人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バッティストー二 ✕ 吉野直子 ✕ 東京フィルで ニーノ・ロータ「ハープ協奏曲」、レスピーギ「ローマの松」他を聴く~フェスタサマーミューザ / 都響9月度Aシリーズのチケットを取る

2021年08月07日 07時17分46秒 | 日記

7日(土)。一昨日の東京ニューシティ管弦楽団のコンサートで、マーラーの第5番の第4楽章「アダージェット」でハープを弾いていた女性の演奏が忘れられなかったので、もしかして・・・と思い、あるハーピストのツイッターを検索してみました すると大当たりで、高野麗音(たかのれいね)さんであることが分かりました 彼女の演奏はかなり前に萩原麻未さんとのジョイントコンサート(紀尾井ホール)で一度聴いたことがあります 多分2人ともパリ国立高等音楽院卒ということで繋がりがあるのだと思います 現在は東京藝大非常勤講師を務める傍らフリーのハーピストとして活躍しているようです 本人がツイッターのプロフィールに「食べられないものと飲めないものが無いのが自慢。やたらと晩酌を公開したがります」と書いているように、ほとんどのツイートに晩酌のお酒とつまみが登場しています ミューザのコンサート当日のツイッターには「ゲネプロと本番の間にラゾーナで買ったキハダマグロさんを、バックステージの冷蔵庫に隠しておいたので、帰って速攻ステーキに。いも焼酎をミント水で割ってみる」と書かれています 冷蔵庫を勝手に使っていいのか?と思うけど、実に愛すべきハーピストです

         

昨日は東京都交響楽団の9月度シリーズ公演の会員先行発売日だったので、9月27日(月)19時から東京文化会館で開かれる第935回定期演奏会(Aシリーズ)のチケットを取りました。プログラムは①ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲、②プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番  ハ長調 作品26」、③同「交響曲第5番 変ロ長調 作品100」です 演奏は②のピアノ独奏=松田華音、指揮=ローレンス・レネスです。これは松田華音のプロコフィエフが聴きたくて取った公演です

ということで、わが家に来てから今日で2401日目を迎え、6日午前8時から広島市の平和記念公園で開かれた平和記念式典で、挨拶に立った菅義偉首相が、原稿の一部「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です」を読み飛ばしたことについて、広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司氏は、「不勉強かつ不誠実。菅首相の基本的な姿勢が表れたのだと思う」と憤りを見せた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     核保有国アメリカに忖度して 故意に飛ばしたんじゃね? まさか漢字が読めない?

     

         

 

昨日、夕食に「棒棒鶏」「生野菜とツナのサラダ」「冷奴」を作りました 夜コンサートがあったので昼間に作りました。棒棒鶏はラー油のピリ辛が効いて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで、フェスタサマーミューザ参加公演「東京フィルハーモニー交響楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から序曲、②レスピーギ:組曲「シバの女王ベルキス」、③ニーノ・ロータ「ハープ協奏曲」、④レスピーギ:交響詩「ローマの松」です 演奏は③のハープ独奏=吉野直子、指揮=アンドレア・バッティスト―二(東京フィル首席指揮者)です

 

     

 

会場は8割以上入っているでしょうか    今期のサマーミューザでも屈指の入場者数だと思います    日本最大の楽団員数(160名)を誇るオーケストラの威信をかけた指揮者とプログラムで勝負をかけたというところでしょうか

弦楽器は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという  いつもの東京フィルの並び。コンマスは近藤薫です

1曲目はヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から序曲です このオペラはジュゼッペ・ヴェルディ(1813‐1901)が1855年のパリ万国博覧会のために作曲、同年パリ・オペラ座で初演され、翌56年にミラノでイタリア語版が初演された歌劇です

バッティスト―二の指揮で「序曲」の演奏に入ります    ゆったりとした序奏から開始され、一転、快速テンポの主部に移りますが、「静」から「動」へ、「動」から「静」へという切り替えが鮮やかです    オペラ指揮者バッティスト―二の面目躍如といったところです   こういう演奏を聴くと、彼の指揮でホンモノのオペラを聴きたくなります

