2日(土)。モコタロの主食とおやつは「うさぎのしっぽ」(有限会社オーグ)の通販で購入していますが、3600円以上商品を購入した顧客に来年の「オリジナル壁掛けカレンダー」が送られてきました 表紙と1月はモコタロと同じ「ネザーランドドワーフ」が登場しています
ということで、わが家に来てから今日で3244日目を迎え、1日に発表された「2023年ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に輝いた「アレ(A.R.E)」の生みの親である阪神タイガースの岡田彰布監督が表彰式に出席し、「近くにある『コレ』は手が届くけど、『アレ』には『もう少しで何かにたどりつく』というのが加味される。関西とスポーツ界の盛り上がりに少しでも貢献できてよかった」と話した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
前回の優勝以来 阪神半疑で応援してきたが 日本一になって良かった 阪神に幸アレ
昨日の夕食は「海鮮鍋」にしました 材料はタラ、ワタリガニ、海老、イカ、アサリ、ホタテ、海鮮つみれ、豆腐、白菜、茶エノキダケです 〆は雑炊にしました。とても温まりました
早稲田松竹でライナー・ベルナー・ファスビンダー監督による1979年製作西ドイツ映画「マリア・ブラウンの結婚」(120分)を観ました
第二次世界大戦後期の1943年、混乱するベルリンでマリア・ブラウン(ハンナ・シグラ)とヘルマン(クラウス・レーヴィッチェ)は爆撃下の戸籍登記所で略式の結婚式を挙げる しかし、半日と一夜を共にしただけで、ヘルマンは戦場へ向かってしまう 戦争が終わってもヘルマンは還って来なかったが、マリアは夫の生存を信じて尋ね人のプラカードを背負って駅に向かう 闇市で物資を調達するだけでは足りず、マリアはアメリカ占領軍のG.Iバーでホステスとして働くことになる。親友ベティの夫ウィリー(ゴットフリート・ヨーン)は無事に戻って来るが、ヘルマンは戦死したと告げられる マリアは黒人兵ビル(ジョージ・バード)の愛を受け入れ妊娠する。ある日彼女のベッドに2人でいるところに、死んだと思われていたヘルマンが帰還してくる ビルに立ち向かうヘルマンの姿を見て、マリアは放心状態のまま酒瓶でビルを殴り殺してしまう 米兵殺害の罪でマリアの尋問が行われるが、ヘルマンが彼女の罪を被ってビル殺害を自白して投獄される マリアは牢獄を訪れ、夫の出所を待ち、生活の基盤を準備するために働くことを誓う 子供は堕胎した。マリアは列車の中で繊維業者のオズワルト(イヴァン・デ二)と知り合い、英語を武器に秘書兼愛人として戦後復興の中を成りあがっていく マリアはオズワルトとの関係も夫に報告する。しかしヘルマンのことを知らないオズワルトは週末ごとに姿を消すマリアの行き先を突き止め、ヘルマンの存在を知る そして彼らはマリアを巡りある契約を交わす。突然ヘルマンの出所が決まり慌てるマリアだったが、夫は彼女の前には現れずに行方をくらましてしまう そして心臓に疾患を持っていたオズワルトもある日急性心不全で急死してしまう 一軒家を買い 孤独に暮らすマリアの元へ夫が急に帰って来る これでようやく2人の結婚生活が再開できると思われたその日、オズワルトの遺言が開封され、オズワルトとヘルマンは合意の上でマリアを共有していたことが明かされる 1954年、サッカー・ワールドカップでドイツが世界チャンピオンになった日に、マリアの結婚生活は、事故とも故意ともつかぬガス爆発により幕を閉じる
この映画は、ニュー・ジャーマン・シネマの担い手として戦後ドイツ映画をリードしてきたファスビンダー監督が、その名を一躍世界に知らしめた代表作です 第2次世界大戦末期からドイツが復興の兆しを見せ始めるまでの約10年間にわたり、運命に翻弄されるヒロインの悲劇を描いています
この映画はこれまで少なくとも3回は観ていますが、観るたびに思い出すことも新しい発見もあります
映画の冒頭はヒトラーの肖像画が爆破されるシーンです これははっきり覚えています。ナチス政権への決別を明確に表しています 続いて爆発音が鳴り響く中、タイトルロールのバックにかすかな音で流れるのはベートーヴェン「第九」の第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」です この音楽の使い方は素晴らしい 今は第3楽章(戦禍の状態)だが、近い将来 平和な世界(第4楽章「喜びの歌」)が待っているという位置づけにあるからです
マリアが就活のため アメリカ占領軍のG.Iバーを訪ねた時、支配人のラジオからかすかな音で流れていたのはリヒャルト・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」第3幕のラストでオクタヴィアンとゾフィーにより歌われる二重唱「夢なのでしょう ~ あなただけを感じている」です このデュオは元帥夫人が愛するオクタヴィアンを諦めて去った後に歌われる若い二人の愛の歌です この選曲も、最後は愛し合う者同士が結ばれることを暗示しているように思います
そして 一番印象的なのは、マリアが秘書兼愛人として雇われるようになり、彼女の機転で商談が成功裏に終わり、レストランでオズワルトと会計士とマリアでお祝いの会食するシーンでバックで流れていたモーツアルト「ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488」の第2楽章「アダージョ」です 静かで物悲しいメロディーは、顔に出さないマリアの孤独感を表わしているように思います
この後もヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲」らしき軽快な曲が流れるシーンがありましたが、残念ながら曲名は分かりませんでした
「最も印象に残る映画を1本だけ選べ」と言われたら、ハンナ・シグラの名前と共に この「マリアブラウンの結婚」を選ぶでしょう それだけこの映画は私にとって特別な作品です
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