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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

訂正:民主党もいよいよ~千石長官?

2011年02月19日 23時50分38秒 | 日記
18日付のブログ「民主党もいよいよ」で元官房長官の名前を「千石」と表記しましたが、新聞協会報のH編集長から「仙谷」の間違いではないか、との指摘がありました。ご指摘のとおりです。ここに訂正させていただきます。ブログも今や千石時代、もとい、戦国時代!。気をつけよう甘い言葉と変換ミス!!
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東響定期公演:ハイドン「時計」ブルックナー「第5交響曲」を聴いてきました。

2011年02月19日 21時50分52秒 | 日記
湯河原への出張帰りで辛かったが、夕方サントリーホールに出かけた。東京交響楽団の第586回定期演奏会。指揮はドイツ・ライプチッヒ生まれのクラウス・ペーター・フロール。オーケストラの配置は第1バイオリンと第2バイオリンを左右に分ける「対向配置」。世界最古のオケ:ライプチッヒ・ゲバントハウス交響楽団はこの配置を取る。さらにチェロとコントラバスが舞台に向かって左側に配置する。
プログラム前半はハイドンの交響曲第101番「時計」。時計といえば第2楽章のアンダンテは、我々の学生時代はラジオ講座「百万人の英語」のテーマ音楽だった。フロールはタクトなしでモーツアルトやベートーベンの大先輩「交響曲の父」ハイドンの名曲を、小気味の良いテンポで駆け抜けた。彼はタクトは持たなかったが、楽員にはアイ・コン・タクトを取っていた・・・
休憩後はブルックナーの大曲「交響曲第5番」。ハイドンの40人強の楽員に対しブルックナーは90人を超え、演奏時間は70分を超える。ホルン4本の指示に対し今夜の東響は7本。第1楽章:アダージョ、アレグロ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:スケルツォ、第4楽章アダージョ、アレグロ・モデラート。フロールは第2楽章と第3楽章を連続して演奏、あたかも1つの楽章のごとく演奏した。作曲家の指示はないのではないか。ヒントは第1楽章の序奏が第4楽章にそのまま現れることにあるように思う。もう1つは、そうする事によって、すべての楽章が最強音で、つまりクライマックスで終えることになる。そういう効果を狙ったのではないか。
最後のフィナーレが終わるとブラボーと拍手の嵐。大概の客員指揮者は拍手に応えて4回も5回も舞台に戻り、管楽器のソリストを一人一人立たせて拍手させたりする、つまり、楽屋受けを狙って再び客員に呼んで貰おうとおべんちゃらを使おうとするが、彼はそういうことはしない。楽器グループごとに立たせて楽員を称え、舞台に戻ったのも3回のみ。譜面台に乗せてあるブルックナーのスコアブックを立てかけ、指でさし示して頷く。「これです!賞賛に値するのはここに書かれているブルックナーの音楽です。私はただ、その偉大な音楽を皆さんに紹介するお手伝いをしたにすぎません」と言っているように思えた。いつまでも止みそうもない拍手を収めるべくコンサートマスターの手を取って舞台を去っていった。演奏はもちろん集中力が途切れない素晴らしいものだったが、指揮者フロールのステージマナーの素晴らしさが際立ったコンサートでもあった。プログラムの彼のプロフィールをあらためて見て、なるほどと思った。「ラファエル・クーべリックやクルト・ザンデルリンクのもとで研鑽を積み、31歳でベルリン交響楽団の音楽監督に就任」とあった。地味で華やかさはないが、2人とも大好きな指揮者だ。彼らのもとで学んだのは音楽だけではなかったことを確信した一夜だった。
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