしょ。
お父さん?
お父さんは、
病院で寝泊りしてる。

だから、
炊事・洗濯・お掃除・・
ぜーんぶ、
千佳がやってるの。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