人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

エディット・マティスさん死去 / 「室内楽ホール de オペラ  林美智子の『フィガロの結婚』」のチケットを取る / 藤野知明監督「どうすれば よかったか?」を観る

2025年02月13日 00時04分43秒 | 日記

13日(木)。3月14日(金)午後2時から①新日本フィル「扉シリーズ」と②東京フィル「サントリーシリーズ」が重なってしまうので、東京フィルを9日(日)15時からのオーチャードホールシリーズに振り替えました 振り替えは電話でしか受け付けないので午前中電話したのですが、「10日未明からシステム障害で通話できない」と自動音声で応えていたので、映画から帰って来て4時過ぎに電話したら繋がりました 自動音声の返答があるということは電話は繋がっていると思うのですが・・・何か変です

昨日、9月20日(土)14時から第一生命ホールで開かれる「室内楽ホール de オペラ  林美智子の『フィガロの結婚』」のチケットを取りました 前回は「全アンサンブル版」でしたが、今回は「全アリア版」です 林美智子プロデュースによるモーツアルトのオペラ公演は三部作(フィガロ、コジ、ドン・ジョバンニ)すべて観ましたが、「シンプル・イズ・ベスト」を絵に描いたような楽しい公演です 今回も林美智子さんがどう仕掛けてくるか、とても楽しみです

     

     

ということで、わが家に来てから今日で3684日目を迎え、トランプ米大統領は10日、途上国などの政府高官への贈賄行為を摘発する法律について、外交政策を妨げているとして、執行停止を命じる大統領令に署名した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     海外では公務員への賄賂は”黙認”すると受け取られかねない 不正商行為が拡大する

         

娘が職場の知人から「モツ」を仕入れてきたので、昨日の夕食は「もつ鍋」にしました 寒い夜は鍋ですね。本当に美味しかったです

     

         

昨日の朝日新聞朝刊によると、スイスのソプラノ歌手、エディット・マティスさんが9日死去しました。享年86歳でした カール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤン、カルロス・クライバーなど往年の名指揮者と頻繁に共演を重ね、モーツアルトやリヒャルト・シュトラウスのオペラで歴史的名演を聴かせ、ドイツ歌曲でも多くの名演を残しました

モーツアルト「歌曲集」のCD(ピアノ=ベルンハルト・クレー:1972年録音)の最後に収録された「春への憧れK.596」の、透明感のあるソプラノを聴きながら故人を偲びたいと思います

     

     

         

昨日、渋谷のユーロスペースで藤野知明監督・撮影・編集による2024年製作ドキュメンタリー映画「どうすれば  よかったか?」(101分)を観ました

8歳年上の姉は面倒見がよく、絵が上手くて優秀だった 両親の影響から医師を志し 医学部に進学したが、ある日突然、事実とは思えないことを叫び出した    統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた     その判断に疑問を感じた弟の知明(監督)は、両親に説得を試みるが解決に至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れる     このままでは何も残らない・・・姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録し始める    一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら、両親の話に耳を傾け、姉に声を掛け続けるが、状況はますます悪化する    姉は自分に賭けられていた保険を解約し、その資金でニューヨークに旅行に出てしまう そんなこともあり、両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を監禁するようになる やがて母親がガンで亡くなり、父親はやっと姉を精神病院に入院させることに同意する 3か月後、自宅に戻った姉はごく普通の会話が出来るようになった 最初に発症してから治るまで25年間もの時間を要した 姉は62歳の誕生日を祝い、その後ガンで亡くなった

     

このドキュメンタリーを観終わって思ったのは、親があまりにも優秀過ぎると、子どもが不幸になる可能性があるということです 親は子どもに過度の期待をかけ、子どもは親の期待に応えるべく懸命の努力をするが、能力には限界がある プレッシャーに耐えきれず子どもが精神を病んでも、親はそれを”病気”と認めようとしない その結果、子どもが正常に戻るまで25年もかかってしまう その25年間は取り返しがつかない だれがどう償うというのか

母親も姉も亡くなった後、弟で監督の藤野和明は「両親の姉に対する対応は間違っていたのではないか もっと早く精神科の専門医に相談して入院させるべきだったのではないか。(姉に対して)本当はどうすればよかったと思うか?」と父親に迫ります これに対する父親の答えは「(自分がやったことは)間違っていたとは思わない」というものでした このシーンを観た私は、頭のいい人は最後まで自分の過ちを認めないんだな、と思いました たぶん、息子の藤野監督も同じように思ったのではないかと思います この映画のタイトルは「どうすれば  よかったか?」ですが、藤野監督は自分なりの結論を持っていると思います むしろ、このドキュメンタリーを観た観衆に対し、「あなたが同じような境遇にあったとして、どうすればよかったと思うか?」と問いかけているように思います

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 筒井康隆著「七瀬ふたたび」... | トップ | ペトル・ポペルカ ✕ エマ・二... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事