人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

矢部太郎著「大家さんと僕 これから」を読む ~ 大家のおばあちゃんと2階に住むカラテカの矢部くんの微笑ましい交流を描いた漫画 / イスラエル、国連WFPの車両を銃撃

2024年08月30日 00時13分27秒 | 日記

30日(金)。わが家に来てから今日で3517日目を迎え、米共和党政権の元高官ら約240人が、11月の大統領選の共和党候補・トランプ前大統領について「プーチンのような独裁者にこびへつらう一方、同盟国に背を向けることは許されない。トランプの混乱したリーダーシップがあと4年も続けば、現実の生活が傷つき、神聖な制度が弱体化する」と断定し、民主党のハリス副大統領を支持する内容の書簡を発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     共和党でまともな神経の持ち主は元高官しかいないのか? トランプ党そのものだな

         

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 通常は隔週金曜日に作っていますが、コンサートの関係で1日繰り上げました。今回も外カリカリ内ジューシーに揚がり美味しく出来ました

     

         

昨日の朝日夕刊に「ガザ  国連車両に銃撃  ~   WFP、イスラエルを非難」という見出しの記事が載っていました    記事を超略すると次の通りです

「国連世界食糧計画(WFP)は28日、パレスチナ自治区ガザで人道支援活動をしていた車両がイスラエル軍から銃撃されたと発表した   防弾仕様の車両に乗車していたスタッフにけがはなかったが、WFPはガザでの移動を停止した。すでに停滞している人道支援に影響が出るのは必至だ 少なくとも10発撃たれたが、車両には大きく「UN(国連)」という文字が入っており、イスラエル側から何度も接近の許可を得ていたという WFPのマケイン事務局長は声明で『このような事態は容認することはできない。ガザにいるWFPのチームの命を危険にさらす一連の不必要な事件だ』と非難。人道支援活動に携わる人の安全確保を、戦闘の全ての当事者に訴えた

私は 毎月わずかながらWFPに銀行引き落としの形で寄付をしていることもあって、このニュースを読んで怒りを禁じ得ませんでした 「UN」と表示された車両を銃撃する行為は、世界を相手に戦いを仕掛ける行為にほかなりません こんなことが許されて良いわけがない イスラエルのやっていることは、多くのユダヤ人を虐殺したヒトラーの「ナチス・ドイツ」や ウクライナを一方的に侵略する「プーチン・ロシア」と同じ野蛮な行為だ ナタニヤフは、クーラーの効いた安全な場所からガザ地区に攻撃を仕掛ける命令を下しているだけで、現地でどれほど無実の人々が殺されているかなど考えたこともないだろう 現地に行って自分の目で悲惨な状況を確かめてみろ 自分の家族が同じような目に遭ったらどう思うか 想像してみろ このアホダラチンが

     

     

         

矢部太郎著「大家さんと僕 これから」(新潮文庫)を読み終わりました 矢部太郎は1977年東京生まれ。芸人・漫画家。1997年に「カラテカ」を結成、芸人としてだけでなく、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している 2018年に初めて描いた漫画「大家さんと僕」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞 著書に「大家さんと僕」「『大家さんと僕』と僕」、「ぼくのお父さん」などがある

本書を購入したのは、前作「大家さんと僕」が面白かったことが一番の理由ですが、ブログに感想を書いて X にもアップしたところ、著者の矢部太郎さんから「いいね」をいただいたのがトドメになりました

     

大家さんは東京生まれ東京育ちで、挨拶は「ごきげんよう」、好きなものは新宿伊勢丹とNHKと羽生結弦くんというおばあちゃんです 「僕=矢部」は新宿区の外れにある大家さんの木造一軒家の2階に間借りして8年以上が立つ独身お笑い芸人です

前作同様、ほのぼのした笑いに満ちたエピソード満載の漫画です 大家さんはよくお裾分けを持ってきてくれますが、鮎をいただくのはいいが、網焼き器がないと言うと、焼き器ごと差し入れしてくれたり、肉まんを蒸し器ごと持ってきてくれたりと、過剰なほどの心配りを見せます そんな大家さんの親切に、矢部さんもたまにプレゼントを持っていくことがありますが、「この前のカップ使ってくれていますか?」と聞くと、「もったいなくて使えないわ。とっても素敵で飾らせてもらっています」と言います。室内の一画をみると、矢部さんがあげた品々が顔写真と共に飾られていて、祭壇のようで「亡くなってるっぽい」と焦ります

矢部さんがいかに大家さんを大事に思っているかというエピソードは大みそかの過ごし方にあります 大みそかと言えばお笑い芸人にとっては1年で一番の書き入れ時です それを「売れる気あんの?」と相方に批判されながらも、仕事を入れず、大家さんと2人で年末年始を過ごすために休暇を取るのです 2人ですこし早めのおせちを食べながら紅白歌合戦を観るのです 矢部さんて、なんて優しいんでしょう 大家さんは幸せを感じているはずです

大家さんが足をケガして入院したので見舞いに行ったとき、看護師さんから「ご親戚の方ですか?」と訊かれ、言い淀んでいると、大家さんが「そうよ。血のつながらない親族」と答えます 矢部さんは「あ、ちょっとお手洗いに・・・」と言い残して部屋の外に出ます。次の一コマは矢部さんが病室の外で、壁に向かって佇んでいます 矢部さんは背中を見せているので顔の表情が分かりませんが、きっと、大家さんが自分のことを「血のつながらない親族」と言ってくれたことが余程嬉しかったのだと思います 矢部さんの涙が見えるようです

矢部さんが「また一緒に食事に行きましょう」と誘うと、大家さんは「今は入院してるから行けないわ」と言います 矢部さんは「それじゃ、食べたいものを買ってきてあげますよ」と提案します。すると大家さんは「そんな、悪いわ・・・」と言いながらも、「伊勢丹地下の志乃多寿司の太巻き」と指定します 矢部さんはさっそく新宿伊勢丹の地下に行って買い物をします すると大家さんから電話がかかってきて、「あと海老の揚げたもの」・・・「あと、昆布の佃煮とソフトサーモンと・・・その並びを柿山の方に・・・2軒となりに・・」と次々と商品とお店を指定してきます 矢部さんは、大家さんの頭の中に「VR伊勢丹」が完璧に出来ていることにビックリします

ある日、大家さんの親戚の方から電話があり、「入院中の回復が思わしくなく、もう自宅に戻ることが難しい。取り壊して、そのお金でどこか施設に入れたい、ついては退去してほしい」と言われます それを聞いた矢部さんは、大家さんを見舞った時、「あの家を僕に買わせてもらえませんか?  大家さんがいつでも戻って来られるように」と提案し、所持金以上の金額を示します しかし、大家さんから「矢部さん、全然足りないわ。それに、もう決めてしまったから」と言われてしまいます 矢部さんは、大家さんが自分で自分の人生を決めたこと、それに比べて”全然足りない”金額を提示した自分を恥ずかしいと思いました でも、大家さんは矢部さんの提案をとても嬉しく感じただろうと思います お金の多寡の問題ではありません

大家さんは亡くなりましたが、大家さんにとっては矢部さんあっての楽しい人生だったでしょうし、矢部さんにとって大家さんあっての充実した人生だっただろうと思います

本書の最後の一コマは、大家さんが、大好きな羽生結弦くんと手を繋いで4回転を決めているシーンです 亡くなった大家さんは元気そうです いつまでも矢部さんのことを見守っていることでしょう

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