26日(火)。わが家に来てから今日で2753日目を迎え、ロシアのラブロフ外相は24日、ウクライナ侵攻について「国民を敵視する政権からウクライナ国民が解放されるよう、必ず支援する」と述べ、ゼレンスキー政権の転覆を目指す考えを示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ついに本音が出たね プーチン政権は最初からウクライナ全面支配を狙っていたんだ
昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜サラダ」「冷奴」「白舞茸の味噌汁」を作りました トンテキにはキャベツとカイワレ大根が合います
昨夕、サントリーホールで東京都交響楽団「第956回 定期演奏会 Bシリーズ」を聴きました プログラムはモーツアルト①交響曲第39番 変ホ長調 K.543、②同 第40番 ト短調 K.550、③同 第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”です 指揮は都響首席客演指揮者アラン・ギルバートです
アラン・ギルバートは現在、NDRエルプフィル首席指揮者、スウェーデン王立歌劇場音楽監督、ロイヤル・ストックホルム・フィル桂冠指揮者、ジュリアード音楽院指揮・オーケストラ科ディレクターを務めています
ギルバートの指揮するモーツアルトの「三大交響曲」とあってか、かなりの客入りです
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756ー1791)は1788年夏の短期間に第39番から第41番までの3曲の交響曲を集中的に作曲しました このことから、誰かからの依頼によるものとか、何らかの目的で3曲セットで作曲されたと推測されますが、詳細は不明です これほどの名曲がなぜ?とミステリーです
1曲目はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です モーツアルト自身の「自作品目録」によるとこの曲は1788年6月26日に完成しました 第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置 コンマスは矢部達哉、その隣は四方恭子というダブルコンマス態勢を敷きます チェロのトップには葵トリオの伊東裕が客演しています
アラン・ギルバートが登場しますが、彼は指揮台を使用しません。またタクトも持ちません 古典派交響曲を指揮する時にはこういうスタイルを採るのかもしれません
第1楽章がティンパニを伴って力強いリズムで開始され、何かが起こりそうな予感を与えます アレグロに移ると軽快なテンポの演奏が続きます 第2楽章では洗練された弦楽器の響きが印象的です 第3楽章は大好きな音楽で、思わず耳を傾けてしまいます ギルバートのテンポは中庸を得たもので、個人的には理想的なテンポです ファゴットをバックに2本のクラリネットが名人芸を繰り広げるトリオが素晴らしい 私はアーノンクールが第39番から第41番までを一つの「器楽的オラトリオ」と解釈した演奏のCDを持っていますが、この楽章の彼のテンポは「メヌエット」部分が滅茶苦茶速く、「トリオ」がゆったりしていて極端です 1回聴く分には良いかもしれませんが、繰り返し聴くには耐えられません その点、ギルバートの指揮は何度でも聴きたくなる理想的なテンポです 第4楽章ではティンパニが小気味の良いリズムを刻み、弦楽器と管楽器のアンサンブルが見事に調和しています 素晴らしい演奏でした
2曲目は「交響曲第40番 ト短調 K.550」です この曲は1788年7月25日に完成しました 初稿ではクラリネットが入っておらず、この日の演奏も初稿によります 第1楽章「アレグロ・モルト」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット ~ トリオ」、第4楽章「アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります
ギルバートの指揮で第1楽章に入ります 澱みなく美しく音楽が流れますが、デモーニッシュな世界観の表現までは至りません 第2楽章、第3楽章を通じて木管楽器群が素晴らしい演奏を展開していました 第4楽章を聴いていて思ったのは、左右のバランスがとても良いということです つまり、下手側の第1ヴァイオリンとヴィオラの組み合わせと、上手側のチェロとコントラバスと第2ヴァイオリンとの演奏上のバランスが良いということです わざわざこのような対抗配置をとった意味があると思いました
プログラム後半は「交響曲第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”」です この曲は1788年8月10日に完成しました ロンドンの興行師でドイツ人音楽家ヨハン・ペーター・ザロモンは、この曲の壮麗さから「ジュピター」と名付けましたが、モーツアルトの最後の交響曲として、その名に相応しいクラシック音楽史に残る名作です 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります
ギルバートの指揮で第1楽章に入ります 力強い演奏が快速テンポで進みます。フルート、オーボエが素晴らしい 第2楽章では、弦楽器のデリケートでソフトな演奏が印象的です ギルバートは両手で音を紡ぎ出しているように見えます 第3楽章では心地よいテンポ感が堪りません。木管楽器群が素晴らしい 第4楽章では「ドーレーファーミ」のジュピター音型がフーガ風に繰り広げられます モーツアルトの「交響曲第1番」を聴いた時、この音型が出てきて驚いたことを思い出しました 弦楽器、管楽器、打楽器総力により、ソナタ形式とフーガの融合による推進力に満ちた音楽が展開し、輝かしいフィナーレを迎えました
モーツアルトの最後の「三大交響曲」を一夜で聴いたのは、生まれて初めてかもしれません 「健全なモーツアルト」を感じました
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