人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ヤクブ・フルシャ ✕ 五明佳廉 ✕ 東京都交響楽団でブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、ブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」を聴く~第1003回定期演奏会Bシリーズ

2024年07月05日 00時01分46秒 | 日記

5日(金)。1日(月)にN響来シーズンBプロ定期会員継続・座席変更の手続きをしたばかりなのに、昨日、早々と新しい年間チケット9枚が送られてきました クレジット決済ならではの迅速な手続きだと思いますが、それにしてもN響はこういうのは速いです

ということで、わが家に来てから今日で3461日目を迎え、ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシアによる進攻を解決できると主張するトランプ前米大統領に対し「戦争を終わらせる方法を知っているなら示すべきだ」と求めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     プーチンに”尊敬”されるトランプのことだ 侵略した土地はロシアの領土となるだろ

         

昨日、夕食に「アスパラとジャガイモとベーコン炒め」「生野菜とアボカドのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 「アスパラ~」はあらかじめアスパラとジャガイモを茹でてから炒めたので柔らかく出来ました

     

         

昨夜、サントリーホールで東京都交響楽団「第1003回定期演奏会Bシリーズ」公演を聴きました プログラムは①ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」、②ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」(コ―ストヴェット:1878/80年)です 演奏は①のヴァイオリン独奏=五明佳廉、指揮=ヤクブ・フルシャです

ヤクブ・フルシャは2010年度から2017年度までの8年間、都響首席客演指揮者を務めました 現在 バンベルク交響楽団首席指揮者、チェコ・フィル首席客演指揮者、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団首席客演指揮者を務めており、2025/2026シーズンには英国ロイヤル・オペラハウス音楽監督に就任する予定です

     

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び コンマスは矢部達哉、隣は水谷晃というダブルトップ態勢を敷きます 都響ゆかりの指揮者フルシャということでしょう、第2ヴァイオリン以下のトップも双紙正哉、遠藤香奈子、伊東裕、古川展生、石田紗樹、鈴木学、池松宏といった錚々たるメンバーを揃えています

1曲目はブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」です この曲はマックス・ブルッフ(1838-1920)が1866年に作曲、同年4月24日にコーブレンツで初演され、その後改訂され1868年に改訂初演されました 第1楽章「前奏曲:アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジコ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の五明佳廉(ごみょう かれん)は東京生まれ ジュリアード音楽院で名教師ドロシー・ディレイに学び、現在 世界各国のオーケストラと共演を重ねています

五明佳廉が黒のドレスに銀のワンポイント・アクセサリーという、まるでシャネルのポスターから抜け出たようなエレガントな衣装で登場、フルシャの指揮で第1楽章に入ります   冒頭からかなりゆったりしたテンポによりヴァイオリン・ソロが演奏されます   五明のヴァイオリンはシルキートーンとでも言うべきソフトでノーブルな音色が印象的で、よく歌います    フルシャ ✕ 都響はそっとソリストに寄り添いますが、オケだけの演奏に移るとアグレッシブな演奏を展開します    第2楽章「アダージョ」は、五明のヴァイオリンの特色がよく出た美しいカンタービレが聴かれました 第3楽章に入ると、愉悦感に満ちた独奏ヴァイオリンが天翔けました フルシャ ✕ 都響はピッタリとソリストに寄り添い しっかりとサポートしました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 五明はピアソラ「タンゴ・エチュード第3番」を超絶技巧を駆使して演奏、再び大きな拍手を浴びました

ソリスト・アンコールに入る時、フルシャはオケの後方のファゴット奏者の空いている椅子に座り彼女の演奏を聴いていました 演奏が終わった五明がカーテンコールに応えるなかで、オケの中のフルシャを発見し、「カモーン 指揮台に戻ってきて~」と合図をしますが、フルシャは「アイ・ハヴ・ファゴットン」の様子でした

     

プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」(コ―ストヴェット:1878/80年)です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に作曲、1878年から80年にかけて改訂され、1881年2月20日にウィーンでハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによって初演されました なお、この日の演奏は、2018年刊行のベンジャミン・M・コーストヴェット(アメリカの音楽学者)校訂版が用いられます 第1楽章「動きをもって、速すぎず」、第2楽章「アンダンテ・クワージ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ:動きをもって」、第4楽章「フィナーレ:動きをもって、ただし速すぎず」の4楽章から成ります

弦楽器は16型に拡大し、フルシャの指揮で演奏に入ります 冒頭のホルンがちょっと躓きましたが、その後挽回しました 弦楽器のアンサンブルが素晴らしい とくにヴィオラとチェロが冴え渡っています そして、第1ヴァイオリンはトップの矢部、水谷の二人の渾身の演奏が印象的です 木管楽器ではフルートがダントツに素晴らしい演奏を展開していました 金管楽器はいずれも重量感のある演奏が光りました ここぞというところで打ち込まれるティンパニも見事でした フルシャが指揮台の上でジャンプを見せるシーンも何度かありましたが、ノッテル証拠でしょう 総じて各セクションがよく鳴っていました

フルシャのタクトが下ろされると満場の拍手とブラボーが飛び交いました 豪快で爽快な演奏でした

     

     

コメント
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