2月11日(火・祝)。わが家に来てから今日で3682日目を迎え、8日付米紙ワシントン・ポストは、連邦捜査局(FBI)長官候補カシュ・パテル氏が昨年、ロシア大統領府の反欧米観を宣伝するロシア寄りの映画会社から2万5千ドル(約380万円)を受け取っていたと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ろくな身辺調査もなしに人選するから こういう危険人物が候補になる 危ねえ危ねえ
昨日、夕食に「ビーフカレー」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」を作りました ビーフカレーは今回 牛ブロック肉を使いました。とても美味しかったです
昨日、渋谷のユーロスペースで石井裕也監督による2023年製作映画「月」(144分)を観ました
夫・昌平(オダギリジョー)と2人で慎ましく暮らす元有名作家の堂島洋子(宮沢りえ)は、森の奥深くにある重度障がい者施設で働き始める そこで彼女は、作家志望の陽子(二階堂ふみ)や絵の好きな青年さとくん(磯村優斗)といった同僚たち、そして光の届かない部屋でベッドに寝たまま動かない、きーちゃんと呼ばれる入所者と出会う
洋子は自分と生年月日が同じきーちゃんのことが他人とは思えず、親身に接するようになるが、その一方で他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする
洋子はそれを責任者に訴えるが 聞き入れてもらえず、自分ではどうすることも出来ない状況に無力感を募らせる
そんな中 さとくんは、「"心のない" ただ存在するだけの障がい者は世の中に存在する意味がない、自分が排除しなければならない
」という使命感を徐々に募らせていく
この映画は、2016年7月26日に相模原市にある県立の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で、施設の元職員により入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負った事件をベースに書かれた辺見庸の同名小説を石井裕也監督により映画化したものです
見た目は優しい さとくん(磯村優斗)は、自作の「花咲か爺さん」の紙芝居を入居者に披露しますが、彼が好きな場面は「欲張り爺さんが掘ると、臭いものや汚いものが出てきて、怒った爺さんは犬を殺してしまう」シーンだと言います この場面から さとくんの歪んだ思想が浮かび上がってきます
つまり「無駄なものは排除しなければならない」という考えです
さとくんは、自ら紙で作った三日月をきーちゃんの部屋の壁に飾っておきますが、いよいよ連続殺人を決行することになったとき、きーちゃんに”心がない”ことから鎌で殺害します その鎌の形がまさに三日月なのです
この映画のタイトルはここからきているのか、と思いました
この映画を観て一番驚いたのは宮沢りえの変貌ぶりです なにしろ若い頃の彼女しかイメージがないので、最初に堂島洋子役の宮沢りえが登場した時は「えっ、これが宮沢りえ
」と信じられないくらいでした
もっとも、観ているこちら側もそれだけ歳をとっているわけで、それを考えると愕然とします
ただ、声はトーンが低くなっているものの、宮沢りえの声だと かろうじて分かりました
それはともかく、宮沢りえの演技力は素晴らしいと思いました