goo blog サービス終了のお知らせ 

人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

沼尻竜典 ✕ カミーユ・トマ ✕ NHK交響楽団でドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調」、同「スラブ舞曲第1番」、シューマン「交響曲第1番 ”春” 」を聴く

2024年02月22日 00時04分34秒 | 日記

22日(木)。わが家に来てから今日で3326日目を迎え、ウクライナ国防省情報総局の報道官は19日、昨年8月、軍のヘリコプターでウクライナに亡命したロシア軍パイロット、クジミノフ氏がスペインで死亡したと発表したが、ロシア対外情報庁のナルイシキン長官は「この裏切り者の犯罪者は道徳的な死体となった」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     堂々と暗殺を認めたな  プーチンに逆らう者は殺されるというメッセージの発信だ

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜とアボカドのサラダ」「ダイコンの味噌汁」を作りました トンテキは柔らかく焼けて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、東京芸術劇場コンサートホールで2024都民芸術フェスティバル参加公演「NHK交響楽団」のコンサートを聴きました 腰痛再発のため2月10日以来コンサートを諦めて読書中心に過ごしてきましたが、整骨院の先生からお風呂に入っても良いというお許しも出たし、腰痛もだいぶ落ち着いてきたので、腰痛対策ベルト着用で12日ぶりにコンサート会場に出かけました ただし、完治したわけではないので、とりあえず1回聴いてみて様子をみてから次を考えようと思いました このままコンサートを諦めていると経済損失が膨大になる(チケット代がフイになる)ので、政府のウイズ・コロナ政策に倣い、ウイズ腰痛政策として第5類に移行しようと思ったわけです

さて、プログラムは①ドヴォルザーク「スラブ舞曲第1番 ハ長調 作品46-1」、②同「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」、③シューマン「交響曲第1番 変ロ長調 作品38 ”春” 」です 演奏は②のチェロ独奏=カミーユ・トマ 、指揮=沼尻竜典です

 

     

 

自席は1階N列4番、左ブロック左から2つ目です。会場はほぼ満席です

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び。コンマスは郷古廉です

1曲目はドヴォルザーク「スラブ舞曲第1番 ハ長調 作品46-1」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1878年にピアノ連弾用に作曲した「スラブ舞曲集」第1集(全8曲)の最初の作品で、後にオーケストラ用に編曲されました

沼尻の指揮で演奏に入ります。ドヴォルザーク特有の民俗色豊かな舞曲が展開しますが、ホルン、トロンボーン、トランペットといった金管楽器が輝きに満ちた躍動感あふれる演奏を繰り広げていたのが印象的でした

2曲目はドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」です この曲はドヴォルザークが米ニューヨークのナショナル音楽院の院長を務めていた1894年から95年にかけて作曲、1896年にロンドンで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の3楽章から成ります

チェロ独奏のカミーユ・トマはパリ生まれ。ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク新人賞、エコー音楽賞などを受賞

弦楽器が12型に縮小します。臙脂色のエレガントな衣装のカミーユ・トマが登場しステージ中央に向かいますが、かなり背が高いです 彼女の抱えたチェロを見て「おやっ?」と思いました。エンドピンが長いのです ほとんど読響首席・富岡廉太郎のチェロと同じくらいの長さです 見た目は彼女がチェロを抱きかかえるような形になります

沼尻の指揮で第1楽章に入りますが、オケによる演奏に続いてカミーユ・トマのチェロがゆったりとしたテンポで悠然と入ってきます 力強く情感溢れる美しいチェロで、とりわけヴィブラートの美しさが際立っています フルートの神田寛明はじめ木管楽器がソリストを引き立てます ホルンも素晴らしい 第2楽章では郷愁溢れるチェロが朗々と奏でられ、ロマンティシズムの極致を感じさせます。第3楽章に入ると、独奏チェロが躍動感あふれる演奏を繰り広げ、オケとの丁々発止のやり取りが展開します 彼女はストラディヴァリウス「フォイアマン」を完璧に鳴らし切りました 全体を通して印象的だったのは、独奏していない時の彼女の姿です 後ろの木管楽器や弦楽器の方に耳を傾けて演奏をよく聴いている姿がとても印象に残りました

満場の拍手とブラボーの嵐の中、カーテンコールが繰り返されました

なお、本番を聴くにあたり、ロストロポーヴィチ ✕ 小澤征爾 ✕ ボストン響のCD(1985年12月・ボストン録音)で予習しておきました

 

     

 

プログラム後半はシューマン「交響曲第1番 変ロ長調 作品38 ”春” 」です この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)が1841年に作曲、同年ライプツィヒで初演されました 1841年1月に、親しく交流していた詩人アドルフ・ベットガーの「谷間には春が咲き誇る」という詩に啓発され、わずか4日間でこの交響曲のスケッチしたと伝えられているところから、「春」という愛称が付けられています なお、当初シューマンは各楽章に「春のはじめ」「たそがれ」「楽しい遊び」「春たけなわ」というタイトルを付けましたが、最終的には削除しました 第1楽章「アンダンテ・ウン・ポコ・ポコマエストーソ ~ アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・アニマート・エ・グラツィオーソ」の4楽章から成ります

オケは14型に戻ります。沼尻の指揮で第1楽章が金管のファンファーレで開始されます この演奏がいかにも「春のはじめ」を告げているようで素晴らしかった この楽章の明るく輝く曲想は前年=1840年9月にシューマンがクララと結婚したことと無縁ではありません 第2楽章では弦楽器による美しいアンサンブルが印象的でした 第3楽章のスケルツォはいつ聴いてもワクワクするリズミカルな音楽で大好きです トリオにおける木管の演奏も素晴らしかった 第4楽章はオケの総力を挙げての渾身の演奏が展開し、まさに「春たけなわ」の溌溂としたフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーに沼尻 ✕ N響はドヴォルザーク「スラブ舞曲第2番 ホ短調 作品72-2」(第2集)をアンコールに演奏、再び大きな拍手に包まれました

 

     

 

腰痛対策ベルトをキツク締めていたことが功を奏したのか、聴いている時も、家に帰ってからも、腰の痛みはありませんでした まずは1回目がクリアできたので、「ウイズ腰痛政策」の2回目として今日、東京フィルを聴きに行くことにします

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする