人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

安田登著「つらくなったら古典を読もう」を読む ~ 古事記、和歌、平家物語、能、おくの細道、論語から学ぶ「悩み解決のヒント」

2025年01月06日 00時33分49秒 | 日記

6日(月)。gooブログへのDDos攻撃から6日で5日目になるのに、いまだに写真が投稿できません 写真を送信しても「送信されたメッセージはお届けできませんでした」というエラーレポートが返信されてきます いったいいつまでこういう混乱状態が続くのでしょうか?  gooはNTT系なのでさぞかし優秀な技術者が揃っていると思うのですが、それでもこんなに時間がかかるのでしょうか? 不思議です 仕方ないので、モコタロや書籍の写真は過去にアップしたものをリユースしています

ということで、わが家に来てから今日で3646日目を迎え、韓国の尹大統領による「非常戒厳」を巡り、捜査当局が内乱容疑で尹氏を捜査している中、ソウルの大統領公邸付近で5日、尹大統領の逮捕を求める市民と、尹氏の支持者がそれぞれ大規模集会を開いた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     1日も早く問題を解決して国の態勢を整えないと 北朝鮮の金正恩政権を喜ばすだけ

         

安田登著「つらくなったら古典を読もう」(だいわ文庫)を読み終わりました 安田登は能楽師(ワキ方下掛宝生流)。国内外の能の公演に出演 NHK・Eテレ「100分 de 名著 ~ 平家物語、太平記」講師

     

本書は大和書房から2022年1月に刊行された「古典を読んだら、悩みが消えた。世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内」を改題し、再編集して文庫化したものです

「文庫版まえがき」で著者は「現代の私たちは『悩み』の洪水の中で溺れそうなほどだ 『悩み』には『昔からあった悩み』と『新しい悩み』があるが、『新しい悩み』もそのルーツをたどっていくと、その源は『昔からあった悩み』だったりする そして後者には昔の人が解決するためのアイディアをさまざまな古典に書いている 本書はそんなアイディアを紹介している」と書いています

本書は次の各章から構成されています

第1章「古事記」

第2章「和歌」

第3章「平家物語」

第4章「能」

第5章「おくのほそ道」

第6章「論語」

各章の内容は最初にその作品と時代背景を分かりやすく説明し、次に悩みを解決するために古典から何が学ぶかを解説していきます

本書に各章の流れを第3章「平家物語」を例にとると、最初に「平家物語」とは「鎌倉時代に成立した軍記物語。平家一門の栄枯盛衰を語る。琵琶法師によって語り継がれた。平家一門が権力を手に入れ、やりたい放題を尽くすが、おごりと、いくつかのボタンのかけ違いにより滅んでいく様を描いている」と解説します さらに「その時代は、古い価値観から新しい価値観新しい価値観へと変わる端境期にあった。現代も同様である。AIや遺伝子工学などによって、新しい価値観が生まれつつある。その変化の中で、不安になったり、体調を崩したりする人が多くいる。そんな不安にどう対処すればいいのかを『平家物語』からヒントを得たい」と解説します

そして、「悪いヤツほどうまくいく気がするなら・・・『おごれる人も久しからず』を知る」と題して、「序唱」の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・おごれる人も久しからず、唯 春の夜の夢のごとし」を引用し、「悪いヤツが滅びるには時間がかかるが、悪いヤツはいつかは滅びる」という平家物語の神髄を語っていきます

さらに、もう一つキーワード「諸行無常」を取り上げます 「諸行無常」とは 簡単に言えば「この世のものは常に変化し続けている」ということです    著者は「どんなに楽しいことも終わってしまうし、つらいことだって永遠には続かないものだ」と解説します

他の各章も同様の構成になっています 本書を読んで、あらためて古典の名著がどういう内容であるか、またどういう教訓を伝えているのかが分かりました 著者はテレビの講座で古典の講師を務めた経験があるということもあり、非常に分かりやすい文章表現で書かれています 「古典」というと硬くて古めかしいイメージがあるかもしれませんが、実は現代の私たちの悩みを解決するヒントの宝庫であることが分かります 広くお薦めします


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