26日(日)。昨夜、固定電話の留守電に「こちらはNTT東日本です。2時間後に電話が使えなくなります。オペレーターにお話しになりたい方は〇〇番を押してください」というメッセージが入りました 今回が2度目です。前回はどうせ詐欺だと思って放置しておいたら2時間後も使用できました 今回も詐欺に決まっているので放置しました 「詐欺電話や詐欺メールに気を付けましょう」とあちこちで喧伝されている中、まさか、こんな間抜けな子供だましに乗る人はいないと思いますが、人間のクズ= 詐欺師はあの手この手と手段を変えて仕掛けてきます お互いに気を付けましょう
ということで、わが家に来てから今日で3666日目を迎え、米上院は24日、トランプ政権の国防長官に元保守系FOXニュース司会者のピート・ヘグセス氏を充てる人事案を採択したが、賛成と反対がともに50票となったため、上院議長を兼務するJ・D・バンス副大統領が賛成票を投じて承認された というニュースを見て感想を述べるモコタロです
この人は以前から適格性が疑われてた人物だよね 本当に米国の国防を任せて大丈夫?
先日、アクアパッツァを作った時に残ったスープ(煮汁)を活かして、娘が「ブロッコリとエビのスパゲッティ」を作ってくれました 毎日のように料理を作っている身からすると、やっぱり他人が作ってくれた料理は文句なしに美味しいです
ダロン・アセモグル & ジェイムズ・A・ロビンソン著「国家はなぜ衰退するのか ~ 権力・繁栄・貧困の起源(上)」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を読み終わりました ダロン・アセモグルは1967年生まれ。トルコ出身。経済学者。マサチューセッツ工科大学インスティテュート・プロフェッサー。専門は政治経済学、経済発展論。2024年に「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」によりジェイムズ・A・ロビンソンと共同でノーベル経済学賞を受賞 ジェイムズ・A・ロビンソンは1960年、イギリス出身。シカゴ大学ハリス・スクール・オブ・パブリック・ポリシーのリチャード・L・ピアソン教授。専門は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展
繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドから始まった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのは何故か? 韓国と北朝鮮の命運はいつから分かれたのか? そして、なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか? 本書は、これらの難問に2024年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者コンビが挑んだ新たな国家論です
2人の主張を簡単に要約すれば次のようになります
「国家が貧困を免れるのは、適切な経済制度、特に私有財産と競争が保証されている場合に限られる 国家が正しい制度を発展させる可能性が高まるのは、開かれた多元的な政治体制が存在するときであり、そうした制度に必要なのは、公職につくための競争、幅広い有権者、新たな政治指導者が生まれやすい環境である」
ひと言で言えば、「自由で民主的な政治・経済体制を取る国が繁栄し、強権的で独裁者による国は衰退する」と解釈できそうです
理論の詳細は各章で解説していますが、第2章「役に立たない理論」の中で 2人は次のように書いています
「世界の不平等を理解するには、一部の社会がきわめて非効率かつ社会的に望ましくない仕方で構築されるのはなぜかを理解しなければならない 大半の経済学者や政策立案者は『正しく行う』ことに焦点を合わせてきたが、本当に必要なのは貧しい国が『間違いを犯す』理由を説明することである 間違いを犯すことは、無知や文化とはほとんど関係がない。貧しい国が貧しいのは、権力をに担っている人々が貧困を生み出す選択をするからなのだ。彼らが間違いを犯すのは、誤解や無知のせいではなく、故意なのである」
2人は本文の中で、強権的な権力者は体制を維持するため、新しい考え方や新たなテクノロジーの導入には否定的な態度を取る、したがって、いつまで経っても貧しさから脱却できない、と指摘しています
また、第3章「繁栄と貧困の形成過程」では次のように述べています
「韓国と北朝鮮、合衆国とラテンアメリカの著しい相違から、ある一般原則が明らかになる 包括的な経済制度は、経済活動、生産性の向上、経済の繁栄を促すのだ 安全な私有財産権が重要なのは、そうした権利を持つ人しか、投資しようとか生産性を向上させようなどとは思わないからだ 自分の生み出す成果が盗まれたり、没収されたり、すべて税金で取られたりすると予想する実業家は、働くインセンティブなど持つはずがない。だが、そうした権利は社会を構成する大多数の人々のために存在しなればならないのだ」
「包括的な経済制度は包括的な市場を生み出す。この市場は、自分の才能に最適な天職を追求する自由を人々に与えるだけではない。そうする機会を得られる公平な場をも提供するのだ 包括的な経済制度はまた、繁栄を呼ぶ別の2つの原動力、すなわちテクノロジーと教育への道を開く 持続的な経済成長には、ほとんど常にテクノロジーの進歩が伴っている。そのおかげで、人々(労働力)、土地、既存の資本(建物や既存の機械など)の生産性が向上するのだ」
本書は、「富める国と貧しい国はどのようにして形成されてきたのか」に焦点を当て、世界各国の政治・経済の歴史を振り返り、上記の結論を導き出しています
上巻だけで約400ページ しかも細かい文字でびっしり詰め込まれているので、最後まで読み通すのに大変苦労しましたが、それだけに読了後は達成感がありました
世界の経済格差の根本原因を知りたい方は、是非お読みになることをお薦めします
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