2曲目はレスピーギ:組曲「シバの女王ベルキス」です この曲はオットリーノ・レスピーギ(1879‐1936)が1930年から翌31年にかけて作曲したバレエ音楽ですが、1934年に出版された全4曲の組曲だけが知られています この日の演奏は慣例により第2曲と第3曲を入れ替えて演奏されます。第1曲「ソロモンの夢」、第3曲「戦いの踊り」、第2曲「夜明けのベルキスの踊り」、第4曲「狂宴の踊り」です 第1曲ではフルート、イングリッシュホルン、オーボエのソロ、そしてチェロのソロがエキゾチックな演奏を展開しました 第3曲では太鼓を中心とする打楽器が大活躍しますが、まるで八木節のような和風テイストの音楽も聴かれ、ちょっと驚きました 第2曲ではクラリネット、フルートの独奏が素晴らしく、第4楽章では2階正面のパイプオルガンの脇のバルコニーに陣取ったトランペットの迫力ある演奏と相まって、まさに「狂気の沙汰の音楽」が繰り広げられました 私はこの演奏を聴いて、いかにもバッティスト―二らしい選曲だな、と思いました

 

     

 

休憩時間にはいつも2階ロビーに出るのですが、いつになく多くの聴衆でごった返していました 会場スタッフが「会話は控えるように」とか「ソーシャルディスタンスの確保を」といった紙ボードを掲げて会場を周りますが、あちこちで花開く会話は止む気配がありません 今やミューザ川崎のロビーは緊急事態宣言下の大都市圏の縮図となっています

さて、プログラム後半の1曲目はニーノ・ロータ「ハープ協奏曲」です この曲は「ゴッド・ファーザー」でお馴染みのニーノ・ロータ(1911‐1979)が1947年に作曲した古典主義的な音楽です 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

オケは弦楽器を中心に縮小し、弦は8型です 吉野直子がローズレッドの華やかな衣装で登場、黄金のハープに向かいます バッティスト―二の指揮で第1楽章に入ります。冒頭からハープが入ってきますが、軽快な音楽でメロディーが聴きやすいのが特徴です 終盤のカデンツァが見事でした 第2楽章では優雅なハープに、素晴らしいトランペットとホルンのソロが華を添えました 第3楽章は再び軽快な音楽が展開しますが、ここでもカデンツァが素晴らしかった

満場の拍手に、吉野はマルセル・トゥル二エ作曲の演奏会用練習曲「朝に」を鮮やかに演奏、聴衆を桃源郷に導きました

最後はレスピーギ:交響詩「ローマの松」です この曲はレスピーギのローマ三部作(作曲順に「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭」)の一つで、1924年に作曲され、同年ローマで初演されました 第1曲「ボルゲーゼ荘の松」、第2曲「カタコンベ付近の松」、第3曲「ジャニコロの松」、第4曲「アッピア街道の松」の4曲から成ります

再びオケが拡大しフル・オーケストラ態勢となり、パイプオルガンにも奏者が入ります

バッティスト―二の指揮で第1曲に入りますが、一瞬にして聴衆をレスピーギの世界に引き込む力量は流石です 色彩感あふれる迫力の演奏が展開します 第2曲では舞台裏で演奏されるトランペットの独奏が印象に残ります 第3曲ではピアノ独奏からクラリネット独奏に移るところに何とも言えない魅力を感じます そして弦楽アンサンブルの美しさは特筆に値します 第4曲では、ホルン、トランペット、トロンボーンといった金管楽器が素晴らしく、打楽器が迫力のある演奏を繰り広げます 2階正面パイプオルガンの両サイドにスタンバイしたトランペットとトロンボーンのバンダの演奏と相まって、オケ総力を挙げての演奏で圧倒的なフィナーレを迎えます 最後の最後までバッティスト―二らしい色彩感溢れる爽快な演奏でした

 

     

     

コメント
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