人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

砂田愛梨 ソプラノ リサイタルを聴く ~ ベッリーニ、ドニゼッティ、メルカダンテのベルカントを堪能:アンコールに「ジャン二・スキッキ」の「私のお父さん」

2025年02月20日 00時06分43秒 | 日記

20日(木)。昨日午前、20年以上使用していない娘の電気ピアノ(ローランド・演奏可)と本棚(2段式)を粗大ごみに出しました 区による回収は21日になります。両方とも業者を通じて有料での買い取りを目指した(本音を言えばタダでもいいから持って行って欲しいと思っていた)のですが、どこにも売れませんでした 私が腰痛で重い物が運べないので、マンション管理会社 Tコミュニティーの「家族力・プラス」というサービスを利用しました    これはマンションの区分所有者であれば、1年に1回 ちょっとした困りごとに対応してくれるサービスです   30分程度は無料で それを超えると有料になります 今回は①レコード・ラック1本を隣の部屋に移す、②電気ピアノと本棚を9階の自室から1階の粗大ごみ置き場まで運ぶという作業で、それぞれの作業が各30分以内であれば無料になるというサービスです 管理会社の提携している業者が2人で来て、両方の作業を20分もかからずに手際よく終了させました。本当に助かりました このほか、照明器具の本体を交換・取付したい場合などは、別のサービスになるので30分程度なら無料で利用できます 十数年前、私が管理組合の理事長をしている時に、管理費が高すぎるということで、定期総会に諮って管理会社をC社からTコミュニティーに変更した経緯があるので、あの時変えておいて良かったと思っています

     

     

ということで、わが家に来てから今日で3691日目を迎え、トランプ米大統領は18日、ウクライナのゼレンスキー大統領の支持率が低下していると指摘したうえで、大統領選挙を実施すべきだと主張し、「戒厳令下で任期が切れているゼレンスキー大統領には停戦合意に署名する資格がない」とするロシアのプーチン大統領の主張に同調した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     トランプが ロシアに有利になるように考えていることが 明らかになった発言だな

         

昨日、夕食に「カキとキノコの味噌煮」「生野菜とアボカドのサラダ」「白菜の味噌汁」を作りました 「カキと~」は新聞の「料理メモ」に載っていたのを見て 初めて作りましたが、カキとキノコの味が味噌スープに溶け込んでとても美味しかったです

     

         

昨夜、紀尾井ホールで「砂田愛梨ソプラノリサイタル」を聴きました これは「第31回五島記念文化賞オペラ新人賞」受賞を記念して開かれたコンサートです ピアノは篠宮久徳です

「五島記念文化賞」は故・五島昇東急グループ代表の事績を記念し、芸術文化の分野における優秀な新人を顕彰することを目的に1990年に創設された賞制度です

砂田愛理は東京音楽大学及び大学院を首席修了。新国立オペラ研修所第18期修了 同研修所ANAスカラシップとしてミラノ座アカデミー、バイエルン州立歌劇場オペラ研修所で研鑽を積む 平成30年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員、第31回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞 イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞第1位をはじめ数々のコンクールで入賞を果たす

     

プログラムは①メルカダンテ「星」「春」、②ドニゼッティ「永遠の愛と誠を」「不幸な愛」「ジプシーの女」「舟人」「愛と死」「私は家を作りたい」「一粒の涙」「ベッリーニの死を嘆く」、③ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」より「ああ、信じられない」、④ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より「あたりは静けさに包まれ」、⑤同:歌劇「連隊の娘」より「誰もが知っている」「望みはない ~ フランスに敬礼!」、⑥同:歌劇「サン・ドミンゴ島の狂人」より「ああ、離してください」「もし憐れみ、私の過ちを忘却で覆ってくださるのなら」、⑦同:歌劇「ドン・パスクワーレ」より「あの騎士の眼差しは」です

     

私が砂田愛梨のリサイタルを聴こうと思ったのは、今月2日に上演された新国立オペラ「ジャン二・スキッキ」初日公演で彼女が歌ったラウレッタのアリアに感動したからです その日のうちにチケットを予約しました

自席は1階16列19番、右ブロック左から2つ目です。客席は1階席の8割くらい埋まっているでしょうか

この日のプログラムは「ベルカント・オペラ」と歌曲です 「ベルカント・オペラ」は、一般的には19世紀前半のロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティと、同世代のメルカダンテなどの作曲家が書いたオペラを指します プログラム冊子に掲載の砂田愛梨さんの「研修を振り返って」という文章によると、「『ベルカント』とは、声を用いてクリアで繊細な言葉の表現、遠くの客席まで無理なく届く呼吸法を使ってフレージングを丁寧に紡ぎ、より自然でシンプルに、ダイレクトに前に表出される歌唱法および様式」です この日に聴いた彼女の歌唱は、まさにその言葉通りの「ベルカント唱法」でした 彼女がイタリアで師事したルチアーナ・セッラ女史がプログラム冊子に寄せたメッセージには「彼女は非常に素晴らしい声質を持っており、今後の有望なキャリアの前兆であると信じています。解釈能力、機敏性の高さ、完璧なイントネーション、そして充分な声量のすべての点で顕著な発展を遂げました」と書かれていますが、これ以上的確な表現はないでしょう

前半ではベッリーニ「夢遊病の女」より「ああ、信じられない」の静から動への鮮やかな歌い分けによるドラマティックな歌唱が特に印象に残りました 後半のドニゼッティはどの曲も熱唱で甲乙付けがたいパフォーマンスでした 「ランメルモールのルチア」より「あたりは静けさに包まれ」では息の長いベルカントが素晴らしかった 「連隊の娘」より「誰もが知っている」と「望みはない ~ フランスに敬礼!」では、コミカルな動きを伴う歌唱でコメディエンヌぶりを発揮しました 彼女の仕草を見ながら、METライブ「連隊の娘」でマリーを歌ったナタリー・デセイを思い出しました ナタリー・デセイはコミカルな役もルチアのようなシリアスな役も自然にこなせるので、砂田愛梨も彼女と同じような方向に行くのかな、と思いました なお、この曲は砂田が2024年秋の日生劇場「連隊の娘」マリー役で日本での本格デビューを果たした作品で、大きな反響を呼びました また、最後の歌劇「ドン・パスクワーレ」より「あの騎士の眼差しは」でも魅力的なベルカントを披露しました

会場いっぱいの拍手とブラボーが飛び交うなかカーテンコールが繰り返されました アンコールに新国立オペラで主役を張ったプッチーニ「ジャン二・スキッキ」よりラウレッタのアリア「私のお父さん」を歌ってくれました もう感激です 鳴りやまない拍手とブラボーに、ドニゼッティ「連隊の娘」より「行かなければならないの」を、息の長い旋律にも関わらず見事なベルカントで歌い上げました アンコールまできて全く崩れず完璧なベルカントで歌い上げる・・・もう、凄いとしか言いようがありません

この日の公演は、ピアノ伴奏の篠宮久徳によるソツのない伴奏と相まって、とても印象深いコンサートになりました

砂田愛梨は間違いなく世界レヴェルのソプラノ歌手です これからどんどん主役級の役柄を歌って、日本のみならず世界中のオペラハウスで活躍していくことを確信します

         

今日はトリフォニーホールに都民芸術フェスティバル参加公演「東京シティ・フィル」を聴きに行きます

     

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