先ほど映画音楽の中でベートーベンの「ワルトシュタイン・ソナタ」のことについて触れたが、今年に入ってナマでこの曲を聴いたのを思い出した。それは1月12日(水)オペラシティ・コンサートホールで開かれたアリス=沙良・オットのピアノ・リサイタル。この日は前半がメンデルスゾーンの「厳格な変奏曲」とベートーベンの「ワルトシュタイン・ソナタ」、後半にショパンのワルツとスケルツォが弾かれた。オットはそれぞれの作曲家の曲を見事に弾き分けていたが、とくに軽快なテンポの「ワルトシュタイン」が良かった。
このリサイタルの前週の1月7日(金)サントリーホールで開かれた東響の第585回定期演奏会で、彼女をソリストにリストのピアノ協奏曲第1番が演奏された。リスト生誕200年という節目の今年に、東響はこの曲を新年初の定期公演にぶつけてきたのではないか。オットをソリストに迎えて。どちらかというと細身の、決してがっちりした体型ではないが、奏でられる音は力強く、聴く者に迫ってくるものだった。
演奏が終わって舞台の袖に引っ込むときにロング・ドレスをちょっとたくし上げて早足で歩いていたが、「あれっ?!」と思った。彼女は靴をはいていない!つまり素足で演奏をしていたのか?まさか!!と思ってプログラムを見ると、解説者が「彼女は素足で演奏する」と書いていた。間違いなく彼女は素足のピアニストだった!素足の方がペダル操作がスムーズに行くのか、専門外なのでわからない。とくに冬場は床も冷たいだろうに、演奏に差し支えないのだろうか?などと余計な心配をしてしまった。演奏会後のサイン会はホワイエを5往復するほど長蛇の列。もちろん、家から持参した彼女のショパンのCDにしっかりサインをもらってきたのは言うまでもない。
このリサイタルの前週の1月7日(金)サントリーホールで開かれた東響の第585回定期演奏会で、彼女をソリストにリストのピアノ協奏曲第1番が演奏された。リスト生誕200年という節目の今年に、東響はこの曲を新年初の定期公演にぶつけてきたのではないか。オットをソリストに迎えて。どちらかというと細身の、決してがっちりした体型ではないが、奏でられる音は力強く、聴く者に迫ってくるものだった。
演奏が終わって舞台の袖に引っ込むときにロング・ドレスをちょっとたくし上げて早足で歩いていたが、「あれっ?!」と思った。彼女は靴をはいていない!つまり素足で演奏をしていたのか?まさか!!と思ってプログラムを見ると、解説者が「彼女は素足で演奏する」と書いていた。間違いなく彼女は素足のピアニストだった!素足の方がペダル操作がスムーズに行くのか、専門外なのでわからない。とくに冬場は床も冷たいだろうに、演奏に差し支えないのだろうか?などと余計な心配をしてしまった。演奏会後のサイン会はホワイエを5往復するほど長蛇の列。もちろん、家から持参した彼女のショパンのCDにしっかりサインをもらってきたのは言うまでもない。