人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会に日本人14人出場 / ジョナス・メカス監督「ロスト ロスト ロスト」を観る 〜 アメリカ実験映画のパイオニア的作品:早稲田松竹

2021年08月27日 07時13分49秒 | 日記

27日(金)。昨日の日経夕刊に音楽ジャーナリストの伊熊よし子さんが今年のショパンコンクールについて書いていました ショパン国際ピアノコンクールは5年に1度ポーランドのワルシャワで開かれますが、コロナ禍で1年延期となり第18回大会が今年10月3日から20日にかけて行われます 先日、151名の予備予選参加者のうち、本大会への出場資格者 87名が発表されました 伊熊さんは、日本からの本選出場資格者14名のうち”入賞が期待されている”小林愛実、反田恭平、牛田智大の3名にスポットを当てています そこで、どういう人たちが本選に進むのか「ぶらあぼONLINE」で調べてみました     同記事によると、出場資格を得たのは、中国22名、ポーランド16名、日本14名、韓国7名、イタリア6名を含む87名とのことです    アジア勢の活躍が顕著な大会となりそうです。本大会へ進む日本人演奏者14名は次の通りです

古海 行子(ふるみ  やすこ)

原 沙綾(はら  さあや)

五十嵐 薫子(いがらし  かおるこ)

今井 理子(いまい  りこ)

伊藤 順一(いとう  じゅんいち)

岩井 亜咲(いわい  あさき)

小林 愛実(こばやし  あいみ)  ※前大会ファイナリスト

京増修史(きょうます  しゅうし)

沢田 蒼梧(さわだ  しょうご)

進藤 実優(しんどう  みゆう)

反田 恭平(そりた  きょうへい)

角野 隼斗(すみの  はやと)

竹田 理琴乃(たけだ  りこの)

牛田智大(うしだ  ともはる)  ※浜松国際ピアノコンクール第2位のため、予備選考免除。

なお、本大会の審査員には、マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイ・ソン、海老彰子、ネルソン・フレイレ、アダム・ハラシェヴィチ、ディーナ・ヨッフェなど18名が予定されているそうです

選考日程は、第1次予選=10月3日〜同7日、第2次予選=同9日〜同12日、第3次予選=同14日〜同16日、本選FINAL=同18日〜同20日で、入賞者披露演奏会が10月21日~23日に予定されています

さて、日本からの出場者は本選に進めるでしょうか  栄冠は誰の手に  10月はショパンコンクールから目が離せません

ということで、わが家に来てから今日で2421日目を迎え、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が25日、衆議院厚生労働委員会の閉会中審査に出席し、24日夜の東京パラリンピック開会式に出席するため、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が再来日したことについて「人々にテレワークを要請している時に、今回また来る。バッハ会長のあいさつが必要なら、なぜオンラインでできないのか」などと痛烈に批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     五輪の開会式での挨拶が超ロングで 不評を買ったことを 本人は知ってるのかいな?

 

         

 

昨日、夕食に「麻婆茄子」「生野菜サラダ」「冷奴」「舞茸の味噌汁」を作りました ひき肉を多めにしたのでボリュームたっぷりで美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹でジョナス・メカス監督による1949~1963年、1976年製作アメリカ映画「ロスト ロスト ロスト」(モノクロ・カラー 3時間)を観ました

ジョナス・メカスはソ連とナチスに故郷リトアニアを追われ、アメリカに亡命しました メカスは言葉が通じない異郷で16ミリカメラを入手し、やがて本物の映画を撮るための練習として、日々の出来事をカメラに収めていきます 本作は後に”アメリカ実験映画のパイオニア”  ”アメリカのカウンターカルチャーの英雄”と言われるジョナス・メカスが1949年から約20年にわたる難民としての生活を綴った「映画日記」で、製作・監督・編集のすべてをメカスが手掛けています 本作は年代を追って6つのリールで構成されています

リール1と2は、1949年10月にニューヨークに着いたリトアニア移民のジョナスと弟アドルファスの、ブルックリンに住みついた後の50年〜2年のリトアニア移民たちのコミュニティの様子を写し出しています

リール3は、マンハッタンに移ったメカス兄弟が、本格的な映画撮影に取り組む様子が映し出されています

リール4は、メカスが当時コミットしていた反戦運動のニューズリールが収められています

リール5は、アドルファス・メカス監督の「ハレルヤ・ザ・ヒル」(1962年)のためのスクリーン・テストのフイルムが映し出されています

リール6は、メカスの「タイニー・ティム」「トゥワイズ・ア・マン」「フラハティ―・ニューズリール」の断片が収められています

 

     

 

まさに実験映画だと思いました    それぞれのリールに明確なストーリーがあるわけではなく、短いエピソードが音楽とともに断片的に現れては消えていきます 現代における「ビデオ・クリップ」の原点と言えるかもしれません

私の場合はどうしても音楽が気になります いくつかのリールの中で、ショパンのワルツやマズルカが使われていました リール5の弟アドルファス・メカス監督の「ハレルヤ・ザ・ヒル」のスクリーン・テストでは、バロックの祝祭的な音楽が使われていました 中でも一番気になったのは、リール4を中心に流れていたワーグナーの「パルジファル」風の神秘的な音楽です

実験映画なので、ストーリーがなく、先がまったく読めません したがって次から次へと映し出されるエピソードの断片に目を凝らして観るしかありません それで休憩なしの3時間は正直 辛いものがありました しかし、リール1で観たように、アメリカという国はメカス兄弟のような移民が集まって出来ている”合衆国”であるという事実に 改めて気づかされました

コメント
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