25日(月)。昨日の日経朝刊の「文化時評」欄に「地方オーケストラは持続可能か」という見出しによる記事(執筆:滝順一氏)が載っていました 超略すると次の通りです
「神奈川フィルには地域の寄付で負債を解消し、解散の危機を乗り越えた歴史がある 首席ソロ・コンマス、石田泰尚さんの渾身の統率ぶりの魅力も加わり、支持を広げてきた コロナ禍の苦境時にはいち早くネット配信に挑んだ。今年はテレビ番組「リバーサル・オーケストラ」出演でも注目を集めた それでも定期会員数をコロナ禍前に戻すのに苦労している 多くの地方オーケストラが同様の困難に直面する。山形交響楽団は創立名誉指揮者の村川千秋さんが県内各地を巡る『スクールコンサート』を基盤に活動を始め、50年間に5400回、およそ300万人が聴いた 楽団は山形の『文化的共通言語』と言える。楽団の全収入に占める事業収入(定期公演と企業からの依頼公演、協賛金の合算)の割合は65%だ 日本オーケストラ連盟の資料によると、正会員オーケストラ25団体の『稼ぎ』の割合は60%なので、山形は高い方だ ネット配信で、曲間の『休憩時間』に山形の魅力を紹介する画像を挟んだり、コロナ禍で生演奏に触れられなかった子供たち向けに、常任指揮者、阪哲郎さんの指揮によるベートーヴェンの交響曲の演奏を収録したDVDを県内全校に寄付した 対照的に、シンフォニエッタ静岡は2018年に静岡県内での定期公演『撤退』を宣言した 会場確保が困難であるなどの事情から公演は東京で開く。同楽団は楽団員を雇用せず公演ごとに演奏家を集める身軽さゆえ、思い切った選択をした クラシック音楽の『クラシック』に『古い』という意味はない。東大名誉教授・村上陽一郎さんは『社会共同体にとって大切なもの、優れたもの』との意味だと著書『音楽 地の塩となりて』で書く 社会の変容が『大切なもの』を揺さぶる コロナ禍では『不要不急』と呼ばれた。クラシック音楽に限らず芸術には市場で測れる以上の価値がある 音楽を奏で聴くこと、それ自体の価値を、社会的効用をあえて問わずに、守り、育む心持ちを見失ってはならないだろう」
神奈川フィルの石田組長については、20年以上前の新星日響のコンマス時代から”見て”いますが、ここ数年の人気は異常とも言えます この人気が「定期演奏会」の集客に繋がっていることを考えれば、オーケストラにとっては良いことです 本人は相当多忙な演奏生活を送っているようですが、健康第一で頑張ってほしいと思います
山形交響楽団については、飯森範親氏が常任指揮者時代の2017年にモーツアルト「交響曲全集」を発売し、第55回レコード・アカデミー賞(特別部門:企画・制作)を受賞、クラシック界で大きな話題になりました 地方オケの取り組みとしては快挙と言えるでしょう 私は今年、「フェスタ・サマーミューザ」で初めて山形交響楽団の演奏を聴きましたが、これからも全国的に活動してほしいと思います
ということで、わが家に来てから今日で3267日目を迎え、トランプ前米大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めたジョン・ボルトン氏は24日までに共同通信の取材に応じ、トランプ氏は「政策に基づいてではなく、政治と経済両面で私欲を優先する」と語り、来年の大統領選で当選すれば、日本を含めた同盟・友好国を軽視すると予測した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプが当選を狙うのは ”裏切り者”への復讐と 自らの悪事をチャラにするためだ
昨日午後、池袋のデパ地下の食品売り場に行ったら、顔の踏み場もない、もとい、足の踏み場もないほどの混雑でした よく考えたら昨夜はクリスマス・イブでした 鶏の蒸し焼きをいただいたので、デパ地下で並んで買ったオードブル・セットと赤ワインと一緒にいただきました ちなみに今日=25日が娘の誕生日なので今夜誕生祝いをやります
昨日、早稲田松竹でウェス・アンダーソン監督による2023年製作アメリカ映画「アステロイド・シティ」(104分)を観ました
時は1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが観光名所になっているこの街に、科学賞を受賞した5人の天才的な少年少女とその家族が招待される 子供たちに母親が亡くなったことを言い出せない父親(ジェイソン・シュワルツマン)、映画スターのシングルマザー(スカーレット・ヨハンソン)など、参加者たちが様々な想いを抱えながら授賞式が幕を開けるが、祭典の真っ最中にまさかの宇宙人が到来して、人々は大混乱に陥る 街は封鎖され、軍が宇宙人到来の事実を隠蔽する中、子どもたちは外部へ情報を伝えようと企てる 果たしてアストロイド・シティに閉じ込められた人々の運命やいかに
この映画で真っ先に目に入ってきたのはパステルカラーのポップな映像です そして演劇的な映像表現です それぞれのシーンがシュールで面白可笑しいのですが、いまいちストーリーが読み取れないきらいがあり、前半は時々眠ってしまったのでどんな宇宙人が到来したのか分からなくなってしまいました
本作は、あらかじめストーリーを理解したうえで観るべきだったと反省しています
組長の共演者のX投稿を見ていると、この人はいつ寝ているんだろうと思うほど多忙を極めているみたいですね。身体を大事にして頑張ってほしいと思います
地方オーケストラの経営は厳しいですね。この厳しさは新聞業界にも共通しています。かつて新聞は全国紙同士の競争、全国紙と地方紙との激しい競争がありました。しかし読者の高齢化に加えインターネットの登場・普及と共に読者離れが止まらず、深刻な危機を迎えています。
地方紙も地元オケも大事なのは「地元密着」の姿勢だと思います
まるでどらネコですが、神奈川県を出るとおとなしくなり、今年初めて崎谷さんと出場した仙台クラシックフェスティバル(9回行ってます)では借りてきた猫でした。
見た目と違いバッハから洋楽時には演歌まで弾きこなすのが魅力ですね。
その日本経済新聞の記事、私も拝読しておりました。
地方オーケストラの将来をあまり気にしていたことがなかった私にとって、考えさせられる記事でした。