人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立劇場オペラ研修所「サマー・リサイタル2024」を聴く ~ 素晴らしい演出に支えられて伸び伸びと歌うオペラ研修所第25~第27期生

2024年07月26日 00時03分21秒 | 日記

26日(金)。毎月下旬に宮城県白石市に単身赴任している息子に、地元の小さなスーパーでは売っていない牛肉を送っています 昨日、いつものように池袋西武にある人形町今半に行って地方配送を頼んだろころ、池袋西武がヨドバシカメラ・グループに買収される関係で今月末に閉店になるので配送できないと言われました 仕方ないので、池袋東武の今半から配送してもらいました 池袋西武は8月から大改装工事に入るようです。池袋駅周辺にはすでにビックカメラとヤマダ電機という大型店があり競争しています そんな中、ヨドバシカメラが乗り込んでくるわけですが、個人的にはデパートがヨドバシカメラ中心に模様替えされても構いませんが、地下の食料品売り場は無くさないでほしいと思います

ということで、わが家に来てから今日で3482日目を迎え、ロシアの子どもたちおよそ250人が北朝鮮を訪問し、「友好キャンプ」が始まったと北朝鮮メディアが報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     北朝鮮と仲良しこよしをやる前に ロシアは誘拐した子供たちをウクライナに返せ!

         

昨日、夕食に「厚揚げとインゲンの煮浸し」「牛バラ焼き肉」「生野菜とアボカドのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました 「厚揚げ~」は新聞の「料理メモ」を見て初めて作りましたが、出汁が濃すぎてしょっぱかったので次回の反省材料にします

     

         

昨夜、新国立劇場(小劇場)で新国立劇場オペラ研修所「サマー・リサイタル2024」を聴きました プログラムは①モーツアルト「魔笛」より、②エメリッヒ・カールマン「伯爵令嬢マリツァ」より、③オットー・ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」より、④リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」よりラスト、⑤チャイコフスキー「イオランタ」より、⑥同「エウゲニ・オネーギン」より、⑦カバリェーロ「アフリカの二人」より、⑧ヘギー「スリー・ディセンバーズ」より、⑨アダモ「若草物語」より、⑩ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」よりーです 出演は新国立劇場オペラ研修所第25・26・27期生、ピアノ=石野真穂、高田絢子、ヴァイオリン=増田加壽子、指揮=キャスリーン・ケリー、演技指導・演出=タラ・フェアクロスです

自席はC6列13番、センターブロック右通路側です。会場は満席です

     

オーケストラピット内は指揮者のキャスリーン・ケリーが中央に、ピアノの石野真穂と高田絢子が上手と下手に分かれてスタンバイします ヴァイオリンの増田加壽子の位置は下手ですが、歌に応じて舞台に上がって演奏し歌手を支えます ステージ上は奥に四角い柱が左右に立っているだけで、大道具・小道具などは一切ない極めてシンプルな舞台作りとなっています

ステージの上方に横書きによるテロップが流れますが、最初にその場面の「あらすじ」が、歌に入ると「歌詞」が流れるようになっています これはとても親切です

最初はモーツアルト「魔笛」より冒頭のシーンです 出演は第27期生(1年次)の5人です。これは喜劇的な演出が素晴らしかった 3人の侍女が、我こそはとタミーノに言い寄るシーンなど思わず笑ってしまいました

2曲目はエメリッヒ・カールマン「伯爵令嬢マリツァ」よりハンガリーの没落貴族タシロの嘆きの歌です 増田のヴァイオリンに乗せて松浦宗梧(3年次)が熱唱しました

3曲目はオットー・ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」より青年フェントンと恋人アンナの愛の場面です これも出演者の熱演とともにコメディタッチの演出が冴えていました

4曲目はリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」よりラストの三重唱、二重唱です 特にオクタヴィアン役の後藤真菜美(2年次)とゾフィー役の冨永春奈(3年次)の二重唱が素晴らしかった

     

後半の1曲目はチャイコフスキー「イオランタ」より、眼の不自由なイオランタが「何かが足りない、何かが欲しい、でもそれが何か分からない」と疑問に涙ぐむアリアの場面です 野口真湖(3年次)が歌いましたが、イオランタの悲しみが伝わってくる素晴らしい歌唱でした この人には人を惹き付ける魅力があり存在感があります

2曲目はチャイコフスキー「エウゲニ・オネーギン」より、オネーギンがタチヤーナに説教する場面です オネーギン役の中尾奎五(2年次)は声が良く通るバリトンで、タチヤーナ役の冨永春菜は美しいソプラノでした

3曲目はカバリェーロ「アフリカの二人」より、テノール歌手ジウッセビー二がアントネッリに 一緒に国に帰ろうと口説く二重唱の場面です    ジウッセビー二役の永尾渓一郎(3年次)とアントネッリ役の谷菜々子(2年次)は、ともに役に成り切って歌っていました

4曲目はヘギー「スリー・ディセンバーズ」より、アメリカを舞台に姉と弟が父や母の思い出を回想する二重唱の場面です 姉ピーを野口真湖が、弟チャーリーを松浦宗梧が歌いましたが、この日の公演でマイベストでした 特に野口真湖はイオランタとは真逆の世界の女性をごく自然に歌い上げ、ここでも存在感を示しました

5曲目はアダモ「若草物語」より、マーチ家の四姉妹の次女ジョーが、それぞれの道を歩む長女メグ、三女ベス、四女エイミーの生き方を受け入れるラストの場面です ジョー役の後藤真菜美(2年次)、メグ役の牧羽裕子(1年次)、べス役の島袋萌香(1年次)、エイミー役の谷菜々子(2年次)の四重唱が美しかった

最後の曲はヨハン・シュトラウス2世「こうもり」よりオルロフスキー公爵邸でのパーティーの場面です 1年次から3年次までが出揃った歌アリ踊りアリの楽しいシーンでした

     

今回は小劇場(約400席)でしたが、中劇場(約1000席)でも良かったのではないかと思います こんなに素晴らしい公演は、小劇場ではもったいないです

最後に、出演された第25期、第26期、第27期の皆さんをはじめ、指揮者のキャスリーン・ケリーさん、ピアニストの石野真穂さんと高田絢子さん、ヴァイオリニストの増田加壽子さん、そして演技指導・演出を担当されたタラ・フェアクロスさんに大きな拍手を送ります

     

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