人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

反田恭平インタビュー「平和への願い 演奏に込めて」 ~ 朝日新聞の記事から / フィリップ・ド・ブロカ監督ジャン=ポール・ベルモンド主演「おかしなおかしな大冒険」を観る

2024年07月04日 00時02分04秒 | 日記

4日(木)。昨日の朝日新聞朝刊にピアニスト反田恭平氏のインタビュー記事が載っていました 超略すると次の通りです

「2013年9月からロシアに3年半いて、17年9月から22年までポーランドで勉強した ロシアとウクライナの戦争が始まって2,3か月たったころ、久しぶりにポーランドに戻った時、ワルシャワ中央駅にはたくさんのテントがありウクライナの人たちが配給待ちをしていた それを見て、本当に戦争が行われていると実感し、切なくなった ウクライナとロシアの両方に友だちがいる。ロシアで学んでいた師匠は1935年にクリミアで生まれで何度も戦争を体験している。90歳近くになってから、音楽を続けるために米国に亡命した 彼らは被害者でもある 政治と戦争と音楽ということでいえば、ショスタコーヴィチが国に指定された音楽を書かなければ逮捕されてしまう中で反骨精神をみせ、素晴らしい作品を残した 今年5月のエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で1位になったウクライナの男性は今回、そのショスタコーヴィチのヴァイオリンコンチェルトを弾いた この時期にそういう選曲をしたことは、彼なりの思いがあったのだろう 自分の祖母は広島出身だが、戦争体験を一切語らないようにしていた ピアニストのアルゲリッチがよく広島でコンサートをして、被爆ピアノも弾いている 自分も何度か広島でコンサートを開いたことがあり、7月も演奏するが、平和への願いを込めて演奏することしかできないのではないか

エリザベート・コンクールで1位になったウクライナの男性がショスタコーヴィチの「ヴァイオリン協奏曲」を演奏したことは、初めて知りました 彼は「音楽は国境を超える」ことを態度で示したかったのだろうか

話は変わりますが、新交響楽団から維持会回数券が5枚分届きました さっそく第266回演奏会の座席指定券の送付を依頼しました いつものように「1階センターブロック通路側席希望」としてハガキを出しておきました

     

     

ということで、わが家に来てから今日で3460日目を迎え、日銀は3日、1万円札に「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の、5千円札に女子英学塾(弦・津田塾大学)を創設するなど「近代的な女子高等教育に尽力」した津田梅子の、千円札に「日本の近代医学の父」として知られる北里柴三郎の肖像をあしらった新札の発行を始めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     「古いお札は使えなくなる」という 見え透いた詐欺が横行するので 気をつけてね

         

昨日、夕食に「青椒肉絲」「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「シメジの味噌汁」を作りました チンジャオロースはビーフカレーで余った牛肉を使いました

     

         

現在、新宿武蔵野館では「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選  グランド フィナーレ」を上映中です 昨日午前、フィリップ・ド・ブロカ監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演による1973年製作フランス・イタリア合作映画「おかしなおかしな大冒険」(93分)を観ました

     

秘密諜報部員ボブ・セント・クレアを主人公とした「ボブ・シリーズ」で人気を集める小説家フランソワ・メルラン(ジャン=ポール・ベルモンド)はメキシコ・アカプルコを舞台にした新作を執筆している 自分が主人公のスパイになって活躍するのを妄想しながら執筆する彼は、ある日、同じアパートに住む女子大生クリスティーヌ(ジャクリーン・ビセット)と知り合いになる 彼女はフランソワの小説に興味を示し、論文のテーマを「ボブ・シリーズはなぜ大衆に人気なのか」に決める 一方、クリスティーヌの美しさに一目ぼれしたフランソワは、自身の小説に彼女をメキシコ諜報部の連絡員で美女のタチアナとして登場させ、さらに、いけ好かない出版社の編集者シャロンをボブとタチアナの命を狙うカルポフとして登場させる かくして、現実と妄想の世界が同時に動き出していく

     

この映画は「リオの男」「カトマンズの男」の監督フィリップ・ド・ブロカと主演ジャン=ポール・ベルモンドが4度目のタッグを組んだ作品です ベルモンドが小説家と彼の小説の主人公である凄腕スパイの2役を演じ、ジャクリーン・ビセットがヒロインを演じています

     

本作はひと言でいえば「爆笑ナンセンス・コメディ」です 二枚目で三枚目を演じるジャン=ポール・ベルモンドの落差が魅力です

ボブとタチアナを捕らえたカルポフが猫を抱いて登場するシーンは、「007シリーズ」のパロディだとすぐに気が付きました

小説(妄想)の中でメキシコの小楽団が「メサイア」を歌う場面があり、それを聴いたボブが「タチアナの体にはバッハがよく似合う」と気障なセリフを言うと、タチアナから「ヘンデルよ」と訂正されるシーンは、思わず笑ってしまいました

とにかく文句なしに楽しい映画です Netflixでは放映していないので、来週中にクロード・ルルーシュ監督「レ・ミゼラブル」と「ライオンと呼ばれた男」も観るつもりです

     

コメント
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