人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

カタリーナ・ヴィンツォー ✕ ユリアン・シュテッケル ✕ 読売日響で矢代秋雄「チェロ協奏曲」、ブラームス「交響曲第2番」他を聴く ~ 読響第640回定期演奏会

2024年07月10日 00時03分24秒 | 日記

10日(水)。昨日、整骨院の帰りに巣鴨駅近くのAクリニックで「眼底検査」を受けました 隔年実施とのことです。受付を済ませると、看護師さんから「今日は検査が立て込んでいて30~40分くらいお待ちいただくことになりますが、よろしいですか?」と訊かれました 当方は時間だけはたっぷりあるので「大丈夫です」と答え、待合ロビーで新聞を読んでいると、5~6分後に名前を呼ばれ、検査に入りました 想定外の早さに驚きましたが、待ち時間が短いほど良いに決まっています それにしても、どうしてこんなに早く順番が回ってきたのか不思議です 看護師さんが ほかの検査と勘違いした可能性がありますが、本当のところは分かりません

ということで、わが家に来てから今日で3466日目を迎え、米国のラジオ・フリー・アジアは 米国商業衛星企業「Planet  Labs」が先月27日と今月5日に撮影した衛星写真に 北朝鮮の金正恩国務委員長の専用豪華遊覧船(全長80メートル、全幅15メートル)が元山付近の海上を運行している姿が確認されたと8日明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     ほとんどの国民が貧困に喘ぎ 食料も不十分な中  金一族は豪華客船で避暑気分かよ

         

昨日は娘が外食で 私は夜コンサートがあったのですが、一人分夕食を作りました 「牛プルコギ」「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「ワカメスープ」です

     

         

昨夜、サントリーホールで読売日響「第640回定期演奏会」を聴きました プログラムは①コネソン「ラヴクラフトの都市」から「セレファイス」、②矢代秋雄「チェロ協奏曲」、③ブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です 演奏は②のチェロ独奏=ユリアン・シュテッケル、指揮=カタリーナ・ヴィンツォーです

カタリーナ・ヴィンツォーは1995年 オーストリア生まれの新鋭女性指揮者 ウィーン国立音楽大学とチューリヒ芸術大学で学び、ファビオ・ルイージの下でダラス響の副指揮者を務めた 2020年にマーラー国際指揮者コンクールで3位入賞

     

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び    コンマスは林悠介、隣は戸原直というダブルトップ態勢を敷きます

1曲目はコネソン「ラヴクラフトの都市」から「セレファイス」の日本初演です この曲はフランスの作曲家ギヨーム・コネソン(1970~)がリヨン国立管弦楽団とオランダ・フィルの共同委嘱により2017年に作曲した作品です 「ラヴクラフト」とは20世紀初頭のアメリカの幻想小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトのことで、「セレファイス」は全3楽章の交響詩の冒頭楽章で、主人公の夢みる幻の街の名前とのことです

カタリーナ・ヴィンツォーが登場し指揮台に上がりますが、かなり小柄な女性です   彼女の指揮で演奏に入りますが、冒頭から金管楽器と弦楽器とのバトルのような激しい演奏が繰り広げられ、いきなり頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました この衝撃が大きく、後のことはあまりよく憶えていないくらいです ただ、音響としては読響らしいゴージャスなサウンドが楽しめました

2曲目は矢代秋雄「チェロ協奏曲」です この曲は矢代秋雄(1929ー1976)がN響の依頼で1959年から60年にかけて作曲し、尾高賞を受賞しました 曲は4つの部分から成りますが、単一楽章の協奏曲です

チェロ独奏のユリアン・シュテッケルはドイツ出身の俊英チェリストです 2010年ミュンヘン国際コンクール優勝、ロストロポーヴィチ国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第2位など輝かしい受賞歴の持ち主です 現在、ミュンヘン音楽大学教授を務めています

背の高いユリアン・シュテッケルと小柄なカタリーナ・ヴィンツォーという対照的な2人が登場し、スタンバイします ソリストは電子楽譜を使用します

曲は独奏チェロのカデンツァから静かに開始されます 次いでティンパニ、ホルン、フルート、チェロが独奏チェロの主題を繰り返します 演奏を聴きながら、オーストリアの女性指揮者がドイツのチェリストを独奏者に迎え日本のオーケストラを指揮して日本人の作品を演奏するって、何か不思議な感じがするものだ、と思っていました 技巧的ながら温かみのあるチェロを堪能しました

満場の拍手とブラボーにシュテッケルはJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」より「サラバンド」を抒情的に演奏、再び大きな拍手に包まれました

     

プログラム後半はブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1877年に作曲、同年12月30日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ ~ リステッソ・テンポ、マ・グラツィオーソ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ ~ プレスト・ノン・アッサイ」、第4楽章「アレグロ・コン・スピリート」の4楽章から成ります

カタリーナ・ヴィンツォーの指揮で第1楽章に入りますが、彼女の指揮姿を見ていると、まるでバレリーナがタクトを持って指揮をしているような錯覚に陥ります 手の振りが大きく、美しくて分かり易い指揮ですが、とにかく動きが激しい ホルンの日橋辰朗、フルートの倉田優、クラリネットの中館壮志、オーボエの金子亜未の演奏が素晴らしい 第2楽章は冒頭のチェロのアンサンブルが美しく響きました 第3楽章では金子亜未のオーボエを中心とする木管楽器が冴えています アタッカ気味に入った第4楽章では、冒頭の弦楽セクションの情熱的な演奏が光ります そして、咆哮する金管楽器、歌う木管楽器、炸裂するティンパニ、渾身の演奏を展開する弦楽器によってなだれ込んだフィナーレは圧巻でした 暑さをすっ飛ばす爽快なブラームスでした

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました

     

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新日本フィル「室内楽シリー... | トップ | 藝大オペラ「フィガロの結婚... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事